自分の株で使える方法を選ぶ
コロカシアは親球の周りに子球を付けて増えます。品種によっては地中に匍匐茎(地面の中を横に伸びる茎)を出し、親株から離れた場所に子株が顔を出します。挿し木はできず、種はまず取れないため、家庭では株分けが唯一の方法です。まず株の姿を見て、下の表で方法を選びます。
| 株の姿 | 使える方法 | 難しさと時期 |
|---|---|---|
| 親株のすぐ脇に小さな芽や株が出ている | 子球の株分け | やさしい。五月の植え替え時 |
| 鉢の縁や離れた場所に子株が出ている | 匍匐茎の子株を切り離す | やさしい。生育期ならいつでも |
| 休眠中の球根に小さな球が付いている | 休眠中の子球を外す | やさしい。四〜五月の植え付け時 |
| 子株が全くない | 待つ | 肥料を十分に与えて翌年を待つ |
子球を外す株分け
五月の植え替えのときに、親球の周りに付いた子球を外します。子球は直径三センチ以上、できれば芽か根が付いているものを選びます。小さすぎる子球は独立しても育ちが遅く、腐りやすいので親株に付けたまま翌年まで待ちます。
子球を外したあとの親球は、外した跡が乾けばそのまま植えられます。傷が大きいときは切り口に園芸用の癒合剤を塗るか、半日乾かしてから植えると腐りを防げます。
- 土を落として子球を見つける
- 鉢から抜いて土を落とし、親球の周りに付いた子球を確かめます。休眠明けなら土がほとんど落ちて見やすくなります。
- 手でひねって外す
- 子球の付け根を持ち、ひねるように外します。外れないときは清潔な小刀で切り、切り口を半日乾かします。
- 小さな鉢に植える
- 直径十センチほどの鉢に、球根の上に二〜三センチ土がかぶる深さで植えます。土は親株と同じ肥沃なものにします。
- 芽が出るまで湿らせて待つ
- 土を乾かさない程度に保ち、二十度以上の明るい日陰に置きます。二〜四週間で芽が出ます。
匍匐茎の子株を切り離す
品種によっては、生育期に地中を横に伸びる茎の先から、親株から離れた場所に子株が出てきます。鉢の縁から葉が顔を出したり、隣の鉢に伸び込んだりすることもあります。この子株は葉が二〜三枚になり、自分の根が出ていれば、生育期の間ならいつでも切り離せます。
匍匐茎で増える品種は、一株から一夏で三〜五株に増えることもあります。増やしすぎると鉢が混み合って親株の葉が小さくなるので、不要な子株は早めに切り離すか取り除きます。
- 子株の根を確かめる
- 子株の周りの土を少し掘り、子株自身の根が出ているかを見ます。根がなければ茎とつながったまま一か月待ちます。
- 茎を切って掘り上げる
- 親株とつながる茎を清潔なはさみで切り、子株を根ごと掘り上げます。根を傷めないよう周りの土ごと持ち上げます。
- 鉢に植えて日陰で養生
- 小さな鉢に植え、一週間は明るい日陰で土を乾かさず育てます。新しい葉が動いたら親株と同じ管理にします。
休眠中の子球を外す
秋に掘り上げた球根を冬の間に確かめると、親球の周りに小さな球が付いていることがあります。この時期に外しても構いませんが、切り口が乾きにくく腐りやすいため、四月の植え付け直前に外して、すぐ植えるのが安全です。外した子球は親球と同じ日に植え、同じ管理で芽出しします。
| 子球の大きさ | 扱い | 芽が出るまで |
|---|---|---|
| 直径三センチ以上、芽が見える | 外して単独で植える | 二〜三週間 |
| 直径二〜三センチ、芽が見えない | 外して植えてよいが遅い | 四〜六週間 |
| 直径二センチ未満 | 親球に付けたまま植える | 翌年に外す |
分けた株の養生
分けたばかりの株は根が少なく、水を吸う力が弱い状態です。土を乾かさない程度に保ちながら、直射日光と風を避けた明るい日陰に置きます。肥料は新しい葉が二枚開くまで与えません。芽が出て葉が動き出したら、親株と同じ夏の管理に移し、置き肥から始めます。
| 時期 | 水やり | 置き場所と肥料 |
|---|---|---|
| 芽が出るまで | 土を乾かさない程度 | 二十度以上の明るい日陰。肥料なし |
| 葉が二枚開くまで | 表面が乾いたら | 半日陰へ。肥料なし |
| それ以降 | 親株と同じ。毎日 | 定位置へ。置き肥から始める |
うまくいかないときの原因
子球が芽を出さずに腐るのは、切り口を乾かさずに植えたか、温度が足りないのに土を湿らせすぎたかのどちらかです。掘り出して押し、硬ければ乾かし気味にして温度を上げて待ち、柔らかければ処分します。匍匐茎の子株が垂れるのは根が足りない状態で、袋をかぶせて湿度を保ち、葉水を増やして根が出るのを待ちます。
| 場面 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 子球が一か月出ず、押すと柔らかい | 切り口からの腐り | 処分。次回は切り口を半日乾かす |
| 子球が硬いまま芽が出ない | 温度不足 | 二十度以上の場所へ移し、土は乾かし気味に |
| 切り離した子株が垂れる | 根が足りない | 袋をかぶせて湿度を上げ、日陰で待つ |
コロカシアの挿し木・株分けに使うもの
鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。
- 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
- 規格の目安
- 鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
- 規格の目安
- 口の細いガラス容器。中が見えるもの。
根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。
- 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
- 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。
コロカシアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコロカシアの育て方にまとめています。
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