まず種類を確かめて置き場所を決める
家庭で育てるアロエは大きく二つに分かれます。茎が立ち上がって伸びるキダチアロエは寒さに強く、関東平野部なら軒下で冬を越せます。葉が根元から放射状に広がるアロエベラは寒さに弱く、五度を下回ると葉が傷みます。同じ置き場所にすると、どちらかが必ず失敗するので、最初に株の姿で種類を見分けます。
買ったばかりの株は温室育ちで葉が柔らかく、いきなり真夏の直射に出すと葉が茶色く焼けます。下の表で自分の株に近い行を選び、その置き場所から始めて、葉の色と張りを見ながら調整します。
| 株の姿 | 種類の見当 | 置き場所の基本 |
|---|---|---|
| 茎が立ち上がり、葉が互い違いに付く | キダチアロエ | 一年中屋外の日なた。霜の強い夜だけ軒下へ |
| 茎が短く、幅広の葉が根元から広がる | アロエベラ | 春から秋は屋外の日なた、冬は室内の窓辺 |
| 葉が小さく白い斑点や模様がある | 小型の観賞用の種類 | 夏の直射は避け、明るい半日陰 |
| 葉が薄く長く伸び、色が淡い | 光不足で間延びしている | 一〜二週間かけて日なたへ移す |
春から秋は屋外の日なたが基本
アロエは光が足りるほど葉が厚く短くなり、葉の縁のとげがはっきりして株が締まります。四月から十一月は屋外で午前中から日が当たり、風が抜ける場所に置きます。ベランダなら手すりに近い明るい端で、エアコンの室外機の風が直接当たる場所は避けます。
真夏の西日は葉を赤茶色に変えます。色が変わるだけで枯れはしませんが、観賞用には見栄えが落ちるので、七月下旬から九月上旬は午後の日差しを避けられる場所へ動かすか、遮光ネットを一枚かけます。
- 朝日から慣らす
- 室内や温室から出すときは、最初の一週間は午前中だけ日が当たる場所に置きます。葉の色が変わらないことを確かめてから、日の当たる時間を少しずつ延ばします。
- 風の通り道に置く
- 空気が動かないと葉の付け根に湿気がこもり、梅雨に葉の根元が黒く腐ることがあります。壁際に詰めて置かず、鉢と鉢の間を葉の幅ほど空けます。
- 長雨は軒下へ
- 春秋の雨は問題ありませんが、梅雨と秋の長雨で三日以上土が湿り続けると根が傷みます。雨が続く予報が出たら軒下へ移し、晴れたら戻します。
室内で育てるなら南向きの窓辺
室内で一年中育てることもできますが、窓から離れるほど葉が薄く伸び、キダチアロエは茎がひょろ長くなって倒れます。南向きの窓辺で一日四時間以上直射が入る場所が最低限の条件です。レースのカーテン越しでは二か月ほどで新しい葉が長く伸び始めます。
- 週に一度鉢を回す
- 窓に向いた側だけが育って株が傾きます。週に一度、鉢を四分の一ずつ回して、葉が放射状に広がる形を保ちます。
- 暖房の風を当てない
- エアコンの温風が直接当たると葉先から茶色く乾きます。吹き出し口の正面を避け、加湿器も近づけません。
- 窓の冷気に注意する
- 冬の夜はガラスに近いほど冷えます。夜だけ窓から五十センチほど離すか、厚めのカーテンの内側に入れると葉の傷みが減ります。
季節ごとに移す場所
| 時期 | キダチアロエ | アロエベラ |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | 屋外の日なた。冬に傷んだ葉は外す | 室内から一〜二週間かけて屋外の日なたへ |
| 6月〜7月中旬 | 屋外の軒下。長雨を避ける | 屋外の軒下。風通しを最優先 |
| 7月下旬〜9月上旬 | 屋外。西日を避けるか遮光 | 屋外。午後は日陰になる場所 |
| 9月中旬〜11月 | 屋外の日なた。葉が締まる時期 | 屋外の日なた。十度を切る前に取り込みの準備 |
| 12月〜2月 | 軒下の南側。強い霜の夜は不織布 | 室内の明るい窓辺。五度以上を保つ |
キダチアロエは関東平野部ならマイナス二度程度まで耐えますが、それより下がる夜が続くと葉が水浸しのように透けて枯れ込みます。寒冷地では鉢植えにして室内へ入れます。
形が崩れたときの立て直し
光が足りずに一度伸びた葉は元の短さに戻りません。置き場所を直せば新しい葉から短く厚く出てくるので、半年から一年で伸びた葉が外側へ押し出され、見た目が整ってきます。キダチアロエで茎が長く伸びて倒れる場合は、上部を切って挿し直すと株を作り直せます。
- 光を増やす
- まず屋外の日なたへ移します。急に変えると葉焼けするので、一〜二週間かけて日の当たる時間を延ばし、葉の色を見て進めます。
- 水と肥料を絞る
- 伸びている間は水を控えめにし、肥料を止めます。乾き気味で育てるほど新しい葉が厚く短くなります。
- 新しい葉の形で判断する
- 中心から出る新しい葉が前より短く厚ければ管理が合っています。まだ長く薄いなら光か風がまだ足りないと判断して、場所を見直します。
- 倒れた茎は切って挿す
- キダチアロエの茎が倒れて葉がまばらなら、上から二十センチほどで切り、切り口を一週間乾かしてから乾いた土に挿します。残った茎からも新しい芽が出ます。
アロエの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
アロエの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアロエの育て方にまとめています。
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