土の表面が乾いてから与える
湿った林床の植物ですが、鉢の中で常に湿っていると根が腐ります。土の表面が乾いて白っぽくなってから、鉢底から流れるまでたっぷり与えるのが基本です。日数で決めず、指で土を触って確かめてから決めます。
乾いたかどうかは、指を二センチほど土に差し込んで湿り気を確かめるか、鉢を持ち上げて重さを比べます。葉が少し垂れて張りがなくなるのも乾いた合図で、与えれば半日で戻ります。垂れる前に与えるのが理想ですが、垂れてから与えても傷みません。
| 状態 | 見分け方 | 対応 |
|---|---|---|
| 乾いている | 表面が白っぽく、指を入れても湿り気がない | 鉢底から流れるまで与える |
| まだ湿っている | 表面が黒っぽく、指に土が付く | 与えない |
| 乾きすぎ | 葉が垂れて張りがない | すぐ与え、葉水で湿度を足す |
与え方と葉水
与えるときは株元の土に注ぎ、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。受け皿にたまった水は必ず捨てます。化粧鉢に入れたままの株は、中に水がたまって気付かないうちに根腐れするので、水やりのたびに確かめます。
空気の乾いた部屋では、葉に霧吹きで水をかける葉水が効きます。葉の乾燥を防ぎ、ハダニを減らします。冬は暖房で乾くので日中に葉水をし、夜に葉が濡れたままにならないようにします。株の中心に水がたまると腐るので、たまった水はティッシュで吸います。
- 株元に注ぐ
- 株元の土に静かに注ぎ、鉢底から流れ出るまで与えます。葉に水をかけながら与えると、中心に水がたまって腐ることがあります。
- 受け皿の水を捨てる
- 化粧鉢や受け皿にたまった水は必ず捨てます。鉢底が水に浸かったままだと根が腐ります。
- 葉水は日中に
- 霧吹きで葉の表と裏を湿らせます。冬の暖房の部屋では毎日でもよく、夜に葉が濡れたままにならないよう日中に行います。
- 冬は常温の水で
- 冬に冷たい水道水を与えると根が冷えます。汲み置いて室温にした水を、暖かい日の午前中に与えます。
季節で変わる回数
春から秋の生育期は表面が乾いたらすぐ与え、冬は表面が乾いてさらに三〜四日待ってから与えます。冬に春と同じ回数で与えると、根が吸わずに土が湿ったままになり、根腐れと茎の腐りを招きます。冬は葉が少し垂れる程度で傷みません。
回数の目安は、春と秋が五〜七日に一回、夏が三〜五日に一回、冬が十日〜二週間に一回です。ただし鉢の大きさと部屋の温度で大きく変わるので、目安は確かめる間隔と考え、乾いていなければ与えません。
| 時期 | 回数の目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | 五〜七日に一回 | 生育が始まり乾きが早くなる |
| 6月〜9月 | 三〜五日に一回 | 夕方でもよいが風を通す |
| 10月〜11月 | 五〜七日に一回 | 気温が下がったら間隔を空ける |
| 12月〜2月 | 十日〜二週間に一回 | 乾いてから三〜四日待つ |
肥料は生育期だけ薄く
アグラオネマは肥料が少なくても育ちます。与えるなら五月から九月に、観葉植物用の液体肥料を規定どおりか少し薄めて月に二回、または緩効性の置き肥を五月と七月の二回、株元から離して置きます。冬と、植え替え直後の一か月は与えません。
追肥(育ちの途中で足す肥料)が多いと根が焼けて葉の縁が茶色くなり、土に肥料分がたまって白い結晶が浮きます。肥料で葉色が濃くなることはなく、光が葉色を決めます。迷うなら与えないほうが安全です。
- 五月から九月だけ
- 新しい葉が動き出す五月から九月に限って与えます。十五度を下回る時期と、植え替え直後は与えません。
- 置き肥は株元から離す
- 緩効性の粒状肥料を鉢の縁近くに置きます。株元に直接置くと茎の付け根が傷むので、指二本分は離します。
- 葉の縁を見て判断
- 縁が茶色くなったり土の表面に白い結晶が出たりしたら肥料が多すぎます。止めて水だけを鉢底から流れるまで与え、余分な肥料を流します。
肥料を与えるのは水やりの代わりです。乾いていない土に肥料水を足すと、根腐れと肥料焼けが同時に来ます。
水の失敗の見分けと立て直し
葉が垂れてしおれるのは、乾かしすぎと根腐れの両方で起きます。土を触って乾いていれば水不足、湿っているのに葉が垂れるなら根腐れです。対処が逆になるので、必ず土を確かめてから動きます。
根腐れなら鉢から抜き、黒く柔らかい根を切り、乾いた新しい土に植え直して一週間は水を与えず明るい日陰に置きます。茎の付け根まで柔らかく腐っているなら、上の健全な部分を切って挿し木にすると株を残せます。
| 症状 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 葉が垂れて土が乾いている | 水不足 | たっぷり与え葉水で湿度を足す |
| 葉が垂れて土が湿っている | 根腐れ | 腐った根を切り新しい土に植え直す |
| 下葉から黄色く落ちる | 水のやりすぎか低温 | 乾かし気味にし暖かい場所へ |
| 葉の縁が茶色い | 乾燥かエアコンの風か肥料過多 | 葉水を増やし風の当たらない場所へ |
| 茎の付け根が柔らかい | 茎腐れ | 健全な部分を切って挿し木にする |
アグラオネマの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
アグラオネマの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアグラオネマの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。