花がら摘みで次の花を呼ぶ
ローダンセマムは三月から五月まで次々に花を上げます。終わった花を放っておくと種を作ることに養分を使い、次のつぼみが減ります。花びらが反り返って中心が茶色くなったら、花茎の付け根から切り取ります。
花だけを摘むと茎が残って見苦しく、切り口から枯れ込むこともあります。花茎をたどって葉の付け根まで下り、そこで切るのが基本です。晴れた日の午前中に行うと切り口が早く乾き、灰色かび病の心配が減ります。
- 摘む時期を見分ける
- 花びらの縁が反り返り、中心の黄色が茶色に変わり始めたころが目安です。花びらが散る前に摘みます。
- 花茎の付け根で切る
- 花茎を指でたどり、葉の付け根まで下りてはさみで切ります。茎だけ残さないようにします。
- 週に二回は見回る
- 開花の盛りは週に二回ほど見回り、終わった花をまとめて摘みます。株元に落ちた花びらも拾って捨てます。
摘んだ花は株元に落とさず、袋に入れて捨てます。落ちた花びらから灰色かび病が広がります。
五月の切り戻し
花が七割ほど終わったら、株全体を高さの半分から三分の一まで切り戻します。目的は夏の蒸れを減らすことと、秋に新芽を出す位置を低く保つことです。切り戻さずに夏に入ると、株の内側が蒸れて一気に枯れます。
切る位置は必ず葉が残る場所にします。ローダンセマムは古い枝が木質化し、葉のない部分で切ると芽が出ずに枯れます。株を上から見て、緑の葉が付いている一番低い節を探し、その少し上で切ると安全です。
| 状態 | 切る高さ | 注意 |
|---|---|---|
| 一年目の若い株 | 高さの半分 | 葉の付いた節の上で切る |
| 二年目以降の株 | 高さの三分の一 | 木質化した部分は残す |
| 株元が蒸れかけている | 傷んだ枝を根元から | 残った枝は半分に |
切った枝は捨てずに、先端の柔らかい部分を挿し芽にすると、夏越しに失敗したときの保険になります。
夏越しの置き場所と水
夏は雨の当たらない、午前中だけ日が差す風通しのよい場所へ移します。ベランダなら奥の壁際、庭なら軒下に鉢を寄せます。水は乾いて三〜四日たった朝に与える程度にし、肥料は与えません。
庭植えは動かせないので、株元に軽石や砂利を敷いて跳ね返りを止め、周りの草花を刈って風を通します。日よけの寒冷紗を午後だけかけるのも効果があります。梅雨明けの猛暑と、九月の残暑の長雨を乗り切れば、株は秋に動き出します。
- 梅雨入り前に移す
- 六月上旬までに雨よけのある場所へ移します。梅雨の長雨に当たると、根腐れと灰色かび病が同時に来ます。
- 水は朝に少なめ
- 土の表面が乾いてから三〜四日待ち、朝に鉢底から流れる程度に与えます。夕方の水やりは夜に蒸れます。
- 枯れ枝をこまめに取る
- 茶色くなった枝は見つけしだい根元から切ります。放っておくと周りの枝にも枯れが移ります。
寒冷地の涼しい夏なら、雨よけだけで屋外の日なたに置いたまま越せることもあります。日中の気温が三十度を超える日が続くなら日陰へ移します。
秋の再生と株の更新
九月下旬に涼しくなると、株元や枝の途中から小さな新芽が出ます。新芽が見えたら日なたへ戻し、緩効性肥料を少し与えて冬までに株を作り直します。十月に一度、伸びすぎた枝を整えると春の草姿がよくなります。
夏で株の大半が枯れた場合や、三年目以降で木質化が進んだ株は、挿し芽で若い株に更新します。九月から十月に新芽の先を五センチほど切り、下葉を取って清潔な挿し木用の土に挿すと、二〜三週間で根が出ます。
| 状態 | 秋の対応 | 目安 |
|---|---|---|
| 株全体に新芽が出た | 日なたへ戻して肥料を少し | 九月下旬〜十月 |
| 半分だけ生き残った | 枯れた部分を切り挿し芽で補う | 十月上旬まで |
| 三年目で木質化が進んだ | 挿し芽で更新し親株は処分 | 九月〜十月 |
挿し芽の土は、清潔な挿し木用の土か鹿沼土の細粒を使います。古い土は病気の元になります。
花後に失敗するときの原因と直し方
花後の失敗で多いのは、切り戻しが遅れて梅雨に入ること、葉のない位置まで切って芽が出ないこと、夏に水と肥料を与えすぎることの三つです。どれも原因が分かれば翌年に直せますし、挿し芽で株を保険として残しておけば全滅は避けられます。
切り戻しのあとに新芽が出ないときは、まず株元を触って硬さを確かめます。硬くて緑がかっているなら生きているので待ち、柔らかく茶色いなら腐っています。腐った株は救えないので、残った緑の枝先を挿し芽にして更新します。
| 原因 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 切り戻しが遅れた | 梅雨に株の内側が蒸れて枯れる | 五月中に半分まで切る |
| 葉のない位置で切った | 芽が出ずにそのまま枯れる | 葉の付いた節の上で切る |
| 夏に水と肥料を与えすぎた | 根腐れで急にしおれる | 乾かし気味にし肥料は止める |
| 雨に当て続けた | 灰色かび病と根腐れ | 軒下へ移し傷んだ枝を切る |
ローダンセマムの花が終わったあとに使うもの
来年も咲かせるかどうかは、この時期の手当てで決まります。切ることと、球根をしまうことです。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。硬くなった茎を切るので、花がら摘み用より丈夫なもの。
花後の切り戻しは、次の芽を出させる作業です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。
- お礼肥用の緩効性肥料探す言葉「緩効性肥料 お礼肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10g 前後、花壇 1 ㎡ あたり 30〜50g。
咲かせるのに使った養分を戻す肥料です。ここを飛ばすと、翌年の花数が目に見えて減ります。
- 球根の保存ネット探す言葉「球根 保存 ネット袋」
- 規格の目安
- 目の粗いネット袋。品種を書いたラベルを付けられるもの。
掘り上げた球根は、風の通るところに吊るして乾かします。密閉すると中から腐ります。
- 掘り上げずに植えっぱなしでよい球根も多く、その場合は保存の資材は要りません。
- 花後すぐに葉まで切らないでください。葉が来年ぶんの養分を作ります。
ローダンセマムの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はローダンセマムの育て方にまとめています。
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