苗は枝数と株元を見て選ぶ
カリブラコアの苗は三月下旬から店頭に並びます。花色で選びたくなりますが、長く咲かせるには株元から枝が何本も分かれた苗を選ぶことが大切です。一本の茎がひょろりと伸びた苗は、植え付け後に摘心(茎の先端を摘んで枝数を増やす作業)が必要になり、花が咲くまで時間がかかります。
葉が黄ばんでいる苗は、酸度の合わない土で育てられた鉄分不足か、根詰まりの可能性があります。葉が緑で株元が締まり、ポットの底から白い根が少しのぞく程度の苗が理想です。
| 見た目 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 株元から枝が四本以上出ている | 買ってよい | 摘心なしでこんもり育つ |
| 茎が一本で長く伸びている | 避けるか摘心前提 | 植え付け後に枝を増やす手間がかかる |
| 新しい葉が黄色く葉脈だけ緑 | 避ける | 鉄分不足で回復に時間がかかる |
| 株元が黒ずんで葉が落ちている | 避ける | 根腐れや灰色かび病の初期 |
植え時と置き場所
植え付けの適期は四月から五月です。寒さにはやや弱いので、遅霜の心配がなくなってから植えます。関東平野部なら四月中旬以降、寒冷地は五月に入ってからが目安です。日当たりが良く、雨が直接当たらない場所が最も向いており、ベランダや軒下の吊り鉢はカリブラコアに理想的な環境です。
地植えもできますが、雨に当たると花が傷み、梅雨に株元が蒸れやすくなります。地植えにするなら、水はけの良い場所を選び、雨の後に花がらをこまめに取ってください。
- 遅霜が終わったら植える
- 最低気温が十度を安定して超えるころが目安です。早く植えて寒さに当たると、葉が紫がかって生育が止まります。
- 雨の当たらない日当たりを選ぶ
- 一日五時間以上日が当たり、雨が直接かからない軒下やベランダが理想です。吊り鉢にすると株が垂れ下がって花が見えやすくなります。
- 地植えは高畝にする
- 地植えなら土を十センチほど盛り上げて水はけを高めます。株元に敷きわらをして泥はねを防ぐと病気が減ります。
土は酸性寄りで水はけ良く
カリブラコアは弱酸性の土を好み、酸度が中性からアルカリ性に傾くと鉄分を吸えなくなって新しい葉が黄色くなります。市販の草花用培養土で育ちますが、ピートモスや鹿沼土を二〜三割混ぜると酸性寄りになって葉色が安定します。石灰は入れないでください。
水はけも大切で、過湿になると根腐れします。培養土に軽石か赤玉土の小粒を混ぜ、鉢底には軽石を敷きます。元肥(植え付け時に土へ混ぜておく肥料)は緩効性のものを規定量入れます。
| 容器 | 土の配合 | 株数の目安 |
|---|---|---|
| 五号鉢 | 培養土七、鹿沼土二、軽石一 | 一株 |
| 八号鉢・吊り鉢 | 培養土七、鹿沼土二、軽石一 | 二〜三株 |
| 六十センチプランター | 培養土にピートモスを二割 | 三株 |
| 地植え | 腐葉土と鹿沼土を混ぜて高畝に | 株間二十五〜三十センチ |
ペチュニア用やサフィニア用として売られている培養土は酸度が調整されているので、そのまま使えます。
植え付けの手順
苗をポットから抜いたら、根鉢の底と側面を軽くほぐし、根が回りすぎていたら底を十字に切り込んで広げます。深植えにならないよう、根鉢の上面が土と同じ高さになるように植え、株元を軽く押さえます。植え付け後はたっぷり水をやり、一週間ほどは直射日光の強い時間帯を避けた明るい場所で養生します。
寄せ植えにする場合は、同じくらい肥料と水を好む植物と組み合わせます。乾燥を好む多肉植物や、肥料を嫌うオルレアのような花と同じ鉢にすると、どちらかが必ず不調になります。
- 根鉢を軽くほぐす
- 底と側面の根を指でほぐします。白い根がぐるぐる回っていたら、底に一センチほど切り込みを入れて広げると新しい根が出やすくなります。
- 土の高さを合わせる
- 根鉢の上面が鉢土と同じ高さになるように植えます。深植えすると株元が蒸れ、浅植えは根が乾きます。
- たっぷり水をやり養生する
- 鉢底から流れ出るまで水をやり、一週間は明るい日陰で休ませます。新しい葉が動き出したら日当たりへ移します。
植え付けで失敗したときの立て直し
植え付け後に新しい葉が黄色くなるのは、土の酸度が合わずに鉄分を吸えていない状態です。鉄分入りの液体肥料を与えるか、鹿沼土を混ぜた土に植え直すと回復します。下葉が黄ばんで落ちるなら水のやりすぎか深植えで、水を控えて土を乾かします。
葉がしおれて土がからからなら水切れです。鉢底から流れ出るまで水をやり、半日陰で休ませます。土が湿っているのにしおれるなら根腐れなので、水を止めて様子を見てください。
| 症状 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 新しい葉が黄色く葉脈だけ緑 | 酸度が合わない・鉄分不足 | 鉄分入り液肥、鹿沼土の土に植え直す |
| 下葉が黄ばみ土が湿ったまま | 水のやりすぎ・深植え | 水を止めて乾かす、植え直す |
| 葉がしおれ土が乾いている | 水切れ | たっぷり水をやり半日陰で休ませる |
| 葉が紫がかって伸びない | 低温 | 暖かくなるまで待つ、夜は室内へ |
カリブラコアの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
カリブラコアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカリブラコアの育て方にまとめています。
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