鉢の大きさと素材で乾く速さを見る
アレカヤシは葉の枚数が多く、夏はよく水を吸います。一方で冬は根の働きが落ち、同じ間隔で与えると根腐れを起こします。間隔は日数で覚えず、鉢の中が乾いたかどうかで決めます。まずは自分の鉢に近い行を表から選んでください。
| 鉢の大きさと素材 | 乾く速さ | 夏の目安の間隔 |
|---|---|---|
| 六号以下のプラスチック鉢 | 速い | 一日から二日に一回 |
| 八号前後のプラスチック鉢 | ふつう | 二日から三日に一回 |
| 八号前後の素焼き鉢 | 速い | 一日から二日に一回 |
| 十号以上の大鉢 | 遅い。中が湿り続ける | 三日から五日に一回 |
表は七月から八月の室内の目安です。春と秋は倍の間隔、冬はさらに空けます。
夏は水をよく飲む
五月から九月は生育の盛りで、鉢土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。水切れすると葉全体が力なく垂れ、葉先から茶色く枯れます。特に真夏の締め切った部屋では、一日で土が乾き切ることもあります。
屋外のベランダに出している株は、風で乾きが早まり、真夏は朝夕の二回必要になることもあります。夕方に葉が垂れていたら、日中に水が足りなかった合図なので、翌日から朝の量を増やします。
- 表面が乾いたら与える
- 土の表面が白っぽく乾き、指の第一関節まで入れて湿り気を感じなくなったら水やりのころです。夏は毎朝この確かめをするくらいでちょうどよいです。
- 鉢底から流れるまで
- 鉢の上から全体にまんべんなく注ぎ、鉢底の穴から流れ出るまで与えます。少量ずつ何度も与えると、鉢の中ほどが乾いたまま根が傷みます。
- 朝か夕方に与える
- 日中の高温時に与えると、鉢の中の水が温まって根を傷めます。朝の涼しい時間か、日が落ちてからの夕方に与えると安心です。
冬は回数を絞る
室温が十五度を下回ると根の働きが鈍り、水を吸わなくなります。十一月から三月は、土の表面が乾いてからさらに三日から五日待って与えます。冬に葉が垂れても、ほとんどは水切れではなく根腐れか寒さが原因です。
冬の水やりは暖かい日の午前中に、室温に近い温度の水で与えます。冷たい水道水をそのまま注ぐと、根が冷えて傷みます。受け皿にたまった水はその都度捨てて、鉢の底を冷やさないようにします。
- 乾いてから数日待つ
- 表面が乾いても、中は湿っています。割りばしを鉢の縁に差し込んで数分置き、抜いたときに湿り気がついてこなくなってから与えます。
- 一回の量は減らさない
- 回数は減らしますが、一回の量は夏と同じく鉢底から流れるまでです。量を減らすと、鉢の下半分の根に水が届かず枯れ込みます。
葉水で乾燥とハダニを防ぐ
アレカヤシは空気の湿り気を好みます。暖房で乾いた冬の部屋では、葉先の枯れとハダニが同時に出やすくなります。霧吹きで葉の表と裏をぬらす葉水は、水やりの代わりにはなりませんが、この二つの予防にはよく効きます。
- 朝に葉の裏までかける
- ハダニは葉の裏につくので、霧吹きは葉裏を中心にかけます。夜にかけると乾かないまま冷えるので、朝か日中に行います。
- 月に一度はシャワーで流す
- 浴室で全体にぬるま湯のシャワーをかけ、ほこりとハダニを洗い流します。終わったら風通しのよい場所で乾かしてから元の位置へ戻します。
葉水は乾燥する冬と、エアコンをつける夏に特に効きます。梅雨の湿った時期は控えめにして、蒸れを避けます。
受け皿と鉢カバーの水
大きな鉢を鉢カバーに入れて飾ることが多い植物です。カバーの底に流れ出た水がたまったままになると、鉢の下半分が常に湿り、根腐れの原因になります。水やりのあと三十分ほどしたら、受け皿とカバーの水を捨てる習慣をつけます。
- カバーの底を確かめる
- 鉢カバーは中が見えにくいので、水やりの翌日に鉢を少し持ち上げて底に水が残っていないか確かめます。残っていたら傾けて捨てます。
- 鉢の下に台をかませる
- カバーの中に高さ二センチほどの鉢台やレンガを入れると、鉢底が水につかりません。重い株を持ち上げる回数も減らせます。
症状から水の失敗を切り分ける
水の失敗はやりすぎもやらなさすぎも葉が垂れるので、症状だけでは区別がつきません。土の湿り気と茎の付け根の硬さを一緒に確かめると、どちらかが分かります。判断がつかないときは、水を止めて様子を見るほうが安全です。
| 症状 | 土の状態 | 考えられる原因と手当て |
|---|---|---|
| 葉全体が垂れる | からからに乾いている | 水切れ。たっぷり与えて半日で戻る |
| 葉が垂れて黄色い | 湿ったまま | 根腐れ。水を止めて風通しへ移す |
| 葉先だけ茶色い | どちらでも | 乾いた空気か根の傷み。葉水と置き場所を見直す |
| 下葉が黄色く枯れる | ふつう | 古い葉の寿命。株全体が元気なら心配ない |
根腐れが疑わしいときは、鉢から抜いて根を見ます。黒くぬるぬるした根を切り、新しい土に植え直して二週間は水を控えます。
アレカヤシの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
アレカヤシの上手に育てるコツは作物ページに
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