株の姿で手入れを決める
インパチェンスは次々に花を咲かせ、咲き終わった花は自然に落ちます。ただし落ちた花びらが葉の上に残ると、そこからかびが出て葉を傷めます。株の姿を見て、花がらを取るだけでよいか、切り戻しが必要かを判断します。
| 株の姿 | 手入れ | 時期 |
|---|---|---|
| 葉の上に落ちた花びらがある | 花がらを取る | 気付いたときにいつでも |
| 茎が伸びて花が先端だけ | 半分に切り戻し | 6月・7月・9月上旬 |
| 株の中心が空いて下葉がない | 強めの切り戻し | 7月〜9月上旬 |
| こんもり咲いてつぼみも多い | 何もしない。薄い液肥 | 開花中 |
花の形と品種で咲き方が違う
インパチェンスには一重咲きと、バラのような八重咲きがあります。一重は花数が多く丈夫で、八重は一輪が豪華ですが花数はやや少なめです。花色は白、桃、赤、紫、橙と幅広く、花びらの中心に星形の模様が入る品種もあります。近年は葉が落ちる病気に強い改良品種が出ており、以前に枯れた経験があるならその系統を選びます。
| 品種のタイプ | 花の特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 一重咲き | 花数が多く丈夫 | 花壇の面を埋める。最初の一株 |
| 八重咲き | バラのような豪華な一輪 | 鉢植えで近くで見る |
| 星形模様入り | 二色で華やか | 寄せ植えの主役 |
| 耐病性の改良種 | 葉が落ちる病気に強い | 以前に病気で枯れた場所 |
花がら摘みの手順
咲き終わった花は自然にぽろりと落ちるので、一輪ずつ摘む必要はありません。ただし落ちた花びらが葉や株の中に残ると、湿気でかびの元になります。週に一度、株を軽く揺すって落ちた花びらを地面に落とし、葉の上に残った分は手で取ります。種のさやができていたら、株が疲れるので一緒に取ります。
- 株を揺すって落とす
- 株元を持って軽く揺すると、終わった花びらが落ちます。雨の後は特に葉に貼り付いているので、乾いてから行います。
- 葉の上の花びらを取る
- 揺すっても落ちない花びらは手で取ります。葉に茶色い染みができていたら、その葉も一緒に取ります。
- 種のさやを取る
- 花の跡にふくらんだ緑のさやができていたら、指で摘み取ります。触るとはじけて種が飛ぶので、袋の中で取ると散らかりません。
切り戻しで株を若返らせる
六月から七月にかけて茎が伸び、花が先端だけになったり株の中心が空いたりしたら、株全体を半分の高さに刈り込みます。切った後は花が一時なくなりますが、三週間ほどで新しい枝がそろって咲きます。九月上旬にもう一度切り戻すと、十月の花が見事になります。切る位置は葉が残る高さで、葉を全部落とすと回復が遅れます。
- 葉を残して半分に切る
- 株の下の方に葉が残る高さで、全体を半分に切ります。節(葉の付け根)のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 傷んだ枝は根元から
- 茶色く枯れ込んだ枝や、株の内側で葉が落ちた枝は、切り戻しと一緒に根元から取り除きます。
- 肥料と水で戻す
- 切った翌日から薄めた液体肥料を週に一回やります。水は土の表面が乾いてからで、切った直後にやりすぎると株元が傷みます。
- 切った枝は挿し木に
- 切り取った枝の先端十センチは挿し木に使えます。捨てずに水に挿しておけば、一〜二週間で根が出ます。
切り戻しは曇りの日か夕方に行い、翌日まで直射日光を避けると、切り口が乾いて株の負担が減ります。
日陰の花壇と寄せ植えの楽しみ方
インパチェンスは日陰で咲く夏の花として、玄関の北側や建物の影になる花壇の主役になります。白や淡い桃色の品種は暗い場所を明るく見せます。寄せ植えでは、ギボウシやヒューケラなど日陰向きの葉ものと合わせると、花と葉の対比が生きます。ベゴニアやコリウスなど、同じく日陰向きの草花と混ぜるのも定番です。
| 場面 | 組み合わせ | こつ |
|---|---|---|
| 北側の花壇 | 白と淡い桃色の単植 | 株間20センチで面を埋める |
| 日陰の寄せ植え | ギボウシ・ヒューケラ | 葉ものを後ろに、手前に花 |
| 木の下 | ベゴニア・コリウス | 同じ水やりで管理できる |
| ハンギング | 単植か白と桃の混植 | 枝が垂れて四方に咲く |
花が減ったときの原因と直し方
花が減る原因は、暑さ、肥料切れ、日不足、株の老化のどれかです。八月に減るなら暑さで、涼しくなれば戻ります。葉が黄ばんでいるなら肥料、茎が細長く伸びているなら日不足、株の中心が空いているなら老化です。株を見て順に確かめ、それぞれ対応します。
- 八月なら待つ
- 真夏に花が減るのは暑さのためで、手入れでは戻りません。水を切らさず、九月上旬に切り戻して秋の花に備えます。
- 葉が黄ばんでいれば肥料
- 葉が黄色っぽく花が小さいなら肥料切れです。規定の二倍に薄めた液体肥料を週に一回再開します。
- 伸びていれば切り戻す
- 茎が伸びて花が先端だけなら、半分に切り戻して液肥をやります。三週間で新しい枝に花が戻ります。
- 暗すぎるなら移す
- 一日中暗い場所では花が付きません。鉢は午前中だけ日が当たる場所へ移し、地植えなら周りの枝を透かして光を入れます。
インパチェンスの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
インパチェンスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はインパチェンスの育て方にまとめています。
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