置きたい場所が向いているか先に確かめる
シュガーバインは五枚の小さな葉を手のひらのように広げるつる性の観葉植物で、明るい日陰を好みます。直射日光では葉が焼けて茶色くなり、暗すぎると葉が小さく間延びします。寒さには比較的強く、関東の室内なら暖房なしでも冬を越せますが、夏の蒸し暑さが最大の弱点です。
下の表で、置こうとしている場所がどれに近いかを見てください。一年中同じ場所に置くより、夏だけ風通しの良い場所へ移すと葉落ちが減ります。
| 置き場所のタイプ | 向き不向き | 注意すること |
|---|---|---|
| 南の窓辺(レースなし) | 春秋冬は可。夏は不可 | 夏は葉焼けと高温で一気に落葉する |
| 東の窓辺か南の窓から1〜2メートル | 一年中向く | 午前の柔らかい光が理想 |
| 北の窓辺 | 可。生長は遅い | つるが間延びしたら週数日は明るい場所へ |
| 風の通らない棚の上や部屋の奥 | 夏は不向き | 蒸れて下葉から黄色く落ちる |
| 屋外の軒下(半日陰) | 5〜6月と10月は好適 | 梅雨と真夏は雨と高温を避ける |
季節ごとの光と温度の目安
生育に適した温度は十五〜二十五度で、三十度を超える日が続くと生長が止まり、蒸れると葉を落とします。冬は三度前後まで耐えますが、五度以上を保つと葉を落とさずに越冬できます。
| 時期 | 光の当て方 | 温度と風の注意 |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | レース越しから明るい窓辺まで | 最も育つ時期。屋外の軒下も可 |
| 梅雨(6〜7月上旬) | 明るい日陰 | 雨に当てない。風通しを最優先 |
| 夏(7〜9月) | 直射を避けた明るい日陰 | エアコンの効いた部屋の風下が安全 |
| 秋(10〜11月) | 明るい窓辺へ戻す | 生育が再開。屋外なら十月中に取り込む |
| 冬(12〜2月) | 日中は窓辺で光を | 五度以上を目安に。暖房の直風は避ける |
斑入りの品種は緑一色の品種より光を欲しがります。同じ部屋なら斑入りを窓に近い側に置きます。
吊り鉢と棚置きの使い分け
つるが垂れ下がる姿を楽しむなら吊り鉢が向きますが、天井近くは夏に熱がこもり蒸れやすい場所です。吊るす高さと風の通り道を意識して決めます。棚に置く場合はつるが床に触れないように、鉢の縁から垂らす長さを剪定で調整します。
- 吊る高さを決める
- 目線より少し上、天井から五十センチ以上離した位置に吊るします。天井近くは夏に室温より三〜五度高くなり、葉が落ちる原因になります。
- 風の通り道に置く
- 窓を開けたときに風が抜ける位置か、扇風機の弱い風が届く場所を選びます。風が葉を軽く揺らす程度で十分で、強風に当て続けると葉が乾きます。
- つるの向きを整える
- つるは光の方向に伸びます。片側だけ伸びて偏るなら、水やりのたびに鉢を四分の一回して全体に光を当てます。
- 壁から離す
- 壁に密着させると裏側の葉に光が届かず落ちます。壁から十センチ以上離し、裏側にも空気が回るようにします。
夏だけ置き場所を変える
シュガーバインの失敗は夏に集中します。七月から九月は「涼しく、明るく、風が通る」場所へ避難させると、秋に元気な姿で戻せます。日中に人がいる部屋のエアコンの風下は、直風さえ避ければ最も安全な場所です。
- 梅雨入り前に移す
- 六月上旬、雨が続く前に屋外の株は室内へ入れます。室内の株も、締め切ると三十度を超える部屋なら風の通る場所へ移します。
- エアコンの風下を使う
- 冷房の効いた部屋で、風が直接当たらない位置に置きます。直風は葉を乾かしますが、部屋全体の冷気は蒸れを防ぐのに役立ちます。
- 夜の熱も逃がす
- 夜も窓を閉め切ると熱がこもります。防犯上問題がなければ小窓を開けるか、サーキュレーターで空気を動かして夜間の蒸れを防ぎます。
- 九月下旬に元の場所へ
- 最高気温が二十五度を下回るころ、元の明るい窓辺に戻します。戻すときも数日かけて徐々に光を強くします。
葉が落ちるときの原因の見分け方
葉が落ちる原因は蒸れ、直射、水切れ、根腐れのどれかです。落ちる葉の色と、株全体か一部かを見て判断します。夏に一気に落ちるのは蒸れか根腐れ、葉先が茶色く乾いて落ちるのは直射か水切れです。
- 葉の色を見る
- 黄色くなって落ちるなら蒸れか根腐れ、茶色く乾いて縮れるなら直射か水切れ、緑のまま落ちるなら急な環境変化です。落ちた葉を捨てる前に色を確かめます。
- 土の湿りを触って確かめる
- 土が湿ったままで葉が落ちるなら根腐れか蒸れです。水を止め、風の通る場所で乾かします。乾いていて葉がしおれているなら水切れなので、たっぷり与えます。
- 一つだけ変えて様子を見る
- 置き場所と水やりを同時に変えると何が効いたか分かりません。疑わしいものを一つだけ変え、一〜二週間で新しい葉が出るかを見て判断します。
つるの先が緑で硬ければ、葉が落ちても回復します。つるまで黒く柔らかいときは根腐れが進んでいるので、元気な部分を挿し木にして株を更新します。
シュガーバインの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
シュガーバインの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はシュガーバインの育て方にまとめています。
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