一年の流れを表で見る
コロカシアの一年は、五月の植え替えで始まり、夏に大きく育ち、秋に休眠へ向かう流れです。関東平野部の屋外と室内を組み合わせた管理を前提にしています。寒冷地では屋外の期間を一か月短く、暖地では長くします。
表の水やりは目安で、実際には土の乾きと葉の姿で決めます。夏は日数より土の表面の乾きを優先し、秋以降は日数より土の中の乾きを優先します。
| 月 | 主な作業 | 水やりと肥料の目安 |
|---|---|---|
| 1〜3月 | 休眠中の球根を五度以上で乾かして保管 | 月一回、軽く湿らす程度。肥料なし |
| 4月 | 室内で球根を植えて芽出し | 表面が乾いたら。肥料なし |
| 5月 | 植え替え、株分け。屋外へ出す | 毎日。二週間後から置き肥 |
| 6〜7月 | 葉が大きく育つ。風と葉焼け対策 | 毎日。置き肥月一回、液体肥料週一回 |
| 8月 | 猛暑対策。腰水も可 | 朝夕。肥料は続ける |
| 9月 | 最後の肥料。ハダニの点検 | 毎日。月初に置き肥で終わり |
| 10月 | 室内へ戻す。水を減らし始める | 二〜三日に一回。肥料なし |
| 11〜12月 | 葉を残すか休眠かを決める | 葉を残すなら七〜十日に一回。休眠なら止める |
春(4〜5月)は芽出しと植え付け
休眠させた球根は、四月に室内の暖かい場所で芽出しを始めると、五月に屋外へ出すころには葉が二〜三枚そろいます。葉を残して越冬した株は、五月に新しい土へ植え替えます。どちらも最低気温が十五度を超えてから屋外へ出し、一週間は日陰で慣らします。
- 四月に球根を植える
- 保管していた球根を湿らせた新しい土に植え、二十度以上の室内に置きます。芽が出るまで土を乾かさない程度に保ちます。
- 五月に屋外へ
- 最低気温が十五度を超えたら、日陰から始めて一週間後に午前の日が当たる場所へ移します。葉の縁が焼けなければそこが定位置です。
- 肥料を始める
- 植え替えから二週間たち、新しい葉が開いたら置き肥を規定量与えます。以後は月一回続けます。
夏(6〜9月)は水と肥料を切らさない
夏はコロカシアの本番で、一週間に一枚のペースで大きな葉が出ます。水は毎日、真夏は朝夕与え、肥料は置き肥と液体肥料を併用します。葉が大きくなるほど風で裂けやすいので、台風の前は必ず避難させます。ハダニが付きやすいので、夕方の葉水を習慣にします。
- 朝夕の水やり
- 朝に鉢底から流れるまで与え、夕方に葉が垂れていればもう一度与えます。留守中は腰水にします。
- 古い葉を切る
- 下の葉が黄色くなったら、葉柄の付け根から切り取ります。株の見た目が整い、風通しもよくなります。
- 九月に最後の肥料
- 九月上旬の置き肥でその年の肥料は終わりです。遅れて与えると休眠に入りにくくなります。
秋(10〜11月)に休眠へ導く
最低気温が十五度を下回り始めたら室内へ戻し、水を段階的に減らします。葉を残して育てるか休眠させるかを、部屋の温度で決めます。十五度以上を保てる明るい部屋があれば葉を残せますが、ないなら無理せず休眠させたほうが、翌春に健康な球根から再開できます。
| 場面 | 選ぶ管理 | やること |
|---|---|---|
| 十五度以上の明るい部屋がある | 葉を残す | 窓辺に置き、七〜十日に一回の水やり |
| 十度前後の部屋しかない | 鉢ごと休眠 | 水を止め、葉が枯れたら切って暗い場所へ |
| 置き場所がない、鉢が大きすぎる | 球根を掘り上げて休眠 | 葉が枯れたら掘り上げ、乾かして保管 |
冬(12〜3月)は球根を守る
休眠中の球根は五度以上で乾かして保管します。鉢ごと休眠させるなら、水をほぼ止めて暗く涼しい場所に置き、月に一回、土を軽く湿らせて球根が干からびるのを防ぎます。掘り上げた球根は、土を落として一週間乾かし、新聞紙かおがくずに包んで段ボールに入れ、玄関など凍らない場所に置きます。
- 月に一度、球根を確かめる
- 掘り上げた球根は月に一度包みを開き、押して硬さを確かめます。しわが寄って軽くなったら霧吹きで軽く湿らせます。
- 腐りは早めに切る
- 柔らかい部分やかびが出たら、その部分を切り取って切り口を乾かし、包み直します。全体が柔らかいものは処分します。
- 葉を残す株は乾かし気味に
- 土の中まで乾いてから午前中に室温の水で与えます。暖房の風を避け、葉水で乾燥を補い、下葉が枯れたら切り取ります。
切り替えに失敗したときの立て直し
季節の切り替えを誤ったときの不調は、秋に水を減らさず根腐れさせた場合と、冬に球根を乾かしすぎて干からびさせた場合がほとんどです。根腐れなら球根を掘り上げて腐った部分を切り、乾かして保管し直します。干からびた球根は、押して硬さが残っていれば湿らせた土に植えて回復を待ちます。春に屋外へ早く出しすぎて葉が黒ずんだ株は、室内に戻して新しい葉を待ちます。
| 場面 | 起きること | 戻し方 |
|---|---|---|
| 秋に水を減らさなかった | 葉が黄色く垂れ、球根が柔らかい | 掘り上げて腐りを切り、乾かして保管 |
| 冬に球根を乾かしすぎた | しわだらけで軽い | 硬さが残れば湿った土に植えて待つ |
| 春に屋外へ出すのが早すぎた | 葉が黒ずんで垂れる | 室内へ戻す。黒い葉は切り、新葉を待つ |
コロカシアの栽培に一年を通して使うもの
鉢ものは、季節ごとに買い足すものがほとんどありません。年に一度の植え替えと、日々の水やりの判断を支えるものだけです。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 観葉植物用の培養土探す言葉「観葉植物 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。多肉植物・サボテンならさらに粒の粗い専用土。5〜14L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、6 号鉢で約 3L。
室内では土が乾きにくく、水もちのよい土だと根が傷みます。用途の書かれた土を選ぶだけで失敗が減ります。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。乾き・適・湿の 3 段階が読めれば十分です。
鉢ものを枯らす原因の筆頭は水のやりすぎです。表面が乾いていても中は湿っていることが多く、測るのがいちばん確実です。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 観葉植物 置き肥」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。土の上に置くだけのもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を、生育期(春から秋)に 2〜3 か月ごと。
冬は生育が止まるので与えません。休眠中に肥料を置くと、吸われずに土に残って根を傷めます。
- サーキュレーター探す言葉「サーキュレーター 静音 小型」
- 規格の目安
- 小型で首振りのあるもの。植物に直接強い風を当てない置き方ができるもの。
室内は風がありません。空気が動かないと土が乾かず、ハダニやカイガラムシも増えます。弱い風を回すだけで変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 冬の間は、肥料も植え替えも要りません。水やりの回数を減らすだけです。
コロカシアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコロカシアの育て方にまとめています。
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