部屋のどこに置くかを先に決める
アレカヤシは明るさをよく求めるヤシで、部屋の奥に置くと数か月で葉が細く薄くなります。一方で真夏の直射日光には弱く、葉が白く焼けます。まず自分の部屋のどこに置けそうかを下の表で確かめ、近い行から読み進めてください。
背丈が一メートルを超える株が多いので、動かしにくい前提で最初の置き場所を決めるのが大切です。エアコンの風が直接当たる場所は、葉先が乾いて茶色くなる原因になるため避けます。
| 置きたい場所のタイプ | 光の量 | 向き不向き |
|---|---|---|
| 南向きの窓辺、レースのカーテンあり | 十分 | 最も向く。夏は窓から一歩離す |
| 東向きの窓辺 | 午前だけ強い | 向く。午後は明るい日陰になる |
| 北向きの窓辺 | 弱い | 育つが葉が薄くなりやすい |
| 窓から二メートル以上の部屋の奥 | 不足 | 冬の一時避難だけにとどめる |
目安は、日中に照明を消しても新聞の文字が楽に読める明るさです。それより暗いなら、光が足りていません。
レースのカーテン越しが基本
自生地のマダガスカルでは、森の木もれ日を受けて育ちます。日本の住宅なら、レースのカーテン越しの光がこれに近く、一年を通して置ける基準になります。ガラス越しの直射は思ったより強いので、カーテンなしの南窓は避けます。
- 窓から一メートル以内
- レースのカーテンを閉めた窓から一メートル以内に置きます。二メートルを超えると明るさは半分以下に落ち、新しい葉が細くなります。
- 葉の向きで光の偏りを見る
- 葉が窓側にだけ傾いてきたら、光が片側に偏っています。二週間に一度、鉢を四分の一ほど回すと、株の形が崩れずに育ちます。
- 風の通り道を作る
- 窓を開けられる季節は、空気が動く場所に置きます。こもった空気はハダニを増やし、葉先を傷めます。扇風機の弱風を壁に向けて回すだけでも十分です。
直射日光は短時間でも葉を焼く
五月から九月の強い日ざしに直接当たると、葉の表面が白っぽく抜け、やがて茶色く枯れ込みます。焼けた部分は緑に戻らないので、焼く前に位置を動かすことが唯一の対策です。特に室内から急に屋外へ出したときに起きやすい傷みです。
- 夏は窓から離す
- 六月に入ったら、南や西の窓辺の株は窓から一メートルほど離すか、レースを二重にします。午後の西日は最も強いので、西向きの窓は特に注意します。
- 屋外に出すなら日陰から
- ベランダに出すときは、まず一週間ほど完全な日陰に置き、次に朝日だけ当たる場所へ移します。いきなり日なたに出すと、一日で葉が焼けます。
- 焼けた葉は切り戻す
- 白く抜けた葉は戻りません。見た目が気になるなら、その小葉だけをはさみで斜めに切り取ります。葉全体が焼けたら、付け根から切って新葉を待ちます。
暗い場所では葉が薄く細くなる
光が足りないと、新しく出る葉が細く、色が薄くなります。茎が間のびして倒れやすくなるのも光不足のサインです。すぐには枯れませんが、じわじわと株が弱り、ハダニや根腐れに耐えられなくなります。
暗い部屋でどうしても育てたいなら、植物用の照明を一日八時間ほど当てる方法もあります。ただし照明だけで元気な株を保つのは難しいので、週に何日かは明るい窓辺へ移すのが現実的です。
- 新葉の幅で判断する
- 新しく開いた葉の小葉が、前の葉より明らかに細く色が薄いなら光不足です。置き場所を窓に一歩近づけて、次の葉で確かめます。
- 倒れる茎は光のせいが多い
- 茎がひょろりと伸びて倒れるときは、支柱で支えるより先に明るい場所へ移します。伸びた茎は戻らないので、新しい茎が育ったら古い茎を根元から切ります。
季節で置き場所を動かす
同じ窓辺でも、夏と冬では光の強さも温度も大きく変わります。下の表を目安に、年に二回から三回は置き場所を見直します。冬の窓辺は夜間に外気並みに冷えるので、日が落ちたら部屋の中央へ寄せる工夫が効きます。
| 時期 | 置き場所 | 注意すること |
|---|---|---|
| 4〜5月 | レース越しの窓辺 | 屋外へ出すなら日陰から慣らす |
| 6〜9月 | 窓から一メートル離す | 西日と締め切った部屋の高温を避ける |
| 10〜11月 | 窓辺へ戻す | 屋外の株は最低気温十五度で取り込む |
| 12〜3月 | 窓辺、夜は部屋の中央 | 十度を下回る夜は窓から離す |
葉先が茶色くなるときは置き場所を疑う
アレカヤシで最も多い悩みは葉先の茶色い枯れ込みです。原因は一つではなく、乾いた空気、エアコンの風、直射、根の傷みが重なって起きます。置き場所を変えるだけで止まることが多いので、水や肥料をいじる前に環境を見直します。
- 風が当たっていないか
- エアコンや暖房の吹き出し口の風が当たると、葉先から水分が抜けて茶色くなります。風の直撃を避ける位置へ動かし、二週間ほど新しい傷みが出ないか見ます。
- 湿度が足りているか
- 冬の暖房中は湿度が三十パーセントを切ります。朝に葉の表と裏へ霧吹きをかけるか、加湿器の近くへ置くと、新しい葉先の枯れが減ります。
- 枯れた先だけを整える
- 茶色くなった葉先は、緑の部分を一ミリほど残して斜めに切ります。緑まで切り込むと、そこからまた茶色くなります。
置き場所を直しても新しい葉先が枯れ続けるなら、根が傷んでいます。水やりの解説を読んで、鉢の中の乾き具合を確かめてください。
アレカヤシの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
アレカヤシの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアレカヤシの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。