まず葉の色で今の光量を判断する
オンシジウムは葉の色が光の過不足をそのまま教えてくれます。理想は明るい黄緑で、濃い緑なら光が足りず、黄色っぽく白けたり赤い斑点が出るなら強すぎます。置き場所を決める前に、いま葉がどの色かを確かめてください。
光の好みは品種で少し違います。小さな黄色い花をたくさん付ける一般的な系統は光を多めに、葉が薄くて広い系統や小型の香りのある品種はやや控えめにします。迷ったら明るい日陰から始めて、葉の色を見ながら少しずつ明るい場所へ寄せる方が失敗しません。
| 葉の見た目 | 光の状態 | 動かす方向 |
|---|---|---|
| 明るい黄緑でつやがある | ちょうどよい | そのまま |
| 濃い緑で葉が長く垂れる | 光が足りない | 窓際へ寄せる |
| 黄ばみや赤い斑点が出る | 強すぎる | レースカーテン越しに |
| 葉先が茶色く乾く | 強い光と乾燥が重なる | 遮光して湿度も上げる |
春から秋は屋外の半日陰が育つ
最低気温が一五度を超えたころから、屋外の風通しのよい半日陰に出すと株がよく太ります。関東平野部なら五月中旬から十月中旬が目安です。直射日光は朝の二時間程度に留め、日中は三〇から五〇パーセントの遮光ネットか木陰の下に置きます。
屋外に出す一番の利点は、風と昼夜の温度差です。室内で一年中育てた株は葉が長く柔らかくなりがちですが、屋外で育てた株はバルブががっしり太り、翌年の花付きが明らかに変わります。ベランダなら手すりの内側で、午前中だけ日が差す場所が向いています。
- 出す前に慣らす
- 室内から急に外へ出すと葉焼けします。最初の一週間は日の当たらない北側や軒下に置き、少しずつ明るい場所へ移して慣らします。
- 鉢は地面に直置きしない
- 地面からナメクジや病気が上がりやすいので、棚やレンガの上に置いて鉢底に風を通します。雨がかかりすぎる場所は避けます。
- 真夏は遮光を強める
- 七月から八月は五〇パーセント前後の遮光ネットに切り替え、午後の西日を完全に避けます。葉が触って熱いなら場所が暑すぎます。
冬は室内の窓際で光を確保する
最低気温が一三度を下回る前に室内へ取り込みます。取り込み後は南か東向きの窓際で、レースカーテン越しの光を当てます。冬の光は弱いので、この時期に限っては午前中の直射日光を当てても葉焼けしにくいです。
室内で一番の問題は光の量より温度の差です。日中は暖房で二五度、夜は窓際で五度といった振れ幅があると、つぼみが落ちたり葉が黄色くなったりします。日中の暖かさより、夜の最低温度を確かめることに気を配ってください。温度計を鉢のそばに置くと迷いません。
- 窓から少し離す
- 夜の窓際は外気とほぼ同じ温度まで下がります。日が落ちたら窓から三〇センチ以上離すか、厚手のカーテンの内側に入れます。
- 暖房の風を当てない
- エアコンの温風が直接当たると葉が乾き、つぼみが落ちます。風の通り道から外し、必要なら加湿器で湿度を五〇パーセント前後に保ちます。
- 夜間の最低温度は八度以上
- 多くの品種は八度を下回ると傷みます。窓際の温度計で夜の最低温度を確かめ、下がるなら部屋の中央へ移します。
風通しは光と同じくらい大切
オンシジウムは木の幹に着生して育つ植物で、常に風が通る環境が自然の姿です。風が止まると鉢の中が乾きにくくなり、根腐れや葉の黒い斑点が出やすくなります。室内なら小さな扇風機を弱風で回し、直接ではなく部屋の空気が動く程度にします。
風が足りているかは、水やり後の乾き方で判断できます。夏に水苔の表面が三日たっても湿ったままなら、風が止まっている場所です。逆に一日で乾き切るなら風が強すぎるか光が強すぎるので、置き場所を少し奥へ移します。
- 扇風機は壁に向ける
- 株に直接風を当てると乾きすぎます。壁や天井に向けて回し、部屋全体の空気が入れ替わる程度の弱い流れを作ります。
- 鉢どうしの間を空ける
- 複数の株を並べるときは、葉が触れ合わない間隔を取ります。密集させると蒸れて病気が広がります。
葉焼けしたときの見分けと立て直し
葉焼けは、光が強すぎて葉の組織が壊れる障害です。最初は葉の一部が白っぽく抜け、やがて茶色く乾いてへこみます。病気と違って広がらず、日の当たっていた側だけに出るのが見分けの目安です。焼けた部分は戻りませんが、株は生きています。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 日の当たる側だけ白く抜ける | 急な直射日光 | すぐ遮光し、焼けた葉は残す |
| 葉全体が黄色く薄い | 長期間の強光 | 遮光を三〇パーセント強める |
| 黒い斑点が広がる | 病気の可能性 | 斑点部分を切り、風通しを改善 |
| 葉が濃い緑で細長い | 光不足 | 明るい場所へ一週間かけて移す |
焼けた葉を切ると光合成する面積が減ります。見た目が気になっても、次の新芽が伸びるまではそのまま残します。
オンシジウムの置き場所を整えるのに使うもの
置き場所は、動かせるようにしておくのがいちばんです。季節で日の当たり方が変わります。
- 遮光ネット探す言葉「遮光ネット 50% 園芸」
- 規格の目安
- 遮光率 50% 前後。強すぎると花が咲かなくなります。
真夏の直射は葉を焼きます。ただし遮光率 70% を超えると、今度は日照不足になります。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台」
- 規格の目安
- 耐荷重を鉢の重さ(土 + 水)で見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと季節に合わせられません。台に載せると鉢底の通気も良くなります。
- フラワースタンド探す言葉「フラワースタンド 屋外」
- 規格の目安
- 屋外なら金属製か樹脂製。段になっているものは日当たりを稼げます。
地面に直に置くと、鉢底から虫が入り、風も通りません。高さを付けるだけで環境が変わります。
- 簡易温室は、寒さに弱い植物を持っていないなら要りません。
- 遮光ネットの代わりに、夏の間だけ半日陰へ動かせば済むことが多いです。
オンシジウムの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオンシジウムの育て方にまとめています。
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