挿し木の時期
ランタナの挿し木は、生育期の五月から九月ならいつでもできます。特に六月と九月は気温が安定して発根が早く、二から三週間で根が出ます。真夏でも挿せますが、暑さで穂が弱りやすいので明るい日陰で管理します。九月に挿した株は、冬に室内で小さく越冬させて翌春に植えると、親株の冬越しが失敗したときの保険になります。
| 時期 | 発根までの目安 | コツ |
|---|---|---|
| 5〜6月 | 2〜3週間 | 刈り込んだ枝を使える |
| 7〜8月 | 2週間 | 明るい日陰で乾かさない |
| 9月 | 3週間 | 冬越しの保険株を作る |
| 10月以降 | 根が出にくい | 避ける |
挿し穂の作り方
花の付いていない元気な枝の先端を八から十センチ切ります。花や蕾が付いていたら取り除きます。下半分の葉を取り、上の葉が大きければ半分に切って蒸散を減らします。切り口は鋭い刃で斜めに切り直し、三十分ほど水に浸けて水を吸わせてから挿します。刈り込みで出た枝をそのまま使えるので、刈り込みのついでに挿すと無駄がありません。
- 花のない枝先を切る
- 蕾や花のない枝の先端を八から十センチ切ります。柔らかすぎる先端は腐りやすいので、少し固まった部分を使います。
- 下葉を取り、上葉を半分に
- 土に埋まる部分の葉を取り、残す葉が大きければ半分に切ります。葉が多いと水分が抜けてしおれます。
- 水揚げしてから挿す
- 切り口を斜めに切り直し、コップの水に三十分浸けます。発根促進剤があれば切り口に付けます。
挿し床と管理
挿し床は肥料の入っていない清潔な土を使います。赤玉土の小粒か市販の挿し木用土をポットに入れ、先に湿らせてから割り箸で穴を開け、穂を三分の一の深さまで挿します。明るい日陰に置き、土を乾かさないように管理します。ランタナは水挿しでも根が出るので、コップの水に挿して毎日水を替える方法でも構いません。水挿しで根が一から二センチ伸びたら土に植えます。
- 土を湿らせてから挿す
- ポットに土を入れて水を通し、割り箸で穴を開けてから穂を差し込みます。周りの土を軽く押さえて固定します。
- 明るい日陰で乾かさない
- 直射日光の当たらない明るい場所に置き、土が乾かないよう毎日確かめます。霧吹きで葉を湿らせると穂がしおれにくいです。
- 水挿しなら毎日水替え
- コップに水を入れて穂を挿し、毎日水を替えます。根が一から二センチ伸びたら土に植え、一週間は日陰で慣らします。
発根の確認と鉢上げ
二から三週間で根が出ます。新芽が伸び始めたら発根の合図で、穂を軽く引いて抵抗があれば根付いています。根が確認できたら三号ポットに草花用の培養土で植え替え、一週間は明るい日陰、その後は日なたへ移します。本葉が増えてきたら先端を摘んで枝分かれさせ、こんもりした株にします。九月に挿した株は冬を室内の窓辺で越し、翌年四月下旬に植え付けます。
- 新芽が伸びたら鉢上げ
- 新芽が伸び、穂を軽く引いて抵抗があれば根付いています。根を切らないよう土ごと三号ポットに植えます。
- 先端を摘んで枝分かれ
- 本葉が六から八枚になったら先端を摘みます。わき芽(葉の付け根から出る芽)が伸びて株が横に広がります。
- 冬は室内で小さく
- 九月に挿した株は霜の前に室内の窓辺へ入れ、水は控えめにして越冬させます。四月下旬に植え付けます。
種から育てる場合
ランタナは黒く熟した実から種を取ってまくこともできますが、発芽まで一か月以上かかり、親と同じ花色になるとは限りません。気に入った株を増やすなら挿し木が確実です。種をまく場合は、実の果肉を洗い落として乾かし、五月に温かい場所でまきます。実には毒性があるので、種取りの作業は手袋をして行い、子どもや犬猫が実を口にしないよう注意してください。
| 目的 | 向く方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 気に入った花色を増やす | 挿し木 | 親と同じ花色になる |
| 冬越しの保険 | 9月の挿し木 | 小さな株なら室内で越冬しやすい |
| たくさんの苗を作る | 種まき | 数は取れるが花色は選べない |
挿し木の失敗と立て直し
穂が黒くなって腐るのは、土の過湿か風通しの悪さが原因です。穂が乾いてしおれたまま戻らないなら、日が強すぎるか葉が多すぎます。ランタナは挿し木の成功率が高いので、失敗するときは時期か環境に無理があることがほとんどです。十月以降は気温が下がって根が出にくいので、失敗したら翌年の五月以降にやり直します。一度に多めに挿しておけば、何本か失敗しても株が確保できます。
- 穂が黒く腐った
- 過湿です。腐った穂を抜き、水やりを減らして風通しの良い場所へ移します。残った穂はそのまま様子を見ます。
- 穂がしおれて戻らない
- 日が強いか葉が多いのが原因です。明るい日陰に移し、残っている葉を半分に切って蒸散を減らします。
- 秋に挿して根が出ない
- 気温不足です。室内の暖かい窓辺に移して待つか、翌年の五月以降にやり直します。二十度を下回ると発根が止まります。
ランタナの挿し芽・株分けに使うもの
挿し芽は、肥料分のない清潔な土に挿すのが基本です。培養土に挿すとうまくいかないのはそのためです。
- 挿し芽用土(赤玉土小粒・鹿沼土)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
- 規格の目安
- 赤玉土の小粒か鹿沼土の単用、または「挿し芽・種まき用」と書かれた土。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L、育苗箱 1 枚で 2L 前後。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木」
- 規格の目安
- 粉末を切り口に付けるタイプか、液に浸すタイプ。
根の出にくい種類で成功率が変わります。出やすい草花なら無くても十分です。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。斜めに一度で切るのが基本です。
- 3 号ポット・育苗箱探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)のポットか、浅い育苗箱。
根が出るまでは小さい容器のほうが管理しやすく、乾き具合も見えます。
- 発根しやすい草花なら、発根促進剤は要りません。水に挿すだけで根が出るものもあります。
- 密閉できる容器があれば、挿し芽用の温室は要りません。
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