症状から原因を見分ける
カリブラコアのトラブルは、虫ではアブラムシとハダニ、病気では灰色かび病と根腐れ、生理障害では鉄分不足の黄化が中心です。特に新芽が黄色くなる黄化は病気と間違えやすく、土の酸度が原因なので薬では治りません。どこにどんな症状が出ているかを見て、下の表で原因を絞ってください。
見回りは週に一度、水やりのついでに、新芽とつぼみ、葉の裏、株元の三か所を順に見ます。早く見つければ手で取るか置き場所を変えるだけで済むことがほとんどです。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 新芽やつぼみに小さな虫が群がる | アブラムシ | 指で潰す、水で流す、草花用の殺虫剤 |
| 新しい葉が黄色く葉脈だけ緑 | 鉄分不足(酸度が高い) | 鉄分入り液肥、鹿沼土を足す |
| 花や葉に灰色のかび | 灰色かび病 | 傷んだ部分を取り、雨を避ける |
| 葉の裏が白っぽくかすれる | ハダニ | 葉裏に水をかける |
| 株元が黒く倒れる | 根腐れ・立枯れ | 水を止め、傷んだ株は抜く |
| 葉に白い粉がふく | うどんこ病 | 葉を取り、風通しを良くする |
アブラムシは春の新芽とつぼみに
四月から六月、新芽やつぼみの柔らかい部分にアブラムシが付きます。放置すると花びらが縮れて開かず、排せつ物にすす病が付いて葉が黒くなります。数が少ないうちに指で潰すか、霧吹きで強めに水をかけて落とします。肥料が多いと新芽が柔らかくなりアブラムシが集まりやすいので、窒素の多い肥料を控えるのも予防です。
アブラムシは葉の裏や新芽の内側にも隠れています。表から見えなくても、葉が縮れたりべたついたりしていたら裏返して確かめてください。
- つぼみの根元を見る
- 週に一度、つぼみの根元と新芽の裏をのぞきます。緑や黒の小さな粒が動いていたらアブラムシです。
- 少ないうちに落とす
- 指で潰すか、霧吹きで水をかけて落とします。二〜三日おきに繰り返せば増えません。葉の裏も忘れずに見ます。
- 増えたら薬を使う
- つぼみ全体を覆うほど増えたら、草花用の殺虫剤を規定通りに使います。花にかからないよう株元から吹き付けます。
テントウムシがいれば食べてくれます。手で減らせる量なら薬は使わないほうが、長い目で見て虫が増えにくくなります。
新芽の黄化は酸度の問題
新しい葉が黄色くなり、葉脈だけが緑に残る症状は、土の酸度が中性からアルカリ性に傾いて鉄分を吸えなくなった状態です。カリブラコアに特に多く、水道水のカルシウムや石灰入りの土が原因になります。病気ではないので薬は効かず、鉄分入りの液体肥料を与えるか、鹿沼土やピートモスを混ぜた酸性寄りの土に植え替えると数週間で戻ります。
下葉から黄ばむ場合は酸度ではなく水のやりすぎか肥料切れです。黄ばみが新芽から出るか下葉から出るかで見分けてください。新芽の黄化に鉄分を与えても戻らないなら、根腐れで根が働いていない可能性があります。
- 黄ばむ場所を確かめる
- 新芽が黄色く葉脈が緑なら鉄分不足です。下葉から黄ばむなら水か肥料の問題で、対応が変わります。
- 鉄分入り液肥を与える
- 鉄分を含む液体肥料を規定通りに週一回与えます。二〜三週間で新しい葉から緑に戻ります。
- 土を酸性寄りに直す
- 繰り返すなら、鹿沼土やピートモスを三割混ぜた土に植え替えます。石灰や苦土石灰は使いません。
灰色かび病は花がらと雨が原因
梅雨時や秋の長雨に、咲き終わった花や重なった葉に灰色のかびが生えます。落ちた花びらが葉の上に残ると、そこからかびが広がって枝が枯れ込みます。予防は落ちた花びらを拾うこと、雨に当てないこと、株の内側の風通しを保つことです。発生したら、かびの付いた部分を広めに切り取って処分し、雨の当たらない場所に移します。
| 場面 | 予防 | 発生したら |
|---|---|---|
| 梅雨 | 軒下へ移し、株を半分に切り戻す | かびの部分を切り取り、殺菌剤 |
| 秋の長雨 | 落ちた花びらを拾う | 傷んだ花と葉を取る |
| 室内越冬中 | 夜に土を湿らせない | 傷んだ部分を取り、風を通す |
根腐れとハダニは水の管理で防ぐ
土が常に湿っていると根が腐り、葉が黄ばんで株全体がしおれます。株元が黒く柔らかいなら根腐れが進んでいます。軽症なら水を止めて乾かし、鉢なら新しい水はけの良い土に植え替えます。株元まで黒い株は回復しないので、健全な枝先を挿し芽にして更新します。
梅雨明け後の乾燥期はハダニが葉裏に付き、葉の表がかすれたように白くなります。ハダニは水に弱いので、葉裏に霧吹きで水をかけるだけで減ります。朝のうちに行い、日中に葉が乾くようにしてください。
| 状態 | 判断 | 対応 |
|---|---|---|
| 葉が黄ばむが株元は固い | 軽い根腐れ | 水を止め、土を乾かす |
| 株元が茶色く柔らかい | 根腐れが進行 | 新しい土に植え替え、傷んだ根を切る |
| 株元が黒く倒れる | 回復困難 | 健全な枝先を挿し芽にして更新 |
| 葉の表が白くかすれる | ハダニ | 葉裏に水、ひどければ殺ダニ剤 |
カリブラコアの長く咲かせるコツは作物ページに
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