筒の水と土の水は役割が違う
グズマニアは葉が重なってできる筒に水をためて吸う植物で、根は主に体を支える役割です。土をいつも湿らせると根が腐り、筒が空だと葉が乾きます。この二つを分けて考えるのが水やりの基本で、今の株の姿から何を直すかを先に決めます。
| 株の姿 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉先が茶色く乾き、葉が内側に巻く | 筒の水切れ、乾燥 | 筒に水を足し、朝に霧吹き |
| 葉の付け根が黒く、においがする | 筒の水の腐り、寒さ | 水を捨てて逆さにし、暖かい場所へ |
| 下の葉が黄色く柔らかい | 土の湿りすぎで根腐れ | 土への水を止め、乾かす |
| 苞の色が早く抜ける | 光不足か花の終わり | 置き場所を明るくする |
筒への水のため方
筒には常に水が少し入っている状態を保ちます。ただし古い水をためたままにすると腐って株の中心が傷むので、週に一回は古い水を捨てて入れ替えます。水は汲み置きした水道水か浄水を使い、冬は室温になじませてから入れます。
- 筒の三分の一まで入れる
- じょうろで葉の付け根の筒にゆっくり注ぎ、筒の深さの三分の一ほどまでためます。あふれさせると土が常に湿って根腐れのもとになります。
- 週に一回入れ替える
- 株を横にして古い水を流し、新しい水を入れます。夏は水が腐りやすいので三〜四日に一回にします。
- 葉の外側にも水をかける
- 筒だけでなく、葉全体に霧吹きで水をかけます。葉の表面からも水と養分を吸うので、葉水は水やりの一部と考えます。
苞が色づいている間は、苞の中に水をためないようにします。水がたまると苞が早く傷んで色あせます。
土への水やりの目安
土は水はけのよい軽いもので、表面が乾いてから二〜三日たって与えるくらいで十分です。目安は春から秋が七〜十日に一回、冬は二〜三週間に一回です。与えるときは鉢底から流れる程度にし、受け皿の水は必ず捨てます。
土に与える水は筒の水より控えめで構いません。グズマニアの根は株を支える役割が大きく、土がいつも湿っていると根元から腐ります。土の表面が乾いてさらに二、三日おいてから与えるくらいで十分です。
| 時期 | 筒の水 | 土への水やり |
|---|---|---|
| 4〜6月 | 常に少しためる。週1回替える | 7〜10日に1回 |
| 7〜9月 | 常にためる。3〜4日に1回替える | 5〜7日に1回 |
| 10〜11月 | 少なめにためる。週1回替える | 10〜14日に1回 |
| 12〜3月 | 底に残る程度。室温の水で | 2〜3週間に1回 |
乾き具合の確かめ方
素焼き鉢は乾きが速く根腐れしにくいので、グズマニアには向きます。プラスチック鉢を使うなら土への水やりの間隔をさらに空けます。
- 筒をのぞく
- 毎日筒の中をのぞき、水が見えなくなったら足します。水面に白い膜やにおいがあれば、古い水を捨てて入れ替えます。
- 土は指で触る
- 土の表面から二センチほどを指で触り、乾いていて鉢が軽ければ土への水やりの合図です。湿っていれば数日待ちます。
- 葉の巻きを見る
- 葉が内側に巻いて硬くなったら水切れです。筒に水を足し、葉全体に霧吹きをすると半日ほどで戻ります。
冬は筒の水を減らす
冬は生育が止まり、筒の水が冷えて株の中心を傷めます。筒の水は底に少し残る程度にし、朝の暖かい時間に室温の水を入れます。土への水やりは二〜三週間に一回で、葉が巻かなければそれ以上は与えません。暖房の効いた部屋では霧吹きで葉の乾きを補います。
冬に筒の水をためたままにすると、低温で水が冷えて中心の葉が傷みます。室温が十五度を下回る部屋では、筒の水は少なめにして葉水で補うほうが安全です。
- 筒の水を減らす
- 十一月に入ったら筒の水を三分の一から底に残る程度まで減らします。最低気温が十度に近い部屋では筒を空にしても構いません。
- 室温の水を午前中に
- 汲み置きした水を暖かい部屋で二十度前後にしてから、午前中に入れます。夜に冷たい水を入れると中心が腐ります。
- 葉水で乾きを補う
- 暖房で乾く部屋では、土や筒の水を増やす代わりに朝の霧吹きを毎日行います。夜の霧吹きは水滴が残るので避けます。
根腐れや中心の腐りが起きたときの手当て
下の葉が黄色く柔らかくなり土がいつまでも湿っているなら根腐れ、株の中心が黒くなり引っ張ると抜けるなら筒の水の腐りです。どちらも水を止めて乾かすのが最初の手当てで、中心が抜けた株は元には戻りませんが、根元から出る子株は育てられます。
- 水を捨てて乾かす
- 筒の水を捨て、株を逆さにして水を切ります。土も乾かし、風の通る明るい日陰に一〜二週間置きます。
- 傷んだ根を切って植え直す
- 五〜九月なら鉢から抜いて黒い根を切り、水はけのよい新しい土に植え直します。冬は植え替えせず乾かすだけにします。
- 中心が抜けたら子株を待つ
- 中心が腐って抜けた株は親としては終わりです。根元から子株が出ていれば、そのまま育てて次の株にします。
グズマニアの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
グズマニアの上手に育てるコツは作物ページに
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