切る時期と切る量
ランタナの剪定は、生育期に軽く刈り込んで花を増やす作業と、春に前年の枝を大きく切り戻して株を若返らせる作業の二つがあります。生育期の刈り込みは五月から九月ならいつでもでき、切った後は二から三週間で新しい枝に蕾が付きます。強い切り戻しは新芽が動く直前の三月下旬から四月に行い、冬前に深く切ると寒さで枯れ込むので秋以降は避けます。
切る位置は葉の付け根のすぐ上です。ランタナは葉の付け根から新しい枝を出すので、葉のない部分で切っても芽は出ません。切る前にどこに葉があるかを見て、残す枝に葉が二、三枚付くようにします。
| 時期 | 切り方 | 目的 |
|---|---|---|
| 3月下旬〜4月 | 前年の枝を株元から10〜20センチ残して切る | 株の若返り、姿を小さく保つ |
| 5〜9月 | 枝先を5〜10センチ刈り込む | 花数を増やす、形を整える |
| 10月 | 花がらを切る程度 | 冬前の深い剪定は避ける |
| 11〜2月 | 切らない | 枯れ込み防止 |
生育期の刈り込みで花を増やす
ランタナは枝の先端に花を付けるので、枝が増えるほど花が増えます。花が一段落したら枝先を五から十センチ刈り込み、枝分かれさせてください。一度に株全体を刈ると二から三週間花が途切れるので、株の半分ずつ時期をずらして刈ると花を切らさずに済みます。刈った直後に液体肥料を与えると新しい枝の伸びが早くなります。
刈り込みの深さは枝の太さで決め、細い枝は五センチ、太い枝は十センチを目安にします。深く切るほど戻りに時間はかかりますが、出てくる枝は太く花房も大きくなります。
- 花が一段落したら刈る
- 花房の多くが実に変わりかけた頃が刈り時の目安です。実になった房ごと枝先を五から十センチ切ります。
- 株の半分ずつ刈る
- 今週は右半分、二週間後に左半分と分けて刈ります。片方が咲いている間にもう片方の枝が伸び、花が途切れません。
- 刈った後は肥料
- 刈り込みの直後に薄い液体肥料を与えます。新しい枝の勢いが付き、蕾が付くまでの期間が短くなります。
春の強い切り戻しで若返らせる
関東平野部で越冬した株は、前年の枝が木質化して長く伸びています。三月下旬から四月に新芽が動き始めたら、株元から十から二十センチを残して前年の枝を切り戻します。思い切って切っても、ランタナは株元の古い枝からも芽を出す力が強いので心配いりません。切り戻しの後に緩効性肥料を与え、新芽が伸びるのを待ちます。
- 芽が動くのを確かめる
- 株元や枝の途中に緑の小さな芽が見えたら切り時です。芽が見える前に切ると、寒の戻りで枯れ込むことがあります。
- 株元から十から二十センチで切る
- 前年に伸びた枝を、株元から十から二十センチの高さでそろえて切ります。枯れている枝は付け根から取り除きます。
- 切った後に肥料
- 切り戻しの直後に緩効性の粒状肥料を株元に置きます。一か月ほどで新芽が伸びそろい、五月には最初の花が咲きます。
鉢植えは切り戻しと同時に植え替えると、根も新しくなって夏の勢いが違います。
つる性の品種の仕立て
ランタナには枝が横に長く伸びて垂れる、コバノランタナと呼ばれる小葉の品種があります。こちらは立ち上がらず地面を這うように広がるので、吊り鉢や高い場所の鉢に植えて枝を垂らすと見栄えがします。剪定の考え方は同じで、伸びすぎた枝を途中で切れば枝分かれして花が増えます。地面に這わせるとグランドカバーになりますが、広がりすぎるので年に一度は縁を切りそろえます。
| タイプ | 姿 | 向く仕立て |
|---|---|---|
| 普通のランタナ | 立ち上がって高さ50センチ〜1メートル | 花壇の後方、大鉢 |
| コバノランタナ | 横に這って垂れる | 吊り鉢、高い場所の鉢、グランドカバー |
| 矮性品種 | こんもり30センチ前後 | 小鉢、花壇の手前 |
切りすぎたときと切らなかったときの立て直し
春に切り戻したのに芽が出ないときは、切った時期が早すぎて寒の戻りで枯れ込んだか、冬に株が傷んでいたかのどちらかです。五月まで待っても株元から芽が出なければ株の更新を考えます。逆に何年も切らずに枝が木質化して花が枝先にしか付かない株は、春に思い切って切り戻せば株元から芽が出て若返ります。真夏に深く切りすぎて花が止まった場合は、肥料と水を切らさなければ三週間ほどで再開します。
- 春に切ったが芽が出ない
- 五月まで待ち、株元の茎を爪で削って緑があれば待ちます。茶色なら枯れているので、挿し木か新しい苗で更新します。
- 木質化して花が少ない
- 翌春に株元から十から二十センチで切り戻します。ランタナは古い枝からも芽を吹くので、若返りは十分見込めます。
- 夏に切りすぎて花が止まった
- 肥料と水を切らさず待ちます。三週間ほどで新しい枝に蕾が付きます。日陰に移す必要はありません。
ランタナの剪定・切り戻しに使うもの
切り戻しは株を若返らせる作業です。切る位置と、切り口を乾かすことに関わるものだけで足ります。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。バイパス式(刃が交差するもの)は切り口がきれいです。
アンビル式(刃が台に当たるもの)は茎を潰します。生きた枝を切るならバイパス式を選びます。
- 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
- 規格の目安
- 濃度 70〜80%。スプレー式。
株を変えるたびに刃を拭きます。病気の株から健全な株へ、はさみが運んでしまうのを防げます。
- 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き」
- 規格の目安
- 手のひらにゴムを張った背抜きタイプ。細かい作業ができる薄手のもの。
茎の汁でかぶれる植物があります。厚い革手袋だと、切る位置を指で確かめられません。
- 柔らかい茎の草花は、指で摘めばはさみは要りません。
- 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、草花には要りません。
ランタナの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はランタナの育て方にまとめています。
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