株分けできる株かを見極める
カラテアは茎を切って挿しても根が出ないので、増やす方法は株分けだけです。地下の茎から芽が出て株が横に広がる性質を使い、根ごと分けます。まだ小さい株を無理に分けると両方枯れることがあるので、下の表で分けられる状態かを確かめます。
分けた株は一時的に弱るので、株分けの目的を先にはっきりさせます。鉢が窮屈で水が入らないなら分け、単に数を増やしたいだけなら、株がもう一回り育つまで待つほうが失敗しません。
| 株の状態 | 株分けの可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 葉が八枚以上で根元に複数の芽 | 分けられる | 一株に葉三〜四枚ずつ残せる |
| 葉が五枚以下 | まだ待つ | 分けた株の回復に時間がかかる |
| 葉が黄色い、葉先が枯れている | 回復を待つ | 弱った株は分けると枯れやすい |
| 買って半年以内 | 一年待つ | 根が鉢になじんでいない |
適期は五月から七月
株分けは根を切る作業なので、根の伸びが速い五月から七月に行います。最低気温が十五度を超え、新しい葉が次々と出ているころが目安です。八月の猛暑と十月以降は避け、冬は絶対に行いません。植え替えと同じ日にまとめると株への負担が一回で済みます。
梅雨の時期は湿度が高く、分けた株の葉から失う水が少ないので回復が早まります。晴れの日が続く時期に行うなら、透明な袋で湿度を保ってやります。
| 時期 | 株分けの向き | 備考 |
|---|---|---|
| 5〜6月 | 最適 | 植え替えと同時に行う |
| 7月 | 可 | 梅雨明け前までに終える |
| 8〜9月 | 避ける | 暑さで回復が遅い |
| 10〜4月 | やらない | 根が伸びず枯れる |
株分けの手順
作業の前に、はさみやナイフの刃を熱湯か消毒用のアルコールで清めます。切り口から病気が入ると、分けた株がまとめて腐ることがあります。
- 前日に水を与えておく
- 前日にたっぷり水を与え、株に水分をためておきます。当日は土が少し湿った状態で作業すると根がちぎれにくくなります。
- 鉢から抜いて土を落とす
- 鉢を横にして株を抜き、根鉢の土を手でほぐして落とします。水を張ったバケツで根を洗うと分け目が見えやすくなります。
- 自然な分け目で切る
- 根元を見て芽のかたまりごとに分かれる場所を探し、清潔なはさみかナイフで地下の茎を切ります。一株に葉三〜四枚と根が一握り以上つくようにします。
- 小さい鉢に植える
- 分けた株の根の大きさに合った五〜六号の鉢に、観葉植物用の土で植えます。根元が土に埋まりすぎないよう高さを合わせます。
- たっぷり水を与える
- 鉢底から流れるまで水を与えて土を落ち着かせます。土が沈んだら足して、株がぐらつかないようにします。
分けた株にラベルを付けて、分けた日を書いておきます。回復の目安である三週間を数えやすくなり、水やりの判断にも役立ちます。
分けた株の回復管理
分けた直後の株は根が少なく、葉から失う水に追いつけません。二〜三週間は直射日光と風を避けた明るい日陰に置き、葉水を毎朝行って葉の乾きを補います。新しい葉が動き出したら回復の合図で、通常の管理に戻します。
回復の目安は、新しい葉が巻いた状態で顔を出すことです。三週間たっても動きがなければ鉢から抜き、根が白いか確かめます。白ければ気長に待ち、茶色く崩れるなら傷んだ根を切って植え直します。
- 明るい日陰で休ませる
- 窓から一〜二メートル離れた風の当たらない場所に置きます。透明な袋をふんわりかぶせて湿度を保つと回復が早まります。
- 水やりは控えめに
- 土の表面が乾いてから与えます。根が少ないので土が乾きにくく、いつも通りに与えると根腐れします。
- 肥料は新芽が出てから
- 新しい葉が開き始めたら、液体肥料を規定の倍に薄めて二週間に一回与えます。それまでは肥料を与えません。
分けたときに大きな葉を一〜二枚切っておくと、根が吸う水と葉から失う水の釣り合いが取れて、しおれが軽くなります。
分けた株がしおれたときの手当て
株分け後に葉が垂れたり丸まったりするのは普通で、二週間ほどで戻れば心配いりません。一週間たっても垂れが強まる、あるいは葉が黄色くなるなら、水が多すぎるか根が少なすぎます。株の姿と土の湿りを見て手当てを決めます。
株分けの失敗で多いのは、分けた直後に肥料を与えて根を傷めることと、日当たりのよい窓辺に置いて葉を焼くことです。回復までは何もしないくらいでちょうどよいと考えます。
- 葉が丸まるだけなら湿度を上げる
- 土が湿っているのに葉が丸まるなら、根が吸えない分を葉から失っています。透明な袋をかぶせるか、葉水を一日二回に増やします。
- 葉が黄色いなら水を減らす
- 下の葉から黄色くなるときは土が湿りすぎです。水を止めて土を乾かし、風の通る明るい日陰に移します。
- 葉が全部枯れても捨てない
- 地下の茎が生きていれば新芽が出ます。土を乾かし気味に保ち、一か月ほど様子を見てから判断します。
カラテアの挿し木・株分けに使うもの
鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。
- 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
- 規格の目安
- 鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
- 規格の目安
- 口の細いガラス容器。中が見えるもの。
根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。
- 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
- 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。
カラテアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカラテアの育て方にまとめています。
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