場所は日当たりと土の湿り気で決める
オオデマリは高さ2〜3メートルになる落葉低木で、5月に手まりのような白い花を枝いっぱいに付けます。日当たりを好みますが、根が浅く乾燥に弱いため、夏に土がからからに乾く場所では葉が焼けて枝先が枯れます。午前中に日が当たり、午後は少し陰る場所が理想です。
候補の場所が複数あるなら、真夏の午後に地面を触って確かめます。表面が白く乾いて硬くなる場所は避け、少し湿り気が残る場所を選びます。周りに大きな木があって根が競合する場所も、水を取り合って育ちが鈍ります。
| 場所のタイプ | 向き不向き | 工夫 |
|---|---|---|
| 東〜南向きで午後に陰る | 最適 | そのまま植えられる |
| 一日中日が当たる | 可 | 株元をマルチで厚く覆い、夏は水を補う |
| 西日が強く乾く | 不向き | 鉢植えにして夏だけ移動する |
| 建物の北側の日陰 | 花が減る | 午前だけでも日が入る位置にずらす |
大株になるので隣の木や塀から1.5メートル以上離します。狭い場所なら鉢植えで小さく保つ育て方に切り替えます。
適期は落葉期、真夏の植え付けは避ける
植え付けの適期は葉が落ちて休眠している11月から3月です。特に2月下旬から3月中旬の芽が動く直前が、根の傷みが少なく活着しやすい時期です。ポット苗は春の花付き苗も出回りますが、花が終わってから根鉢を崩さずに植えます。寒冷地では凍結が終わる3月下旬から4月が目安です。
- 苗は枝数と根で選ぶ
- 株元から2〜3本以上の枝が立ち、枝の先に丸い花芽が付いている苗が翌春に咲きます。根鉢を持ち上げて軽すぎるものや、根が黒く崩れるものは避けます。
- 植え穴は根鉢の2〜3倍
- 直径50センチ、深さ40センチほど掘り、掘り上げた土に腐葉土か堆肥を3割混ぜます。根が浅く広がるので、深さより広さを優先します。
- 元肥は底に入れて土をかぶせる
- 元肥(植えるときに土へ混ぜておく肥料)として緩効性の有機質肥料をひと握り穴の底に入れ、土を5センチかぶせてから苗を据えます。根に直接触れると根が傷みます。
浅植えにして株元を覆う
オオデマリの根は地表近くを横に広がります。深く植えると株元が蒸れて芽吹きが遅れ、浅すぎると夏に乾いて枯れます。根鉢の上面が地面と同じか、やや高くなる程度に据え、そのうえで株元をマルチで覆って乾きを防ぐのが基本です。
植え付け直後の1か月は、地植えでも土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。翌日の夕方に葉が垂れなくなったら根が広がり始めた目安で、そこからは雨に任せて構いません。
- 根鉢の高さを合わせる
- 穴に苗を置き、根鉢の上面が周りの地面と同じ高さになるよう底の土で調整します。植えたあと土が沈むので、気持ち高めにしておくとちょうどよくなります。
- 水ぎめで隙間をなくす
- 土を半分戻したら穴に水をためて土を落ち着かせ、水が引いてから残りの土を戻します。棒で軽くつついて根の間に土を入れ、最後にもう一度たっぷり水を与えます。
- 腐葉土で5センチ覆う
- 株元から30センチほどの範囲に腐葉土かバークチップを5センチ敷きます。幹に直接触れないよう少し空け、夏の乾燥と冬の凍結の両方から根を守ります。
鉢植えで育てるときの鉢と土
庭が狭い場合は鉢植えでも育ちますが、水切れが最大の失敗要因になります。大きめの鉢に保水性のある土で植え、夏は毎日水を与える前提で場所を決めます。10号以上の鉢なら高さ1メートルほどに保ちながら毎年咲かせられます。
鉢植えは2年に一度、落葉期に根鉢を3分の1ほど崩して同じ大きさか一回り大きな鉢に植え替えます。根が回ったままだと夏の水切れが急に起きやすくなります。
- 鉢は根鉢より二回り大きく
- 6号ポット苗なら10号鉢が目安です。素焼き鉢は乾きが早いので、プラスチックか釉薬のかかった鉢を使い、鉢底石を厚めに敷きます。
- 土は保水と排水の両立
- 赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石1の配合か、庭木用の培養土に腐葉土を2割足します。乾きやすい土だけで植えると夏に持ちません。
- 置き場所は午後の日陰
- 鉢は地植えより土が乾きやすいので、午後は陰る場所に置きます。真夏は鉢の側面が熱くならないよう、鉢カバーやすのこで照り返しを避けます。
植えたあとに葉が焼けたときの手当て
植え付けの年は根がまだ広がっていないため、初夏から夏に葉の縁が茶色く焼ける、葉が垂れるといった不調が出やすくなります。原因のほとんどは水切れと西日です。株の姿を見て、水を足すだけで戻るのか、場所を変える必要があるのかを判断します。
| 症状 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 昼に葉が垂れ、夕方に戻る | 一時的な水不足 | 朝に株元へたっぷり与え、マルチを厚くする |
| 葉の縁が茶色く焼ける | 西日と乾燥 | 寒冷紗で午後を遮り、鉢なら移動する |
| 葉が黄色く落ちて土が湿っている | 水のやりすぎか深植え | 水を控え、株元の土を少し除く |
| 枝先だけしおれて他は元気 | 植え傷み | しおれた枝先を切り、様子を見る |
植えた年は花芽が少なくても心配いりません。夏までに新しい枝が伸び、その先に翌年の花芽が付きます。
オオデマリの植え付けに使うもの
木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。
数量は苗木 1 本を単位にしています。
- 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
- 規格の目安
- バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。
穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。
- 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
- 規格の目安
- 直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。
根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。
- 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
- 規格の目安
- 幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。
幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
- 規格の目安
- 粒状で長く効くタイプ。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。
植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。
- 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
- 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。
オオデマリの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオオデマリの育て方にまとめています。
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