植え付けは霜が終わってから
ランタナは中南米原産で、暑さにはめっぽう強い一方、霜に当たると葉が落ちて枯れることがあります。関東平野部では晩霜の心配がなくなる四月下旬から五月にかけてが植え付けの適期です。夏の間も植えられますが、真夏の植え付けは根が張るまで水切れしやすいので、朝夕の水やりを欠かさないようにします。九月以降の植え付けは冬までに株が充実しないので、鉢のまま冬を越してから春に植えます。
| 時期 | 関東平野部 | 注意 |
|---|---|---|
| 4月下旬〜5月 | 最適期 | 晩霜の予報がなくなってから |
| 6〜8月 | 可能 | 朝夕の水やりで根付かせる |
| 9月以降 | 避ける | 鉢のまま越冬させ翌春に植える |
苗の姿で選ぶ
店頭の苗は、茎が太く節と節の間が詰まり、葉の色が濃いものを選びます。ひょろ長く伸びて下葉が落ちているものは、暗い場所に置かれていた苗で、植えてから立ち直るまで時間がかかります。花が咲いている苗なら花色を確かめられるので、色が変わる品種か、咲き進んでも同じ色の品種かを見ておきます。葉裏に白い小さな虫が付いていないかも確かめてください。
- 節の間が詰まった苗
- 茎が太く、葉と葉の間隔が短い苗を選びます。ひょろ長い苗は日照不足で、植えても倒れやすく回復に時間がかかります。
- 葉裏を確かめる
- 葉を裏返して白い小さな虫が飛び立たないか確かめます。コナジラミが付いている苗は、他の植物にも広がるので避けます。
- 花色の変化を見る
- ランタナは咲き進むと色が変わる品種が多く、七変化とも呼ばれます。一色で咲く品種もあるので、好みで選びます。
日当たりと場所の選び方
ランタナは一日中日が当たる場所ほど花が多く咲きます。半日陰でも育ちますが、花数が減り、枝が間延びします。関東平野部の露地に植えると、品種によっては一株が一メートル四方に広がるので、他の草花との間隔は五十センチ以上あけてください。冬に凍る地域では庭植えで枯れることがあるので、寒冷地は鉢で育てて冬は室内に入れる前提にします。
ベランダなら南向きか西向きの、一日五時間以上日が当たる場所が向きます。コンクリートの照り返しは苦にしませんが、鉢を直置きすると根が熱で傷むので、すのこや鉢台で浮かせます。エアコンの室外機の風が当たる場所は葉が乾いて落ちるので避けてください。
| 地域 | 庭植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 暖地 | 越冬する。大株になる | 軒下で越冬 |
| 関東平野部 | 軒下や南側なら越冬することが多い | 霜の前に軒下か室内へ |
| 寒冷地 | 一年草扱いにする | 冬は室内の窓辺 |
ランタナは丈夫すぎて暖地では野生化することがあります。実を付けたままにせず、花がらを切って広がりを抑えてください。
土と植え方
土は特に選びませんが、水はけの良い土を好みます。庭植えなら植え穴に腐葉土と緩効性肥料を混ぜ、鉢植えなら市販の草花用培養土で十分です。根鉢は崩さず、周囲の土と同じ高さに植えます。植え付け直後にたっぷり水を与え、根が張る二週間ほどは土が乾いたら水やりを続けます。鉢は六号から七号で始め、成長に合わせて大きくします。
鉢の大きさは苗の根鉢の二回り上が目安です。いきなり大鉢に植えると土が乾かず根が傷むので、六号から始めて根が回ったら大きくします。
- 植え穴に肥料を混ぜる
- 根鉢の二倍の幅の穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土を二割と緩効性肥料を混ぜ戻します。肥料は根に直接触れないようにします。
- 根鉢を崩さず植える
- ポットから抜いて根鉢はそのまま植えます。根が固く巻いていたら底の部分だけ軽くほぐします。周囲の土と同じ高さに据えます。
- たっぷり水を与える
- 植え付け直後に鉢底から流れるまで水を与えます。その後二週間は土の表面が乾いたら与え、根が張ったら間隔をあけます。
植え付け直後の失敗と立て直し
植え付け後に葉がしおれるのは、根が張る前の水切れがほとんどです。特に五月の晴天や真夏の植え付けでは、一日で葉がくたっとなることがあります。朝夕に水を与えれば、たいてい翌日には戻ります。晩霜に当たって葉が黒くなった場合は、株元が生きていれば新芽が出るので、傷んだ葉を取って様子を見ます。ひょろ長い苗を植えて倒れる場合は、植えてすぐに先端を摘んで枝分かれさせると立ち直ります。
- 葉がしおれた
- 土を触って乾いていれば水切れです。朝夕たっぷり与えれば翌日には戻ります。湿っているなら日陰に移して様子を見ます。
- 霜で葉が黒くなった
- 傷んだ葉を取り除き、株元の茎が緑なら新芽を待ちます。次の寒さに備えて不織布をかけておきます。
- 苗が倒れる
- 茎の先端を摘心(先を摘んで枝分かれさせること)します。わき芽が伸びて株が横に広がり、倒れにくくなります。
ランタナの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
ランタナの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はランタナの育て方にまとめています。
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