土の表面が乾いてから与える
ドラセナは太い幹に水をためられるので、乾燥にはかなり強い植物です。逆に、土が湿ったままだと根が傷み、そこから幹の付け根が腐ります。土の表面が乾いて白っぽくなってから、鉢底の穴から流れ出るまでたっぷり与えるのが基本です。
乾いたかどうかは日数ではなく土で決めます。指を二センチほど差し込んで湿り気がないか、鉢を持ち上げて軽くなったかを確かめます。竹串を土に刺して抜き、湿った土が付かなければ乾いた合図と考えても構いません。
| 状態 | 見分け方 | 対応 |
|---|---|---|
| 乾いている | 表面が白っぽく、指を入れても湿り気がない | 鉢底から流れるまで与える |
| まだ湿っている | 表面が黒っぽく、指に土が付く | 与えない。もう二〜三日待つ |
| 乾きすぎ | 葉全体に張りがなく縁が内へ巻く | すぐ与え、葉水で湿度を足す |
与え方と葉水
水は株元の土に静かに注ぎ、鉢底の穴から流れ出るまで与えます。少量を毎日足すやり方は、鉢の下半分に水が届かず根が上に集まるので避けます。受け皿にたまった水は必ず捨てます。化粧鉢に入れたままだと中に水がたまり、気付かないうちに根が腐ります。
ドラセナは空気の乾きに弱く、乾いた部屋では葉先から茶色く枯れます。霧吹きで葉の表と裏を湿らせる葉水を日中に行うと、葉先の枯れとハダニの両方を抑えられます。冬の暖房期は特に効きますが、夜に葉が濡れたままにならないようにします。
- 鉢底から流れるまで与える
- 株元の土に静かに注ぎ、鉢底の穴から水が流れ出るまで与えます。途中で止めると鉢の下まで水が届かず、根が上に偏ります。
- 受け皿の水を捨てる
- 受け皿や化粧鉢にたまった水は毎回捨てます。鉢底が水に浸かったままだと根が酸素を取れず腐ります。
- 葉水は日中に行う
- 霧吹きで葉の表と裏を湿らせます。葉先の枯れが気になるなら毎日でも構いませんが、夜に濡れたままにしないよう日中に行います。
- 冬は常温の水を使う
- 冬に冷たい水道水をそのまま与えると根が冷えて傷みます。一晩汲み置いて室温にした水を、暖かい日の午前中に与えます。
葉の表面のほこりは光をさえぎります。月に一度、湿らせた柔らかい布で葉を挟むように拭くと葉の色が明るくなります。
季節で変わる回数
春から秋の生育期は表面が乾いたらすぐ与え、冬は表面が乾いてからさらに三〜五日待って与えます。冬に春と同じ回数で与えると、根が水を吸わないので土が湿ったままになり、根腐れと幹の腐りをまとめて招きます。冬の水のやりすぎがこの植物の最大の失敗です。
回数の目安は、春と秋が五〜七日に一回、夏が三〜五日に一回、冬が十日〜二週間に一回です。ただし鉢の大きさ、幹の太さ、部屋の暖かさで変わるので、この数字は土を確かめる間隔と考えます。確かめて湿っていれば与えません。
| 時期 | 回数の目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | 五〜七日に一回 | 新しい葉が動き出し乾きが早くなる |
| 6月〜9月 | 三〜五日に一回 | 梅雨は乾きにくいので土で判断する |
| 10月〜11月 | 五〜七日に一回 | 気温が下がったら間隔を空けていく |
| 12月〜2月 | 十日〜二週間に一回 | 乾いてからさらに三〜五日待つ |
葉先が茶色く枯れる原因を切り分ける
ドラセナで最も多い相談が、葉先が三角に茶色く枯れる症状です。原因は一つではなく、空気の乾燥、暖房や冷房の風、水道水に含まれる成分の蓄積、肥料の与えすぎ、根詰まり、逆に水切れが重なって起きます。順番に一つずつ潰していきます。
まず風の当たらない場所へ移して葉水を増やし、二週間見ます。それで止まらないなら、水やりのたびに鉢底から十分に流し、土にたまった肥料や水道水の成分を洗い流します。細い葉のコンシンネや斑の多いワーネッキーは特に出やすい品種です。
| 原因 | 見分け方 | 手当て |
|---|---|---|
| 空気の乾燥 | 冬の暖房期に始まり、葉全体の先が同じように枯れる | 日中に葉水をし、加湿する |
| エアコンの風 | 風の当たる側の葉だけ先が枯れる | 風の当たらない場所へ移す |
| 水道水の成分がたまる | 土の表面に白い粉が浮く | 鉢底から十分に流して洗い、汲み置いた水を使う |
| 肥料の与えすぎ | 枯れの手前が濃い茶色の帯になる | 肥料を止め、水だけを流して洗う |
| 根詰まりや水切れ | 水がしみ込まず表面を流れる | 春にひと回り大きい鉢へ植え替える |
枯れた葉先は緑に戻りません。見た目が気になるなら、葉の形に沿って斜めに切ると自然に見えます。緑の部分まで切り込むとそこから枯れ広がります。
肥料は生育期だけ薄く
ドラセナは肥料が少なくても育ちます。与えるなら五月から九月に、観葉植物用の液体肥料を表示どおりか少し薄めて月に二回、または緩効性の置き肥を五月と七月の二回、株元から離して置きます。冬と、植え替え直後の一か月は与えません。
追肥(育ちの途中で足す肥料)が多いと根が焼けて葉先が茶色くなり、土の表面に白い結晶が浮きます。肥料を足しても葉の色は濃くなりません。葉色を決めるのは光です。迷ったときは与えないほうが安全です。
- 五月から九月に限る
- 新しい葉が動き出す五月から九月だけ与えます。夜の室温が十五度を下回る時期と、植え替えの直後は根が肥料を受け取れません。
- 置き肥は株元から離す
- 緩効性の粒状肥料は鉢の縁近くに置きます。幹の付け根に直接触れると付け根が傷んで腐りの入り口になるので、指二本分は離します。
- 葉先を見て調整する
- 葉先が茶色くなる、土に白い結晶が出るなら多すぎます。肥料を止め、水だけを鉢底から流れるまで与えて余分を洗い流します。
ドラセナの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
ドラセナの上手に育てるコツは作物ページに
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