季節で変わる水の量
銀色の細かい葉は乾いた気候に合わせた姿で、水を貯めておくのが得意です。土の表面が乾いてから二〜三日待って与えるくらいでちょうどよく、常に湿っていると根が腐ります。特に梅雨から夏は、雨を避けて乾かし気味に保つことが夏越しの鍵です。
春の開花中は一番水を使う時期で、晴れた日が続くと鉢が一日で乾きます。この時期だけは表面が乾いたらすぐに与えます。花が終わって切り戻したあとは、葉が減って水の消費が落ちるので、また間隔を空けます。
| 時期 | 水やりの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 10月〜2月 | 表面が乾いて二〜三日後 | 冬は暖かい日の午前中に |
| 3月〜5月 | 表面が乾いたらたっぷり | 開花中は水切れさせない |
| 6月〜9月 | 表面が乾いて三〜四日後 | 雨に当てず朝に与える |
水やりのやり方
水は株元の土に注ぎ、葉と花にかけないようにします。銀葉は細かい毛で覆われていて水をはじきますが、濡れたままだと灰色かび病が出ます。鉢なら底から流れるまで与えて、受け皿の水は必ず捨てます。
庭植えは根付いてしまえば雨だけでほぼ足ります。春に晴れが十日以上続き、葉が垂れてつやがなくなったときだけ朝に与えます。夏は雨よけができないので、水やりはせず、株元に軽石や砂利を敷いて跳ね返りと蒸れを減らします。
- 土を触って決める
- 指を第一関節まで入れて乾いていれば与えます。表面が白く乾いていても中が湿っているなら、その日は見送ります。
- 鉢の重さで確かめる
- 水を与えた直後の重さを覚えておき、持ち上げて軽くなっていたら与えます。銀葉は乾いても見た目が変わりにくいので重さが頼りになります。
- 冬は午前中に
- 冬は暖かい日の午前中に与え、夕方までに土の表面が乾くようにします。夜に湿っていると凍って根が傷みます。
ジョウロの口は株元に近づけて静かに注ぎ、土が跳ねないようにします。跳ね返りは葉の病気の入口になります。
肥料は控えめに、花の時期だけ足す
やせた土で育つ花なので肥料は多く要りません。多いと葉ばかり茂って株が軟らかくなり、蒸れて枯れやすくなります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は、つぼみが見え始める二月から花が終わる五月までに、薄い液体肥料を月に二回ほどが目安です。
夏は肥料を完全に止めます。弱っている株に肥料を与えると根が焼けて枯れます。秋に涼しくなって新しい葉が動き出したら、緩効性の粒状肥料をひとつまみ株元に置き、冬のあいだに根を張らせます。
| 時期 | 肥料 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 10月〜11月 | 緩効性の粒状肥料 | 株元にひとつまみ |
| 12月〜1月 | 与えない | 根は張るが生育は遅い |
| 2月〜5月 | 液体肥料を規定の倍に薄める | 月に二回 |
| 6月〜9月 | 与えない | 夏越し中 |
花色が薄くなったり花が小さくなったりするのは、肥料切れよりも日照不足のことが多いです。まず置き場所を見直します。
花後の切り戻しと夏越し
花が終わる五月に、株の高さの半分ほどまで切り戻します。葉を残して切るのが条件で、葉のない木質化した部分まで切ると芽が出ません。切り戻すと風が通り、夏の蒸れが減って生き残る確率が上がります。
夏は雨の当たらない明るい日陰へ移し、水は乾いて三〜四日たってから朝に与えます。関東平野部の夏を越すのは簡単ではなく、株の半分が枯れ込むこともあります。生き残った部分から秋に新芽が出れば、翌春また咲きます。
- 五月に半分まで切る
- 花が七割ほど終わったら、葉が残る位置で株の高さの半分まで切ります。茶色く木質化した部分では切りません。
- 雨よけへ移す
- 梅雨入り前に軒下やベランダの奥など雨の当たらない場所へ移します。日は午前中だけ当たれば十分です。
- 枯れた部分を取り除く
- 夏のあいだに茶色くなった枝は根元から切り取ります。枯れ枝を残すと蒸れて周りの枝まで枯れ込みます。
切り戻した枝は挿し芽に使えます。先端五センチを挿し木用の土に挿し、日陰で乾かさないようにすると二〜三週間で根が出ます。
育ちが悪いときの見分けと立て直し
葉と株元を見て原因を切り分けます。下葉が黄ばんで落ちるなら水のやりすぎ、茎が伸びて花が少ないなら日照不足か肥料の過多、株元が茶色く柔らかいなら蒸れです。乾かしすぎなら葉が細く縮み、水を与えれば一日で戻ります。
立て直しの基本は、水を減らして日なたへ出し、傷んだ部分を切り取ることです。ローダンセマムは環境が合えば回復が早いので、一〜二週間で新芽が動き出します。動かないなら株元を切って中を見て、茶色く腐っているなら挿し芽で更新します。
| 症状 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 下葉から黄色く落ちる | 水のやりすぎ | 乾くまで与えず風を通す |
| 茎が伸びて倒れる | 日照不足か肥料の過多 | 日なたへ移し肥料を止める |
| 株元が茶色く柔らかい | 蒸れか深植え | 株元の土を取り傷んだ枝を切る |
| 葉が縮れて白っぽい | 乾かしすぎ | 鉢ごと水に浸けて吸わせる |
ローダンセマムの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ローダンセマムの長く咲かせるコツは作物ページに
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