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ギンモクセイの花と実を楽しむ

ギンモクセイの花と実を楽しむ|モクセイ類の見分け方と咲かせる条件

ギンモクセイの栽培イメージ

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ギンモクセイは白い花と穏やかな香り、雌株なら実も楽しめます。キンモクセイとの見分け方と、花を毎年咲かせる条件をまとめます。

モクセイ類を葉と花で見分ける

園芸店ではギンモクセイ、キンモクセイ、ヒイラギモクセイが並び、苗のうちは見分けにくいことがあります。葉の縁と花の色、咲く時期で判断します。ギンモクセイは葉の縁に細かい鋸歯があり、花は白、キンモクセイより数日早く咲きます。香りは穏やかで、遠くまでは届きません。

実を楽しみたいなら雌株が必要です。日本のキンモクセイは雄株ばかりですが、ギンモクセイは雌株も流通しています。苗の表示を確かめ、なければ実の付いた親木から挿し木した苗を選びます。近くに雄株があれば実付きがよくなります。

種類葉の縁花の色と時期香り
ギンモクセイ細かい鋸歯がある白、10月上旬穏やか
キンモクセイほぼ全縁でなめらか橙色、10月上中旬強く遠くまで届く
ヒイラギモクセイ大きなとげ状の鋸歯白、10月中下旬やや強い
ウスギモクセイほぼ全縁淡い黄色、10月穏やか、実が付く

葉を触って縁がざらつくならギンモクセイかヒイラギモクセイ、なめらかならキンモクセイの目安になります。

花を咲かせる三つの条件

ギンモクセイが毎年咲く条件は、日当たり、夏に枝先を切らないこと、肥料を控えることの三つです。一日5時間以上日が当たる場所で、7〜9月に剪定をせず、肥料は年2回にとどめれば、植えて3〜5年で咲き始めます。若木のうちは咲かないので、条件がそろっていれば待ちます。

日当たりを確かめる
午前から午後まで日が当たる場所が理想です。建物の北側や大木の下では葉は茂っても花が付きません。鉢植えなら日なたへ移します。
夏は枝先に触らない
7〜8月に葉の付け根で花芽ができます。刈り込みは11月と3月にまとめ、初夏は飛び出し枝を払うだけにします。
肥料は控えめに
寒肥とお礼肥の年2回だけにします。枝が一年に50センチ以上伸びて花が少ない年は、翌年の寒肥を半分にします。

開花中の楽しみ方と手入れ

10月上旬、葉の付け根に白い小花が束になって咲き、一週間ほどで散ります。雨に当たると早く散るので、鉢植えなら開花中だけ軒下へ移します。花の時期は肥料も剪定もせず、株元の落ち花を掃く程度にとどめます。香りはキンモクセイより弱いので、窓の近くや玄関先に置くと楽しめます。

咲き終わった花は自然に落ちます。雄株や実を取らない株は、11月の刈り込みで花がらごと整えて構いません。雌株で実を見たいなら、花の付いた枝先を11月の刈り込みで残し、翌春の実の色づきを待ちます。

香りを室内で楽しみたいなら、咲き始めの枝を数本切って花瓶に挿します。切るのは輪郭から飛び出した枝にとどめ、翌年の花芽が付く枝を減らしすぎないようにします。

咲く前の見回り
9月下旬に葉の付け根の小さな蕾を確かめます。蕾が見えたら鉢植えは雨の当たらない場所へ移す準備をします。
開花中は何もしない
水やりは通常どおり朝に行い、株元だけに与えます。葉や花に水をかけると花が傷んで早く散るので、開花中の葉水はやめます。肥料も剪定もしません。
花が終わったら刈り込みへ
花が落ちきったら11月中に刈り込みとお礼肥を済ませます。12月に入る前に終えます。

雌株の実を楽しむ

雌株は花後に緑色の小さな実を付け、翌年4〜5月に黒紫色に熟します。オリーブに似た形で観賞用に楽しめますが、食用にはしません。実を付けると株が消耗するので、若木や弱った株では11月の刈り込みで実の付いた枝を落として株を優先します。

実の付いた枝を残す
11月の刈り込みで、実の付いた枝先を数本残します。全部残すと株が疲れるので、見せたい位置の枝だけにします。
翌春の色づきを待つ
4〜5月に黒紫色に熟したら観賞します。鳥が食べに来るので、残したいならネットをかけます。
熟した実で種まきもできる
熟した実の果肉を洗い落とし、すぐ赤玉土にまくと翌春に発芽します。実生苗は花まで8年以上かかり、性質も親と同じとは限りません。

咲かないときの原因と立て直し

「植えて何年もたつのに咲かない」「去年は咲いたのに今年は咲かない」という相談は、日当たり、剪定の時期、肥料、木の若さのどれかで説明がつきます。株の姿と一年の作業を照らして原因を判断し、来年に向けた手当てを決めます。

症状考えられる原因戻し方
植えて3年未満で咲かない若木条件を整えてそのまま待つ
枝は伸びるのに花芽が付かない7〜9月に刈り込んだ剪定を11月と3月だけにする
葉は茂るが暗い場所にある日照不足周りの木を透かすか、鉢なら日なたへ
葉が大きく枝が長く伸びる肥料過多追肥を抜き、翌年の寒肥を半分にする
雌株なのに実が付かない近くに雄株がない雄株を近くに植えるか、実はあきらめ花を楽しむ

枝先を見て、葉の付け根に小さなふくらみが並んでいれば花芽です。9月に見当たらないなら、その年の夏に何があったかを振り返ります。

ギンモクセイの花のころに使うもの

木は花の数より、咲いた花が実になるかどうかで穫れる量が決まります。

  • 授粉用の毛ばたき・綿棒探す言葉「人工授粉 毛ばたき 園芸」
    規格の目安
    柔らかい毛のはたきか、綿棒。

    虫が少ない場所や、開花期に雨が続いた年は、花粉が運ばれません。触れて回るだけで実付きが変わります。

  • 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いもの。

    窒素が効きすぎていると、枝葉ばかり伸びて花が減ります。花の時期は窒素を控えます。

  • 不織布(遅霜よけ)探す言葉「不織布 防寒 べたがけ」
    規格の目安
    目付 20〜30g/㎡。

    開花中の遅霜は、その年の実をまとめて落とします。冷える予報の夜だけかければ足ります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 虫がよく来る場所なら、人工授粉は要りません。
  • 開花促進剤より、前の年の剪定と施肥のほうが花数に効きます。

ギンモクセイの上手に育てるコツは作物ページに

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