花が開かない原因を判断する
ポーチュラカの花は朝開いて午後には閉じ、一輪は一日限りです。晴れた日にしか開かず、曇りや雨の日は閉じたままです。花が開かないという相談の多くは、天気か日照不足で、株に問題がないことも多いです。まず天気と置き場所を確かめてから、株の姿を見ます。
| 状態 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| つぼみはあるが曇りの日に開かない | 天気 | 問題なし。晴れれば開く |
| 午前は開くが午後は閉じる | 一日花の性質 | 問題なし。品種によっては午後まで開く |
| つぼみが少なく茎が細長い | 日照不足 | 一日中日の当たる場所へ移す |
| 葉ばかり茂ってつぼみがない | 肥料過多・水過多 | 肥料と水を減らし、切り戻す |
| 株の中心が枯れて周りだけ咲く | 蒸れ・株の老化 | 切り戻して更新するか、挿し芽で作り直す |
| 九月以降に花が減る | 日照時間と気温の低下 | 自然な流れ。切り戻せば十月まで咲く |
日当たりが花数のすべてを決める
ポーチュラカは一日六時間以上の直射日光で最もよく咲きます。半日陰では株は育っても花が半分以下になり、日陰ではほとんど咲きません。建物の東側のように午前しか日が当たらない場所では、午前中に咲いて午後は閉じるだけになります。置き場所を変えられる鉢植えなら、まず最も日の当たる場所に移すのが一番の対策です。
- 南向きの一番明るい場所へ
- 鉢は南か西向きの、一日中日が当たる場所に置きます。真夏の西日でも葉焼けしない強さがあるので、遮光は不要です。
- 隣の株の陰を作らない
- 株が広がって重なり合うと、下になった茎に光が届かず花が付きません。混み合ったら切り戻すか株間を空けます。
- 雨の日が続いたら軒下から出す
- 梅雨に軒下へ移した鉢は、晴れが戻ったらすぐ日なたに戻します。軒下に置き続けると花が止まります。
切り戻しで花を復活させる
七月から八月にかけて茎が伸びきり、株の中心の花が減ってきたら、全体を半分の高さに切り戻します。切ったあと二週間ほどで新しい茎が伸び、九月には再び株全体が花で覆われます。切り戻しは思い切って行うほど、そのあとの花が揃います。切った茎は挿し芽に使えます。
- 半分の高さで切る
- 株全体を高さの半分、茎の長さでいえば十センチほど残して切ります。葉のない茎だけになっても、節から芽が出ます。
- 切ったあとは水と肥料を控える
- 切り戻し直後は葉が減って水の消費も減ります。土が乾くまで水を与えず、新しい芽が動いたら薄い液肥を一回与えます。
- 切った茎は挿し芽に
- 切り取った茎の先端五センチを、土に挿しておけば二週間で根付きます。切り戻した株が復活する間の花を補えます。
切り戻しの適期は七月中旬から八月上旬です。九月に切ると気温が下がって復活が遅れ、そのまま花が終わることがあります。
花がら摘みと種の扱い
花は一日でしぼみ、自然に落ちる品種が多いので、花がら摘みはそれほど手間になりません。ただし一重咲きの品種は種ができやすく、種に養分が回ると花が減ります。しぼんだ花が残っているのを見つけたら、指で摘み取ります。八重咲きは種がほとんどできないので、放っておいても花が続きます。
- しぼんだ花を指で摘む
- しぼんで残った花を見つけたら、付け根から指で摘み取ります。週に一〜二回、株を見回すときに行えば十分です。
- 種を採るなら数輪だけ残す
- 一重咲きで種を採りたいなら、数輪だけ残してさやが茶色くなるまで待ちます。種は細かいので紙の上で採ります。
品種で花の姿と開き方が変わる
ポーチュラカには一重と八重があり、花の大きさや午後まで開くかどうかが品種で違います。最近は曇りの日や午後も開く改良品種が出ており、花を長く楽しみたいならそうした品種を選びます。細葉のマツバボタンに近い系統は乾燥に特に強く、真夏の照り返しの強い場所でも咲きます。
| タイプ | 花の姿と開き方 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 一重の大輪(ハナスベリヒユ系) | 花径四〜五センチ。晴れた日の午前に開く | 花壇の縁取り。種ができるので翌年こぼれ種も |
| 八重咲き | バラのような花。種はできにくい | 鉢植え、ハンギング。挿し芽で増やす |
| 午後まで開く改良品種 | 曇りでも開き、夕方まで持つ | 日中家にいない人向け |
| 細葉のマツバボタン系 | 花はやや小さい。葉が針のように細い | 乾燥の強い場所、石の間 |
| 斑入り葉・銅葉 | 葉の色を楽しむ。花は少なめ | 寄せ植えの葉物として |
花が止まったときの立て直し
梅雨明けや真夏に花が止まる原因は、蒸れで株が弱ったか、肥料と水の与えすぎで葉ばかり茂ったかのどちらかがほとんどです。どちらも切り戻しと乾かし気味の管理で立て直せます。株の中心が腐っているなら、元気な先端を挿し芽にして株ごと作り直すほうが早く咲きます。
| 姿 | 原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 葉が茂りすぎて内側が蒸れている | 水と肥料の過多 | 半分に切り戻し、肥料を止める |
| 茎が細く伸びて花が少ない | 日照不足 | 日なたに移して切り戻す |
| 株の中心が黒く腐っている | 梅雨の蒸れ | 先端を挿し芽で更新。古い株は処分 |
| 梅雨明けに突然しおれた | 根腐れが進んでいた | 水を止める。戻らなければ挿し芽で更新 |
ポーチュラカの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ポーチュラカの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はポーチュラカの育て方にまとめています。
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