水やりは乾いてからが原則
ヤグルマギクは乾燥に強く、過湿に弱い花です。露地では根付いたあとは基本的に雨まかせで、晴天が二週間続いて葉がしおれるようなら朝にたっぷり与えます。プランターは土の表面が白く乾き、鉢を持ち上げて軽いと感じたらが合図です。
しおれているように見えても、夕方の暑さで一時的に葉が下がっているだけのことがあります。翌朝に葉が持ち直しているなら水は要りません。朝も戻っていないときだけ、根元へゆっくり注ぎます。
| 時期 | 露地の水やり | プランターの水やり |
|---|---|---|
| 秋〜冬(苗) | 根付くまで週一〜二回、その後は不要 | 表土が乾いたら午前中に |
| 春(伸長期) | 十日以上晴れが続いたら | 表土が乾いたら毎朝確認 |
| 初夏(開花期) | しおれたら朝に | 朝一回、真夏日は夕方も確認 |
冬の水やりは晴れた日の午前中に。夕方に与えると夜の凍結で根が傷みます。
元肥は控えめ、追肥は春の一〜二回
元肥(植え付け前に土へ混ぜる肥料)は緩効性の化成肥料を一平方メートルあたり五十グラム程度に抑えます。窒素が多いと葉ばかり茂って茎が軟らかくなり、雨で倒れて花も少なくなります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は春に株が立ち上がり始めたころに一回、つぼみが見え始めたころに一回で十分です。
前作で野菜を育てていた場所は肥料分が残っていることが多く、元肥は省いてもかまいません。土が黒くふかふかしているなら、苦土石灰だけを入れて様子を見ます。
追肥の回数を迷ったら、与えないほうを選びます。ヤグルマギクは肥料が足りなくても小ぶりに咲きますが、多すぎると倒れて花が土に付き、そこから腐ります。少なめから始めて、葉色が薄いと感じたときだけ足すのが安全です。
- 三月上旬に一回目
- 株のまわりに化成肥料をひとつまみ(五グラムほど)ばらまき、軽く土と混ぜます。株元に直接かけると根を傷めます。
- つぼみが見えたら二回目
- リン酸の多い液体肥料を千倍に薄めて水やり代わりに与えます。花色が濃くなり、花持ちが良くなります。
- 葉色が濃すぎたら止める
- 葉が黒っぽい濃緑になって茎が太く軟らかいなら肥料過多です。追肥をやめ、水も控えて引き締めます。
倒伏を防ぐ株の管理
秋まきの株は高さ八十センチを超えることがあり、五月の強い雨風で根元から倒れやすくなります。倒れてから起こすと茎が折れるので、草丈が三十センチになったころに先回りして支えを入れます。
倒れやすさは日当たりでも変わります。半日陰で育った株は茎が細く長くなるため、同じ品種でも支柱が必須です。日なたで乾き気味に育てた株は茎が締まり、風にも耐えます。
- 株元に土を寄せる
- 土寄せ(株元へ土を寄せて根を守る作業)をすると根元が固定され、細い茎でも倒れにくくなります。四月に一度行います。
- 細い支柱を四隅に立てる
- 群植なら周囲に支柱を立てて麻ひもを二段に回すと、株どうしが支え合って自然な姿を保てます。
- 倒れた茎は切り戻す
- 折れて戻らない茎は根元近くで切ります。わき芽(葉の付け根から出る芽)が伸びて、遅れて花を付けます。
花色が薄い・葉が黄色いときの見分け
花色が薄く白っぽく咲くのは、日照不足か肥料の切れ、または気温が高すぎるときに起きます。葉が下から黄色くなるのは水のやりすぎか肥料切れで、株の姿を見て切り分けます。
迷ったときは、まず土を指で触って湿っているかを確かめます。湿っていて葉が黄色いなら過湿、乾いていて全体が薄い黄緑なら肥料切れと判断してほぼ間違いありません。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下葉から黄色く落ちる | 過湿で根が弱っている | 水を控え、株元の土を乾かす |
| 全体に薄い黄緑 | 肥料切れ | 液体肥料を千倍で一回 |
| 葉が濃緑で茎が軟らかい | 窒素過多 | 追肥を止めて日に当てる |
| 花が小さく色が薄い | 日照不足か高温 | 日当たりへ移す、六月以降は仕方ない |
プランターでの水と肥料の加減
容器栽培は土の量が限られ、露地より肥料切れも水切れも早く来ます。それでも与えすぎは禁物で、二週間に一回の液体肥料と、表土が乾いてからの水やりを守ります。受け皿の水は必ず捨て、根が常に湿った状態を作らないことが大事です。
ベランダでは壁からの照り返しで午後に土が急に乾くことがあります。鉢を壁から十センチ以上離し、真夏日は夕方にも土を触って確かめると水切れを防げます。
プランターの株は露地より根の量が少ないため、六月の暑さで一気に弱ります。花が終わりかけたら潔く片付け、同じ土は夏の花に使い回さず、天日に干してから再利用します。
- 培養土は水はけ重視
- 市販の草花用培養土に赤玉土の小粒を二割混ぜると、乾きやすくなって根が健全に育ちます。
- 液体肥料は二週間に一回
- 四月から五月にかけて、千倍に薄めた液体肥料を与えます。六月に入って花が終わりに近づいたら止めます。
ヤグルマギクの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ヤグルマギクの長く咲かせるコツは作物ページに
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