症状から原因を絞る
ベゴニアの不調は、葉の白い粉、花や葉の灰色のカビ、茎の付け根の腐り、葉の焼けの四つが大半です。虫はアブラムシとハダニが付くことがありますが、病気ほど多くありません。株のどこに何が出ているかを見れば原因が絞れます。
| 症状 | 疑う原因 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 指でこすると粉が取れる |
| 花や葉に灰色の綿 | 灰色かび病 | 傷んだ花がらの周りから広がる |
| 茎の付け根が黒く柔らかい | 茎腐れ、過湿 | 触るとぐずぐず崩れる |
| 葉が白く縮んで乾く | 葉焼け | 日が強く当たる側だけ出る |
| 新芽が縮れる | アブラムシ | 芽の先に小さな虫 |
| 葉がかすれて白っぽい | ハダニ | 葉裏に細かい点と糸 |
うどんこ病
ベゴニアで最も多い病気です。葉の表面に白い粉が広がり、進むと葉が縮んで落ちます。乾燥して昼夜の温度差が大きい五月から六月と九月から十月に出やすく、風通しが悪く株が込み合っていると広がります。出た葉を早く取り、株の間隔を空けるのが第一です。
うどんこ病は一枚見つけたら周りの葉も疑います。葉裏や株元の葉に薄く出ていることが多いので、株全体を見て、粉が見えたら早めに取るのが目安です。
- 出た葉を取る
- 白い粉の付いた葉は付け根から取り、株元に落とさず捨てます。数枚なら取るだけで止まります。
- 株の間隔を空ける
- 葉が触れ合っているなら下葉を外すか株を間引きます。風が通ると新しい発生が減ります。
- 広がったら殺菌剤
- 取っても広がるときは草花用の殺菌剤を葉の表裏にかけます。晴れた日の午前中に行います。
- 肥料を控える
- 窒素の多い肥料で柔らかく育った葉に出やすくなります。発生中は肥料を止め、新しい葉が固く締まってきたら再開します。
灰色かび病と茎腐れ
灰色かび病は梅雨と秋の長雨に、傷んだ花や葉に灰色のカビが付いて広がります。茎腐れは株元が湿ったままだと茎の付け根が黒く腐り、株が倒れます。どちらも原因は湿りすぎで、花がらを取る、水を株元だけにやる、風を通す、の三つで防げます。
| 状態 | 起きていること | 手当て |
|---|---|---|
| 花に灰色のカビ | 花がらから灰色かび病 | 花茎ごと取り軒下へ移す |
| 葉に灰色のカビ | 落ちた花びらが張り付いた | 花びらを拾い傷んだ葉を取る |
| 茎の付け根が黒い | 茎腐れ | 腐った茎を切り水を止めて乾かす |
| 株全体が倒れる | 根まで腐った | 生きた茎を挿し芽にして作り直す |
腐った茎を切ったら、切り口が乾くまで二〜三日は水を与えません。切った茎の健康な部分は挿し芽にできます。
アブラムシとハダニ
春と秋の新芽にアブラムシが付き、夏の乾燥した時期に葉裏でハダニが増えます。どちらも早く見つければ水で洗い流すか指で取るだけで済みます。ベゴニアの葉は水に強いので、葉裏に水をかけるのは問題ありません。ただし花には水をかけません。
虫は病気と違って葉を見ればすぐ分かります。週に一回、葉の裏と新芽を見る習慣をつけ、いたら増える前に対応するのが一番の予防です。
- 新芽を毎週見る
- アブラムシは柔らかい新芽とつぼみに集まります。見つけたら指でつぶすか、水で洗い流します。
- 葉裏に水をかける
- ハダニは乾燥で増えます。夏は数日に一回、葉の裏に水をかけると増えにくくなります。
- 増えたら殺虫剤
- 洗っても減らないときは草花用の殺虫剤を使います。花にかかると変色するので葉裏を狙います。
葉焼けと生理障害
病気ではないのに葉が傷むことがあります。真夏の直射日光で葉が白く焼けて縮む、水切れの繰り返しで葉の縁が茶色くなる、光不足で茎が間延びして葉が薄くなる、といった変化は環境の反応です。原因を取り除けば新しい葉は正常に出ます。
病気か環境かを迷ったら、新しく出る葉を見て判断します。新しい葉が正常なら環境の一時的な反応で、新しい葉にも同じ症状が出るなら病気か根の問題です。
| 見た目 | 原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 葉が白く焼けて縮む | 真夏の直射日光 | 半日陰へ移すか遮光する |
| 葉の縁が茶色く乾く | 水切れの繰り返し | 水やりの間隔を一定にする |
| 茎が長く伸び葉が薄い | 光不足 | 明るい場所へ移し切り戻す |
| 葉が赤みを帯びる | 低温か強い光 | 問題なし、環境が戻れば戻る |
薬を使うときの決まり
薬を使うときは草花用の殺菌剤か殺虫剤を選び、表示の濃度と回数を守ります。ベゴニアは花びらが薬液で変色しやすいので、花を避けて葉の表裏と茎にかけます。真夏の日中にかけると薬害が出るので、朝か夕方の涼しい時間に行います。
- 花を避けてかける
- 花びらに薬液がかかると茶色く変色します。葉を持ち上げて葉裏と茎を中心にかけます。
- 涼しい時間に
- 朝か夕方の涼しい時間にかけます。三十度を超える日中にかけると薬害で葉が傷むので、真夏は夕方が無難です。
- 同じ薬を続けない
- うどんこ病は同じ薬を続けると効きが悪くなります。有効成分の違う二種類を交互に使い、効かなくなったら種類を変えます。
- 室内では使わない
- 室内の鉢は戸外に出してかけ、葉が乾いてから戻します。換気のできない部屋での散布は避け、作業後は手を洗います。
ベゴニアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はベゴニアの育て方にまとめています。
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