種類を確かめてから買う
ベゴニアは種類がとても多く、育て方も置き場所も違います。花壇用の苗として最も多く出回るのは四季咲きベゴニア(センパフローレンス)で、暑さに強く半日陰でも春から秋まで咲き続けます。球根ベゴニアは涼しさを好み、木立ベゴニアやエラチオールは鉢で育てます。買う前にラベルで種類を確かめるのが最初の分かれ道です。
| 種類 | 性質 | 向く場所 |
|---|---|---|
| 四季咲き(センパフローレンス) | 暑さに強く丈夫、春〜秋咲く | 花壇、プランター、半日陰 |
| 球根ベゴニア | 暑さに弱く涼しい場所で咲く | 軒下の鉢、夏は日陰 |
| 木立ベゴニア | 多年草で鉢で年々大きくなる | 室内や軒下の鉢 |
| エラチオール | 冬の鉢花、寒さと暑さに弱い | 室内の明るい窓辺 |
| レックスベゴニア | 葉を楽しむ、直射日光に弱い | 室内の明るい日陰 |
この解説は花壇向けの四季咲きベゴニアを中心に書き、他の種類は違いがある箇所で補います。
良い苗の見分け方
四季咲きベゴニアの苗は四月から六月に出回ります。花が咲いていなくても、葉に張りがあり茎が太く締まった苗なら植えてすぐ育ちます。茎が細く伸びて葉と葉の間が空いた苗は日照不足で育ったもので、植えても倒れやすく花が遅れます。
葉の色は品種によって緑と銅葉があり、銅葉は日向でよく色が出ます。日陰気味の場所なら緑葉、日向なら銅葉を選ぶと葉が美しく保てます。
- 茎が太く節が詰まっている
- 茎が指の太さに近く、節と節の間が短い苗を選びます。ひょろりと伸びた苗は植えたあと倒れ、株元から蒸れます。
- 葉に光沢がある
- 健康な四季咲きベゴニアの葉はつやがあります。つやがなく縁が茶色い苗は根が傷んでいるか水切れを繰り返しています。
- つぼみの多い株
- 咲ききった苗より、小さなつぼみが多い苗のほうが植えてからの花が長く続きます。花の色を確かめたいなら一輪だけ咲いている苗がちょうど良いです。
- 白い粉がない
- 葉に白い粉が付いている苗はうどんこ病です。他の株にも移るので買いません。隣の苗にも粉が見えたら、その棚の苗は避けます。
植え付けの時期と場所
植え付けは霜の心配がなくなった四月下旬から六月です。四季咲きベゴニアは半日陰でもよく咲くので、真夏の西日が当たらない場所が向いています。一日中日が当たる場所でも育ちますが、真夏は葉が焼けて縮むことがあります。
土は水はけの良い草花用の培養土で十分です。花壇に植えるなら、腐葉土を混ぜて土をふかふかにしておくと根が広がります。株間は二十センチほど取り、大きく育つ品種は二十五センチ空けます。
| 場所 | 向き不向き | 注意 |
|---|---|---|
| 午前だけ日が当たる半日陰 | 最も向く | 花も葉もきれいに保てる |
| 終日日向 | 育つが夏に葉焼け | 銅葉品種を選び水を切らさない |
| 明るい日陰 | 育つが花が減る | 茎が伸びやすいので切り戻す |
| 西日の当たる壁際 | 向かない | 真夏に葉が焼け株が弱る |
植え付けの手順
根鉢を崩さず、浅めに植えます。茎が柔らかく折れやすいので、植えるときに茎を持たずポットの底を押して抜きます。植えたあとは株元にたっぷり水を与え、根が張るまでの一週間は乾かさないようにします。
- ポットの底を押して抜く
- 茎をつかんで引くと折れます。ポットを逆さにして底を押し、根鉢を手のひらで受けます。
- 根鉢の高さをそろえる
- 根鉢の表面が周りの土と同じ高さになるように植えます。深く埋めると茎が腐り、浅すぎると根が乾いて活着が遅れます。
- 株元を軽く押さえる
- 周りの土を軽く押さえて根鉢と土を密着させます。強く押すと根が傷むので、指の腹で軽く押す程度に留めます。
- たっぷり水をやる
- 植えたら株元に鉢底から流れるまで水を与えます。葉に水がかかっても構いませんが、花にかかると傷みます。
球根ベゴニアと木立ベゴニアの植え付け
球根ベゴニアは三月から四月に、球根のくぼんだ側を上にして浅く植えます。芽が出るまでは水を控えめにし、鉢は軒下の涼しい場所に置きます。木立ベゴニアは一年中鉢で育て、春に一回り大きな鉢へ植え替えます。どちらも四季咲きより水はけの良い土を使います。
- 球根はくぼみを上に
- 球根の上面にあるくぼみを上にして、球根の頭が少し見える深さに植えます。深いと芽が出る前に腐ります。
- 芽が出るまで水を控える
- 植えた直後は土を軽く湿らせる程度にし、芽が二〜三センチ伸びてから通常の水やりにします。
- 木立は春に植え替え
- 四月から五月に、根鉢を軽くほぐして一回り大きい鉢へ移します。土は培養土に軽石を二割混ぜます。
植えたあと調子が悪いときの原因
植え付けから二週間ほどで葉が黄色くなったり茎が倒れたりするときは、植え方か場所に原因があります。茎の付け根と土の湿り具合を見れば、深植え、過湿、日差しの強さのどれかが分かります。
| 症状 | 原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 茎の付け根が黒く柔らかい | 深植えか過湿で茎が腐った | 腐った茎を切り水を控える |
| 葉が白く縮んで焼ける | 真夏の直射日光 | 半日陰へ移すか遮光する |
| 茎が長く伸びて倒れる | 光不足 | 明るい場所へ移し切り戻す |
| 下葉が黄色く落ちる | 水切れの繰り返し | 根が張るまで毎日土を見る |
四季咲きベゴニアは茎を切っても脇から芽が出るので、傷んだ茎は早めに切って構いません。
ベゴニアの苗づくりに使うもの
本葉が出てからポットに移し、根が回ってから花壇や鉢へ。この 2 段階に必要なものです。
- ポリポット(9cm)探す言葉「ポリポット 9cm 園芸」
- 規格の目安
- 直径 9cm が標準。生育の早いものは 10.5cm。
セルトレイのまま育てると根が回りきって傷みます。本葉 2〜3 枚でポットへ移します。
- 育苗用の受け皿トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿 底面給水」
- 規格の目安
- ポットが並ぶ大きさで、水を張れる深さのあるもの。
上から水をやると小さな苗が倒れます。下から吸わせると茎が締まります。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 苗 薄め」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。苗には規定より薄めて使います。
種まき用土には肥料分がほとんどありません。本葉が出たら薄い液肥で足します。
- 苗を買って植えるなら、育苗の資材は要りません。
- 育苗箱の加温は、春まきの一部を除けば要りません。
ベゴニアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はベゴニアの育て方にまとめています。
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