まず症状から原因を絞る
オオデマリの不調は、葉に穴があく、葉が焼ける、白い粉が付く、新芽が縮れるの4つでほぼ説明できます。葉のどこに何が出ているかを見て、虫か病気か生理障害かを判断すると、薬をまかずに済むことが多いです。
| 症状 | 疑うもの | 最初にすること |
|---|---|---|
| 葉が網目状に食われて透ける | サンゴジュハムシの幼虫 | 葉裏の幼虫を捕殺し、枝先を確かめる |
| 新芽が縮れて黒いすすが付く | アブラムシ | 水で飛ばすか指でつぶす |
| 葉に白い粉が広がる | うどんこ病 | 病葉を摘み、混んだ枝を間引く |
| 葉裏がかすれて白っぽい | ハダニ | 葉裏に水をかけて洗い流す |
| 葉の縁が茶色く焼ける | 乾燥と西日 | 水を足し、午後の日を遮る |
枝先に小さな黒い点が並んでいたら、ハムシが産卵した跡です。冬の間に見つけたら、その枝先を切って捨てます。
サンゴジュハムシは春の幼虫で止める
オオデマリの天敵といえるのがサンゴジュハムシです。前年の秋に枝先へ産み付けられた卵が4月にふ化し、黒っぽい幼虫が葉を網目状に食べます。放っておくと5月には葉が透けて花も台なしになり、夏に成虫が再び葉を食べます。幼虫が小さい4月のうちに止めるのが要です。
産卵跡は枝先の樹皮に黒い小さな盛り上がりが並んだ形で、落葉期によく見えます。冬の間引き剪定のときに枝先を一本ずつ見て、跡のある枝先を切り取っておくと春の発生を大きく減らせます。
- 4月に葉裏を毎日見る
- 展葉直後から葉裏に黒い幼虫が付きます。数が少ないうちに指でつぶすか、葉ごと摘んで袋に入れて捨てます。
- 広がったら庭木用の殺虫剤
- 幼虫が株全体に広がったら、庭木用の殺虫剤を葉裏まで届くようにかけます。幼虫が小さいほどよく効くので、5月に入る前に判断します。
- 冬に産卵枝を切る
- 落葉後に枝先を見て、黒い点が並んだ枝は先端から5センチほど切って捨てます。翌年の幼虫の発生源を減らせます。
アブラムシとハダニは早期に流す
4〜5月の新芽と蕾にアブラムシが群がることがあります。吸汁で新芽が縮れ、排せつ物にすす病が付いて葉が黒くなります。梅雨明け後の乾いた時期には葉裏にハダニが増え、葉がかすれて色あせます。どちらも早いうちなら水で流すだけで数を減らせます。
アブラムシは蕾の付け根に隠れるので、花が開く前の4月下旬に蕾の周りを重点的に見ます。花が咲いてからでは薬をかけにくく、花も傷むので早めに判断します。
- 新芽と蕾を朝に見る
- アブラムシは蕾の付け根に隠れます。見つけたら水で吹き飛ばすか、庭木用の殺虫剤を新芽に限ってかけます。テントウムシがいれば放っておいても減ります。
- ハダニは葉裏に水
- 晴れた日の朝に葉裏へ勢いよく水をかけることを数日続けます。止まらなければ庭木や野菜用の殺ダニ剤を葉裏に届くようにかけます。
- すす病は元の虫を減らす
- 葉が黒くすすけているなら、上にアブラムシかカイガラムシがいます。虫を減らせば、すすは雨で徐々に落ちます。
うどんこ病と葉の病気の手当て
梅雨明けから秋にかけて、枝が混んで風通しの悪い株にうどんこ病が出ることがあります。白い粉のようなかびが葉に広がり、ひどいと葉が縮れて落ちます。また、まれに褐色の斑点が出る葉の病気もありますが、いずれも病葉の除去と風通しの改善で十分抑えられます。
うどんこ病は乾いた日が続いて夜露が付くと広がります。株元に水をためないよう朝に水やりをし、葉に水をかけるのはハダニ対策で朝だけにとどめます。
- 病葉を摘んで捨てる
- 白い粉や褐色の斑点が出た葉は摘み取り、地面に落とさず袋に入れて捨てます。株元の落ち葉も集めて処分します。
- 枝を間引いて風を通す
- 株の中心が暗く手が入らないほど混んでいたら、内向きの枝や交差した枝を根元から切ります。夏でも間引きなら花芽に影響しません。
- 広がるなら殺菌剤
- 新しい葉にまで広がるときは、庭木用の殺菌剤を葉の表裏にかけます。発生初期に使うほど効果があります。
病気に見える生理障害の見分け
オオデマリでは、病気や虫ではない葉の変化を心配して薬をまくことがよくあります。夏の葉焼け、秋の紅葉と落葉、根詰まりによる黄化は薬では直りません。季節と置き場所を照らして、生理的な変化かどうかを先に切り分けます。
| 見た目 | 本当の原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 夏に葉の縁が茶色く焼ける | 乾燥と西日 | 水を足し、マルチと日よけをする |
| 秋に葉が赤や紫になる | 紅葉 | 何もしなくてよい |
| 鉢植えで新葉が小さく黄色い | 根詰まり | 落葉期に根鉢を崩して植え替える |
| 花が小さく数も少ない | 前年夏の水切れか剪定時期のずれ | 夏の水やりと6月の剪定を見直す |
枝を軽く曲げてしなるなら生きています。折れて中が茶色なら枯れているので、その枝だけを緑のところまで切り戻します。
オオデマリの上手に育てるコツは作物ページに
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