枝数を増やす摘心
エキザカムは枝の先にひとつずつ花を付けるため、枝の数がそのまま花の数になります。苗が七センチから十センチに育ったころ、先端を一節分摘む摘心(茎の先を摘んで枝分かれさせること)をすると、わき芽(葉の付け根から出る芽)が二本から三本伸びて花数が倍になります。
摘心をすると開花は二週間から三週間遅れます。もったいなく感じますが、摘心しない株は中央の一本だけが伸びて花が上にしか付きません。株を横にこんもりと広げたいなら、最初の花を見る前に摘む勇気が要ります。
- 草丈十センチで先を摘む
- 苗の先端を指で一節分摘み取ります。すでに開花している株を買った場合は、最初の花が終わった後に軽く切り戻して同じ効果を得ます。
- 二回目は伸びたわき芽に
- 摘心後三週間ほどして伸びたわき芽が五センチになったら、もう一度先を摘みます。二回で株がこんもりとまとまります。三回以上は開花が遅れすぎるので行いません。
- 六月以降は摘まない
- 梅雨以降に摘心すると開花が真夏にずれ込み、暑さで花が傷みます。遅くとも六月上旬で終えます。
摘んだ先端は捨てずに挿し芽にできます。清潔な土に挿して明るい日陰に置くと二週間ほどで根が出て、予備の株になります。
花付きを決める光の量
明るい場所でつぼみが増えますが、真夏の直射は花を小さくします。春と秋は日向、夏は半日陰と季節で移動させるのが花を切らさないコツです。室内に置くなら南か東の窓辺で、レースのカーテン越しが目安です。
室内で育てる場合、光が一方向からしか入らないと株が窓のほうへ傾きます。数日ごとに鉢を回して全体に光を当てると、どの向きにも花が付いた丸い株になります。
| 時期 | 光の当て方 | 花への影響 |
|---|---|---|
| 5月〜6月 | 一日中よく日に当てる | つぼみが増え花色が濃くなる |
| 7月〜8月 | 午前だけ日光、午後は日陰 | 花が小さくなるのを防ぐ |
| 9月〜10月 | 再び日向へ | 秋の二番花が揃う |
日照が足りているかは新しい葉の色で判断できます。濃い緑で葉と葉の間隔が詰まっていれば十分、薄い緑で間延びしていれば光不足です。
花が咲かない、つぼみが落ちるとき
つぼみが付いたまま黄色くなって落ちるのは、急な環境の変化か水切れです。買ってすぐ置き場所を変えると起きやすいので、一週間は明るい日陰で慣らします。花がまったく付かないなら光不足か肥料の窒素過多が主な原因で、置き場所と肥料の種類を見直します。
一度落ちたつぼみは戻りませんが、株が健康なら二週間から三週間で新しいつぼみが上がります。焦って肥料を増やしたり場所を何度も変えたりせず、同じ場所で水だけ管理して待つのが一番の近道です。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| つぼみが黄ばんで落ちる | 環境の急変、水切れ | 置き場所を固定し水を切らさない |
| つぼみが付かない | 光不足、窒素過多 | 日向へ移しリン酸の多い肥料に |
| 花が開いてもすぐしぼむ | 高温、乾燥した風 | 風の当たらない半日陰へ |
株を買ってすぐ植え替え、さらに日向へ出すと三つの変化が重なります。一度に変えるのは一つにして、様子を見ながら次に進みます。
花色を保つ環境
紫の花は日に当たるほど色が濃く、日陰では薄く白っぽくなります。一方で真夏の強光は花びらを白く焼くので、色をきれいに出したいなら春と秋の日向がもっとも向いています。花に水をかけないことも色を保つ基本です。
花の中心の黄色いおしべが茶色く変わったら、その花は終わりに近い合図です。花びらがまだきれいでも、早めに摘んで次のつぼみに養分を回すほうが、株全体の花色が揃います。
- 春秋は日向に置く
- 気温が二十五度以下の時期は、一日中日の当たる場所で育てると花色がもっとも濃くなります。夏だけ半日陰へ移します。
- 花に水をかけない
- 花びらに水滴が残るとしみになって色がくすみます。株元にそっと注ぎます。雨の日は軒下へ移すと花持ちが違います。
二番花を秋に揃える
八月下旬に全体を三分の一ほど切り戻し、薄い液肥を再開すると、九月下旬から十月に再び株全体が花で覆われます。夏の間に株が乱れたままにせず、思い切って形を整えるのが秋の花の量を決めます。切り戻したら日向へ戻し、気温が下がるまで水を切らさないようにします。
秋の花は春より小ぶりですが、気温が下がる分だけ一輪の持ちが長くなります。最低気温が十度を切るまで咲き続けるので、十月いっぱいは花がら摘みを続けます。
- 八月下旬に切り戻す
- 茎の三分の一を、葉が残る位置で切ります。傷んだ葉と花がらも同時に取り除きます。切り戻し後は一週間ほど明るい日陰で休ませます。
- 九月から液肥を再開
- 涼しくなったら薄めた液肥を一週間に一度与え、日向へ戻します。三週間ほどでつぼみが上がります。
切り戻しの直後に猛暑が戻ると新芽が出にくいので、天気予報を見て涼しい日が続くころを選ぶと立ち上がりが早くなります。
エキザカムの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
エキザカムの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はエキザカムの育て方にまとめています。
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