水やりの合図は葉のしわ
グラプトベリアは葉に水をためる多肉植物で、水切れよりも与えすぎで枯れる株が圧倒的に多いです。土の表面が乾いてからさらに三日から一週間待ち、下の葉を指で軽く押して張りが弱くなったら水をやる、という判断のしかたが一番失敗しません。
朧月やデビーなど葉の厚い品種は水切れに強く、一か月放置しても葉がしわになる程度で済みます。逆に薄葉の品種は張りが落ちるのが早いので、表よりも少し短い間隔で葉を触って確かめると安心です。
- 下葉を指で押す
- 株の一番外側の葉を親指と人差し指で軽くはさみます。ぱんぱんに張っていれば水は不要、少しへこんでしわが見えたら水やりの合図です。
- 鉢の重さを覚える
- 水やり直後の鉢を持ち上げて重さを覚えておきます。明らかに軽くなってから数日待ち、葉の張りと合わせて判断します。
- 底から流れるまで与える
- やるときは鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。少量を頻繁にやるのは根腐れのもとです。
葉が張っているのに土が乾いて二週間たったなら、根が少ないか土が固まっている可能性があります。鉢から抜いて根を見て判断します。
季節ごとの間隔の目安
グラプトベリアは春と秋に育ち、夏と冬は休みます。下の表は関東平野部で屋外管理した場合の目安で、鉢の大きさや土の種類で前後します。回数は表を参考にしつつ、実際に与えるかどうかは葉の張りで決めてください。
表の間隔はあくまで出発点です。同じ月でも雨続きなら一回飛ばし、乾いた風の強い週なら一回足すというように、土の乾きと葉の張りを見て調整してください。
| 時期 | 間隔の目安 | 与え方 |
|---|---|---|
| 3〜5月 | 土が乾いて3〜4日後、月に2〜3回 | 朝に鉢底から流れるまで |
| 6〜9月 | 月に1〜2回、夕方に少量 | 涼しい日の夕方に土の表面が湿る程度 |
| 10〜11月 | 土が乾いて3〜4日後、月に2〜3回 | 朝にたっぷり。紅葉させたいなら控えめ |
| 12〜2月 | 月に1回か断水 | 暖かい日の午前中に少量 |
二号から三号の小さな鉢は乾きが速いため、表より間隔を詰めます。逆に五号以上の鉢や深い鉢は一週間長く空けます。
夏は夕方に少しだけ
気温が三十度を超える時期に朝や日中に水をやると、鉢の中が蒸れて根が傷みます。夏はよく晴れて気温が下がった日の夕方、土の表面が湿る程度に与えます。葉にしわが寄っていなければ、真夏は一か月まったく与えなくても枯れません。
夏に下葉が黄色く透けて溶けたら、水のやりすぎか蒸れです。溶けた葉をピンセットで取り、鉢を風通しのよい日陰に移して二週間は水を止めます。
- 気温の下がった日を選ぶ
- 雨のあとで涼しい日や、夜の気温が二十五度を下回る日の夕方に与えます。連日の熱帯夜が続くときは我慢します。
- 葉に水をかけない
- 夏は葉の間に残った水が日中に熱くなって葉を傷めます。株元にそっと注ぎ、かかったら息で吹くか紙で吸い取ります。
夏は鉢の中の温度が問題です。夕方に水をやっても翌朝に土が生温かいなら、置き場所の風が足りていません。棚の上に移して風を通してから水やりを再開します。
冬は断水気味にして凍結を防ぐ
冬に水を多く含んだ葉は、氷点下で凍って細胞が壊れます。十二月から二月は月に一度、暖かい日の午前中に土の表面が湿る程度に留めると、株の水分が減って寒さに強くなります。紅葉も濃くなるので一石二鳥です。
室内の暖かい部屋で管理する場合は休眠しきらないため、月に二回ほど少量を与えます。ただし光が足りないと水を吸うほど徒長(光を求めて茎が間のびすること)が進むので、水は最小限にします。窓辺で日中十五度を超えるなら、暖かい日を選んで午前中に与えます。
- 寒波の前は与えない
- 天気予報で氷点下が続くと出ている週は水をやりません。土が乾いているほど根の周りが凍りにくくなります。
- しわが深くなったら少量
- 冬でも葉のしわが深くなり、株全体が縮んで見えたら、暖かい日の午前中に少量与えて午後には表面が乾くようにします。
水のやりすぎと水切れの見分け方
葉がしおれる原因は、水切れと根腐れのどちらもあり、対処が正反対です。土が乾いていて葉にしわが寄っているなら水切れ、土が湿ったままで葉が黄色く透けているなら根腐れです。迷ったときは鉢から抜いて根を見るのが確実です。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下葉にしわが寄り、土が乾いている | 水切れ | 底からたっぷり与えれば二日で張りが戻る |
| 葉が黄色く透けて柔らかい、土が湿っている | 根腐れ | 抜いて黒い根を切り、乾いた土に植えて一週間は水を止める |
| 中心の葉が黒ずんで崩れる | 蒸れによる腐敗 | 腐った部分を切り取り、健全な葉を葉挿しに回す |
| 株全体がぐらつく | 根が枯れて土をつかんでいない | 植え替えて発根するまで水を控える |
グラプトベリアの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
グラプトベリアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はグラプトベリアの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。