苗はいつどれを買うか
ローダンセマムの苗は十月から翌年四月まで出回ります。秋に植えれば冬のあいだに根が張り、春に株全体が花で覆われます。春に開花株を買う場合は花を確かめられる代わりに、根付く前に暑さが来るので、夏越しの難しさは増します。
苗を選ぶときは、花の数よりも葉の様子を見ます。銀色がかった葉が密に付き、株元が締まっている苗が丈夫です。葉が黄ばんで下葉が落ちている苗や、ポットの底から根が黒く出ている苗は、水のやりすぎで根が傷んでいることが多いので避けます。
| 時期 | 出回る苗 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 10月〜11月 | 花のない小さなポット苗 | 春に大株で咲かせたい人 |
| 1月〜2月 | つぼみの付き始めた苗 | 早く花を見たい人 |
| 3月〜4月 | 開花株 | 花色を確かめて選びたい人 |
銀葉のアフリカンアイズ系と、緑葉で丈夫なマラケシュ系では葉の色が違います。品種名を見て系統を確かめます。
土は水はけを最優先に
モロッコの山地に自生する花で、乾いた土と日当たりを好みます。水を含みやすい黒土や、腐葉土の多すぎる土では梅雨に根腐れします。市販の草花用の土に、軽石小粒かパーライトを二割ほど足して水はけを上げるのが基本です。
庭に植えるなら、周りより五〜十センチ高く土を盛った場所に植えます。平らな場所では長雨のあとに水がたまり、株元が蒸れて枯れます。花壇の縁やロックガーデンのような、水がすぐ抜ける場所が向いています。
- 鉢の配合
- 草花用の土八に軽石小粒二を混ぜます。鉢底石を厚めに敷き、鉢は素焼きかスリット入りなど乾きやすいものを選びます。
- 庭の土作り
- 植え穴を掘り、掘り上げた土に軽石と腐葉土を少量混ぜて戻します。粘土質なら土を入れ替えるか、盛り土にします。
- 元肥は少なめに
- 元肥(植える前に土へ混ぜる肥料)は緩効性の粒状肥料を規定の半分ほどにします。多いと葉ばかり茂って花が減ります。
置き場所は一日中日が当たる場所
花芽は日光をたっぷり浴びて作られます。日照が足りないと茎が伸びて倒れ、花数も減ります。秋から春は一日中日が当たる場所に置き、夏だけ午後の直射と雨を避けられる場所へ移すのが理想です。
鉢植えなら季節で動かせますが、庭植えは動かせません。庭に植えるなら、南向きで風が通り、夏に西日が強すぎない場所を選びます。建物の南側の壁際は、冬は暖かく春は日がよく当たりますが、夏は熱がこもるので避けます。
| 時期 | 置き場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 10月〜5月 | 一日中日が当たる場所 | 花芽を作り、茎を締める |
| 6月〜9月 | 雨の当たらない明るい日陰 | 蒸れと根腐れを防ぐ |
| 真冬 | 霜の当たらない日なた | 凍っても枯れないが花は傷む |
ベランダなら手すり際よりも床に近い場所のほうが風が弱く、冬の乾燥で葉が傷むのを防げます。
植え付けの手順
根鉢は軽くほぐす程度にして、株元が土に埋まらないよう浅めに植えます。深植えすると株元の葉が蒸れて茶色くなり、そこから枯れ込みます。植え付けたら鉢底から水が流れるまで与え、その後は表面が乾くまで水を控えます。
秋植えなら十一月中旬までに植え終えると、霜が降りる前に根が張ります。株間は庭で二十五〜三十センチ、寄せ植えなら十五センチほどが目安です。株が横に広がる性質なので、詰めすぎると春に株同士が重なって蒸れます。
- 根鉢の肩を軽くほぐす
- ポットから抜き、根鉢の肩と底を指で軽くほぐします。根が白く回っているなら、底の三分の一だけ崩します。
- 株元を高く植える
- 株元が土の表面より少し高くなるように植え、株の周りに土を寄せます。株元の葉が土に触れないようにします。
- 水は一回だけたっぷり
- 植え付け直後に鉢底から流れるまで与え、そのあとは表面が乾くまで待ちます。毎日与えると根が張る前に腐ります。
- 一週間は風の弱い場所
- 植えてから一週間ほどは強い風と霜を避け、葉がしおれないのを確かめてから本来の日なたへ出します。
寄せ植えにするなら、同じく乾き気味を好む草花と組み合わせます。水を好む草花と同じ鉢に入れると、どちらかが枯れます。
根付かないときの原因と直し方
植えてから下葉が黄色くなって落ちる、株元が茶色くなるときは、ほとんどが水のやりすぎか深植えです。土を触って湿っているなら水を止め、株元が土に埋まっているなら周りの土を少し取り除きます。
反対に、葉が細く縮れて全体が白っぽくしおれるなら乾かしすぎです。鉢ごと水に十分ほど浸けて吸わせ、そのあとは表面が乾いたら与えるリズムに戻します。一度しおれても、葉が銀色に戻れば回復しています。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下葉から黄ばんで落ちる | 水のやりすぎ | 表面が乾くまで与えない |
| 株元が茶色く柔らかい | 深植えか蒸れ | 株元の土を取り除き風を通す |
| 葉が縮れて白くしおれる | 乾かしすぎ | 鉢ごと水に浸けて吸わせる |
| 茎が伸びて倒れる | 日照不足 | 一日中日が当たる場所へ移す |
ローダンセマムの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
ローダンセマムの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はローダンセマムの育て方にまとめています。
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