植え替えが必要かを確かめる
コロカシアは一年で根も球根も大きく育つため、基本は毎年植え替えます。休眠させた株は芽が動き出す前の五月に、葉を残して越冬した株は最低気温が十五度を超えてから行います。下の項目に当てはまるものが多いほど、早めの植え替えが要ります。
- 鉢底から根が出ている
- 鉢底の穴から太い根が伸びていたら、中は根でいっぱいです。夏に水切れしやすかった株も同じ状態です。
- 球根が土の上に浮いている
- 球根が大きくなって土から顔を出し、株がぐらつくなら鉢が小さすぎます。風で倒れやすくもなるので早めに植え替えます。
- 子球が増えて混み合う
- 親球の周りに小さな球根が増えて葉が密集しているなら、植え替えのついでに分けます。
- 休眠から目覚めた
- 休眠中に乾かした鉢や掘り上げた球根は、五月に必ず新しい土に植え直します。古い土は根腐れの元です。
適期は五月、遅くとも六月
最低気温が十五度を超えて安定する五月が適期です。この時期なら植え替えの傷がすぐ回復し、夏の生長に間に合います。七月以降は株が大きくなりすぎて作業しにくく、根を傷めると真夏に水切れしやすくなります。秋の植え替えは休眠に入る前で回復せず、冬に腐りやすいので行いません。
| 時期 | 可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 4月 | 室内で温度を保てるなら可 | 屋外はまだ寒く芽が動かない |
| 5〜6月 | 最も適する | 回復が速く夏の生長に間に合う |
| 7〜8月 | 緊急時のみ | 株が大きく根を傷めやすい |
| 9月〜3月 | 行わない | 休眠に向かい根が動かない |
鉢と土の選び方
コロカシアは根の量が多く水も多く必要なので、鉢は今より二回り、直径で五〜六センチ大きいものにします。ほかの観葉植物と違い、大きめの鉢でも過湿になりにくいのは、夏の水の消費が激しいからです。土は水持ちと水はけを両立させ、観葉植物用の土に腐葉土か堆肥を二割ほど混ぜて肥沃にします。
| 鉢の材質 | 向き不向き | 使うときの注意 |
|---|---|---|
| プラスチック鉢 | 最も向く | 水持ちがよく夏の水切れを防げる。軽いので風対策を |
| 素焼き鉢 | 使える | 乾きが速く夏は朝夕の水やりが要る |
| 釉薬付きの陶器鉢 | 向く | 重くて倒れにくい。穴の大きさを確かめる |
| 穴のない鉢や水鉢 | 生育期なら可 | 水を張って育てられるが、秋に必ず普通の鉢へ戻す |
黒い鉢は夏に土の温度が上がりすぎます。屋外で使うなら明るい色の鉢か、鉢カバーで日を遮ります。
植え替えの手順
コロカシアの根は太く再生力が強いため、根鉢を崩して古い土を落として構いません。球根の状態を確かめ、柔らかく腐った部分があれば清潔なナイフで切り取り、切り口を半日乾かしてから植えます。子球が付いていれば、この段階で外して別の鉢に植えます。
- 鉢から抜いて土を落とす
- 鉢を横に倒して株を抜き、古い土を手で落とします。休眠明けの株は土がほとんど落ちるので、根を軽く水で洗います。
- 球根と根を確かめる
- 球根を指で押して硬ければ健康です。柔らかい部分や黒い根は切り取り、切り口を半日ほど乾かします。
- 子球を外す
- 親球の脇に付いた子球は、手でひねるか小刀で外します。三センチ以上の子球なら独立して育ちます。
- 深さを決めて植える
- 鉢底石を入れて土を敷き、球根の上に土が三〜五センチかぶる深さに据えます。浅すぎると株がぐらつきます。
- 土を詰めて水を与える
- 根の間に土を入れ、割り箸で突いて隙間をなくします。鉢底から流れるまで水を与え、明るい日陰に一週間置きます。
植え替え後の管理
植え替え直後の一週間は、直射日光と風を避けた明るい日陰で養生します。土は乾かさない程度に保ち、腰水はまだ始めません。新しい葉が動き出したら通常の水やりに戻し、二週間後から肥料を始めます。休眠明けの球根は芽が出るまで二〜四週間かかることがあり、土を湿らせて暖かい場所で待ちます。
| 時期 | 水やり | 置き場所と肥料 |
|---|---|---|
| 一週間まで | 表面が乾いたら与える | 明るい日陰。肥料なし |
| 二週間目 | 新葉が出たら通常の水やりへ | 半日陰へ。置き肥を規定量 |
| 一か月以降 | 夏の管理。腰水も可 | 定位置へ。液体肥料も開始 |
植え替え後に芽が出ないときの原因
休眠明けの球根を植えて一か月たっても芽が出ないときは、温度不足か球根の腐りのどちらかです。土を掘って球根を押し、硬ければ温度を上げて待ちます。柔らかく臭うなら腐っており、健康な部分が残っていれば切り取って乾かし、植え直します。葉を残して植え替えた株が垂れるのは、根を切りすぎたか水が足りないかで、日陰で葉水を増やして待ちます。
| 場面 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 一か月たっても芽が出ない、球根は硬い | 温度不足 | 二十度以上の場所に置いて待つ |
| 球根が柔らかく臭う | 腐り | 腐った部分を切り、乾かして植え直す |
| 葉を残した株が垂れる | 根の切りすぎ、乾燥 | 日陰で葉水を増やし、土を湿らせて待つ |
コロカシアの植え替えに使うもの
植え替えは鉢を大きくする作業ではなく、根と土を新しくする作業です。同じ鉢に戻す選択もあります。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 鉢(ひと回り大きいもの)探す言葉「植木鉢 8号 スリット」
- 規格の目安
- 直径で 3cm(1 号)だけ大きいもの。スリット鉢は根が鉢底で回りません。
急に大きくすると、根の届かない土が湿ったまま残り、根腐れの原因になります。1 号ずつが原則です。
- 培養土探す言葉「観葉植物 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 観葉植物用、または多肉・サボテン用。水はけ重視の配合。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、6 号鉢で約 3L、10 号鉢で約 15L。
古い土は粒が潰れて水はけが落ちています。土を替えることが植え替えの目的の半分です。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネット入りなら次の植え替えでそのまま取り出せます。
鉢底の穴が土でふさがらないようにするためです。ネット入りは繰り返し使えます。
- 根切りばさみ・割り箸探す言葉「根切りばさみ 園芸」
- 規格の目安
- 刃の厚いはさみ。根鉢をほぐすのは割り箸や竹串で足ります。
固まった根鉢は、外側を切ってほぐさないと新しい根が出ません。土をかむので、普通のはさみは傷みます。
- 同じ鉢に戻すなら、新しい鉢は要りません。根を整理して土を替えるだけで十分です。
- 鉢底ネットは、スリット鉢なら要りません。
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