種から始めるか苗から始めるかを決める
ポーチュラカは五月から園芸店に苗が並び、一ポット百円台と安く、挿し芽でいくらでも増やせます。種も売られていますが、細かくて発芽に二十度以上が必要なため、初心者は苗から始めて挿し芽で増やすのが確実です。八重咲きの品種は種ができにくく、苗か挿し芽でしか手に入りません。
種から育てる利点は、一袋で数十株が取れることと、品種の混合を楽しめることです。時間と場所に余裕があるなら、五月に室内の暖かい場所でまいてみます。
| 目的 | 向く始め方 | 時期と注意 |
|---|---|---|
| とにかく確実に咲かせたい | 苗を買う | 5〜6月。花色を確かめて選べる |
| 八重咲きや特定の花色が欲しい | 苗か挿し芽 | 八重は種ができにくい |
| たくさんの株を安く作りたい | 種まき | 5月に二十度以上で。細かい種を薄くまく |
| 去年の株から続けたい | 秋に挿し芽して室内で冬越し | 10月に挿し、明るい窓辺で管理 |
日本で「ポーチュラカ」と呼ばれる花は、花が大きめのハナスベリヒユ系と、細葉のマツバボタンに近い系統が混ざっています。育て方はほぼ同じです。
種まきは五月、二十度を超えてから
種は砂粒のように細かく、発芽には二十度から二十五度の温度と光が必要です。関東平野部の屋外では五月中旬以降が目安で、早くまくと温度が足りずに発芽が揃いません。土をかぶせると光が届かず発芽しないので、ばらまいて土をかけないのが要点です。
- 浅い容器に清潔な土
- 育苗箱か浅い鉢に種まき用の土を入れ、表面を平らにならして水で湿らせておきます。肥料入りの土は発芽後に腐りやすいので使いません。
- 種を砂に混ぜてばらまく
- 種が細かいので、乾いた砂を小さじ一杯ほど混ぜてからまくと均一に散らせます。土はかけず、上から霧吹きで軽く湿らせます。
- 明るい場所で乾かさない
- 日の当たる窓辺や屋外の明るい場所に置き、表面が乾かないよう霧吹きで湿らせ続けます。一週間から十日で発芽します。
- 本葉三〜四枚で移す
- 発芽して本葉が三〜四枚になったら、ピンセットで一本ずつポットに移します。根が細いので土ごとすくって移すと傷みません。
発芽したての苗は水のやりすぎで倒れます。表面が乾いてから霧吹きで湿らせる程度に切り替えます。
苗の選び方
苗は五月から七月に出回ります。茎が太く節の間が詰まっている株を選び、ひょろ長く伸びた株は避けます。ポーチュラカは花色が豊富なので、花が咲いている苗を買えば色を確かめられます。ラベルの花色と実際の色が違うこともあるため、咲いている苗を選ぶのが確実です。
| 見た目 | 良し悪し | 理由 |
|---|---|---|
| 茎が太く節が詰まり葉が厚い | 良い | 日当たりで締まって育った株 |
| 茎が細く長く伸び葉がまばら | 避ける | 光不足で徒長(ひょろ長く伸びること)している |
| 葉が黄色く下葉が落ちている | 避ける | 水のやりすぎで根が傷んでいる |
| つぼみが多く花が一〜二輪開いている | 良い | 花色を確かめられ、植えてすぐ咲く |
植え付けは日当たりと水はけが最優先
ポーチュラカは一日中日が当たり、水はけの良い場所でよく咲きます。日陰では花が開かず、湿った土では根が腐ります。地植えなら株間二十センチで、一株が三十センチ四方に広がります。プランターなら六十センチの標準型に三株が目安で、詰めすぎると蒸れて夏に傷みます。
- 土は水はけを良くする
- 市販の草花用の土に軽石かパーライトを二割混ぜます。地植えなら腐葉土と軽石を混ぜ、粘土質なら十センチほど盛り土して植えます。
- 根鉢を崩さず浅く植える
- 根鉢を崩さず、根鉢の上面が土の面と同じか少し高くなるように植えます。深植えすると茎の根元が蒸れて腐ります。
- 株間は二十センチ
- 一株が三十センチ四方に広がるので、二十センチ以上あけます。プランターなら六十センチ型に三株までにします。
- 植えたら一回だけたっぷり
- 植え付け直後に鉢底から流れるまで水を与え、その後は土が乾くまで与えません。植えてすぐ毎日水をやるのが一番の失敗です。
ハンギングや吊り鉢での植え付け
ポーチュラカは茎が横に這って垂れるので、ハンギングバスケットや吊り鉢によく合います。吊り鉢は乾きが速く、乾燥に強いポーチュラカには向いた環境です。ただし真夏は一日で乾ききるので、朝の水やりを欠かさないようにします。
- 軽い土を使う
- 吊り鉢は重さが負担になるので、軽石やココヤシ繊維の多い軽い土を選びます。水はけも良くなり一石二鳥です。
- 縁に沿って植える
- 鉢の縁に沿って三〜四株を植え、中央は空けます。茎が縁から垂れて全体が花で覆われます。
- 日当たりの良い場所に吊る
- 一日中日が当たる場所に吊ります。壁際の日陰では花が開かないので、南か東向きの明るい場所を選びます。
植え付け直後にしおれたときの見分けと手当て
植えて数日で葉がしおれる、茎が倒れるという症状は、水のやりすぎか、植え付けのときに根や茎を傷めたかのどちらかです。ポーチュラカは水切れではめったにしおれず、しおれているならたいてい水が多すぎます。まず土を触って湿っているかを確かめてから対処します。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 土が湿っていて茎の根元が柔らかい | 水のやりすぎ・深植え | 水を止め、風通しの良い日なたに置く。腐った株は挿し芽で更新 |
| 土が乾いて葉が薄くしわが寄る | 水切れ | 朝にたっぷり与える。一日で戻る |
| 葉が黄色くなって落ちる | 日照不足・過湿 | 日の当たる場所へ移す。水を控える |
| 茎が折れて先がしおれる | 植え付け時の傷み | 折れた茎は切って挿し芽にする。すぐ根付く |
しおれた茎でも切って土に挿せば数日で根が出ます。傷んだ株は無理に助けず、挿し芽で作り直すほうが早く咲きます。
種まきの手順
ポーチュラカは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
ポーチュラカの種まきでよくある質問
ポーチュラカの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
ポーチュラカの種はどうやってまく?
育苗が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
ポーチュラカの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
ポーチュラカの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
ポーチュラカは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
ポーチュラカの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
ポーチュラカの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はポーチュラカの育て方にまとめています。
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