品種で光の好みが違う
アグラオネマは東南アジアの林床に生える草で、木漏れ日のような弱い光で育ちます。緑葉の品種は室内の奥でも育ちますが、赤やピンクの斑が入る品種は光が足りないと色が抜けて緑に戻ります。買った品種の葉色を見て、置く明るさを決めます。
直射日光はどの品種も葉を焼きます。レースのカーテン越しの窓辺か、窓から一〜二メートル離れた明るい場所が基本です。北向きの部屋や廊下でも、窓があれば緑葉の品種は育ちます。日中に手元で本が読める明るさが最低の目安です。
| 品種 | 葉の特徴 | 向く明るさ |
|---|---|---|
| 緑葉に銀の模様 | シルバークイーンなど | 窓から離れた明るい日陰でよい |
| 赤やピンクの斑入り | レッド系、ピンク系 | レースのカーテン越しの窓辺 |
| 濃い緑一色 | 原種に近いもの | 廊下や北の部屋でも育つ |
斑入り品種の葉が緑に戻るのは病気ではなく光不足の合図です。明るい場所へ移すと新しい葉から色が戻ります。
光の強さを葉で確かめる
ちょうどよい光かどうかは、新しく出る葉の色と茎の伸び方で判断します。葉の模様がはっきり出て、茎の節が詰まっているなら適正です。茎がひょろ長く伸びて葉が小さくなるなら暗すぎ、葉の縁が茶色く焼けたり色が白っぽく抜けたりするなら強すぎます。
手をかざして影がぼんやり見えるくらいが目安です。影がくっきり出る場所は直射に近く、夏は特に危険です。影が見えない場所でも緑葉の品種は生きますが、成長が遅く、新しい葉が小さくなります。
- 手をかざして影を見る
- 置き場所で手をかざし、影がぼんやり見えればちょうどよい明るさです。くっきり出るなら窓から離し、見えないなら明るい場所へ移します。
- 新しい葉の色を見る
- 模様がはっきり出て葉が大きく開くなら適正です。斑が消えて緑になるなら光不足、縁が茶色く焼けるなら光過多です。
- 茎の節を見る
- 節と節の間が広く伸びて葉がまばらなら暗すぎます。徒長(間延びして弱く伸びること)した茎は戻らないので、早めに場所を変えます。
温度は十度以上を保つ
生育に適した温度は二十〜三十度で、十五度を下回ると成長が止まり、十度以下が続くと葉が黄色くなって落ちます。観葉植物の中では寒さに弱い部類なので、冬は窓辺から離し、暖房の残る部屋で夜を過ごさせます。
暖房の風が直接当たると葉が乾いて縁が茶色くなります。エアコンの吹き出し口の下は避けます。夏は三十五度を超える締め切った部屋でも意外と耐えますが、風通しがないと土が蒸れて根が傷むので、空気を動かします。
| 状態 | 温度 | 起きること |
|---|---|---|
| 適温 | 二十〜三十度 | 新しい葉が次々に出る |
| やや低温 | 十五〜二十度 | 成長が止まるが傷まない |
| 低温 | 十度〜十五度 | 根が水を吸わない、水やりを減らす |
| 危険 | 十度以下 | 葉が黄色く落ち、茎が腐る |
窓ガラスに葉が触れていると、冬は冷え、夏は熱で傷みます。窓から十センチ以上は離して置きます。
季節ごとの置き場所
春から秋はレースのカーテン越しの窓辺か、窓から離れた明るい場所に置きます。夏は窓辺の光が強くなるので、少し離すか東向きの窓に移します。屋外の日陰に出しても育ちますが、雨と直射に当たらない場所に限り、秋の気温が十五度を下回る前に室内へ戻します。
冬は窓辺の夜の冷え込みが一番の敵です。日中は明るい窓辺、夜は部屋の中央へ移すか、窓から一メートル以上離した場所に置きっぱなしにします。床に直接置くと冷えるので、台の上に置くだけでも温度が変わります。
| 時期 | 置き場所 | 注意 |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | レースのカーテン越しの窓辺 | 直射は避ける |
| 6月〜9月 | 窓から少し離すか東の窓辺 | 風通しをよくする |
| 10月〜11月 | 明るい窓辺 | 十五度を下回る前に屋外から戻す |
| 12月〜2月 | 窓から離れた暖かい場所、床に直置きしない | 夜の冷え込みを避ける |
屋外に出すなら、戻すときに葉裏の虫を確かめます。室内で増えると手当てが大変です。
置き場所の失敗の見分けと直し方
アグラオネマの不調の多くは、光と温度と風のどれかが合っていないことから始まります。葉の色、茎の伸び方、葉の縁の様子を見て切り分けます。原因が分かれば場所を変えるだけで、新しい葉から回復することがほとんどです。
冬に下葉が次々に黄色くなるのは寒さ、夏に葉の縁が茶色くなるのは直射か暖房や冷房の風、斑が消えるのは光不足です。一度傷んだ葉は戻りませんが、切り取って新しい葉を待てば姿は整います。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 斑が消えて緑になる | 光不足 | 明るい場所へ移す |
| 茎が伸びて葉がまばら | 光不足 | 明るい場所へ移し、伸びた茎は切り戻す |
| 葉の縁が茶色く焼ける | 直射かエアコンの風 | 窓から離し風の当たらない場所へ |
| 冬に下葉が黄色く落ちる | 低温 | 夜は暖かい場所へ移し水を控える |
| 葉が垂れてつやがない | 根の傷みか乾きすぎ | 土を触って原因を確かめる |
アグラオネマの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
アグラオネマの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアグラオネマの育て方にまとめています。
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