水やりは切らさないことが第一
インパチェンスは茎に水をためる草花で、水が足りないとすぐに葉がだらりと垂れます。土の表面が乾いたらたっぷりやり、真夏の鉢植えは朝と夕方の二回必要になることもあります。一方で、常に土がぬれていると根が腐るので、表面が乾いたのを確かめてからやります。しおれてもすぐ水をやれば数時間で戻ります。
| 場面 | 水やりの目安 | 気を付けること |
|---|---|---|
| 地植え・5〜6月 | 表面が乾いたら | 根付くまでは切らさない |
| 地植え・7〜8月 | 朝に毎日。夕方にしおれていればもう一度 | 株元の土に向けてやる |
| 鉢植え・5〜6月 | 表面が乾いたらたっぷり | 受け皿の水は捨てる |
| 鉢植え・7〜8月 | 朝と夕方の2回 | 日中の水やりは根を傷める |
| 鉢植え・9〜10月 | 表面が乾いたら朝に | 気温が下がったら回数を減らす |
夕方にしおれた株は、涼しくなってから水をやれば翌朝には戻ります。日中の高温時に冷たい水をかけると、かえって根が傷みます。
肥料は薄く続ける
インパチェンスは五月から十月まで咲き続けるので、肥料を切らすと花が止まり葉が黄ばみます。元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)を入れたうえで、追肥(育ちの途中で足す肥料)として規定の二倍に薄めた液体肥料を一週間から十日に一回やります。緩効性の粒状肥料なら月に一回、株元に置きます。真夏に株が弱っているときは一時休みます。
- 植え付け二週間後から
- 根付いて新しい葉が出てきたら、薄めた液体肥料を週に一回始めます。粒状肥料なら一株ひとつまみを月に一回です。
- 真夏は様子を見て
- 八月に葉が小さくなり花が減っているなら、暑さで弱っています。肥料を二週間休み、涼しくなってから再開します。
- 葉の色で加減する
- 葉が濃く大きく茂って花が少ないなら肥料の効きすぎです。一回飛ばします。葉が黄ばんで花が小さいなら規定どおりに戻します。
摘心で株を丸く仕立てる
植え付け後、茎が伸びて先端だけに花が付く前に、摘心(茎の先端を摘んで、わき枝を出させること)をすると株が横に広がって花数が増えます。植えて二週間ほど、草丈が十五センチくらいのころに、各茎の先端を指で摘みます。花が一時減りますが、三週間後には二倍の枝に花が付きます。
| 目的 | 摘心 | 仕上がり |
|---|---|---|
| こんもり丸く咲かせる | 植えて2週間後に先端を摘む | 枝が増えて株が広がる |
| 早く花が見たい | しない | 先に咲くが株が縦長になりやすい |
| 伸びすぎた株を整える | 6〜7月に半分に切り戻し | 3週間で新しい枝に咲きそろう |
夏の暑さ対策
インパチェンスは暑さそのものには比較的耐えますが、直射日光と乾燥が重なると葉が焼けて花が止まります。七月から八月は午後の日を避け、鉢植えは風の通る半日陰に移します。株元にバークチップや腐葉土を敷くと土の乾きが和らぎます。コンクリートの上に直接鉢を置くと熱で根が傷むので、鉢台に乗せます。
- 午後の日を避ける
- 鉢は午前中だけ日が当たる場所へ移します。地植えで動かせないなら、遮光ネットや背の高い草花で午後の影を作ります。
- 株元を覆う
- 株元にバークチップか腐葉土を二〜三センチ敷きます。土の乾きが遅くなり、雨のはね返りで葉が汚れるのも防げます。
- 鉢台に乗せる
- 鉢をすのこや鉢台に乗せて地面から離します。鉢の底に風が通り、真夏の地面の熱で根が傷むのを防ぎます。
秋の管理と冬の扱い
九月に涼しくなると再び花が増え、十月まで咲きます。夏に伸びて乱れた株は九月上旬に半分に切り戻すと、十月に咲きそろいます。霜に当たると一晩で枯れるので、関東平野部では十一月上旬が終わりです。本来は多年草なので、室内の明るい窓辺に取り込めば冬を越し、翌春に挿し木の親株にできます。
| 時期 | 株の姿 | 作業 |
|---|---|---|
| 9月上旬 | 夏に伸びて乱れている | 半分に切り戻し。液肥を再開 |
| 9月下旬〜10月 | 花が再び増える | 花がら摘みと液肥を続ける |
| 11月上旬 | 霜が近づく | 片付けるか、鉢に上げて室内へ |
| 12月〜3月(室内) | 育ちが止まる | 明るい窓辺。水は乾いてから。肥料なし |
元気がないときの原因の切り分け
インパチェンスの不調は、水、日差し、肥料のどれかがほとんどです。まず土の湿り気を触り、次にしおれが水で戻るかを見て、最後に葉の色と大きさで肥料を判断します。株元が茶色く柔らかいなら茎の腐れで、周りの株に広がる前に抜きます。
| 症状 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 昼にしおれ、水で戻る | 水切れ | 水やりの回数を増やす。株元を覆う |
| 水をやっても戻らず株元が柔らかい | 茎の腐れ・根腐れ | 抜いて捨てる。水を控える |
| 葉の縁が白く焼ける | 直射日光 | 半日陰へ。遮光 |
| 葉が濃く茂って花が少ない | 肥料過多・日不足 | 肥料を一回飛ばし、明るい場所へ |
| 葉が黄ばんで花が小さい | 肥料切れ | 薄い液肥を再開 |
| 茎が伸びて花が先端だけ | 摘心不足・日不足 | 半分に切り戻して液肥 |
インパチェンスの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
インパチェンスの長く咲かせるコツは作物ページに
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