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オリヅルランの病害虫と障害

オリヅルランの病害虫と障害|葉先の枯れ・根腐れ・ハダニの見分け方

オリヅルランの栽培イメージ

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病害虫は少ない植物ですが、葉先の枯れと根腐れ、乾燥期のハダニとカイガラムシが起きます。症状から原因を見分けます。

症状から原因を見分ける

オリヅルランは病気に強く、多くの不調は育て方に原因があります。葉の色や形、土の湿り具合、葉の裏を見て、まず育て方の問題か虫かを切り分けます。同じ黄変でも、下の葉からなら水の多さ、まだら模様ならハダニと見当が付きます。

症状考えられる原因確かめ方手当て
葉先だけが茶色く枯れる水の質、肥料の塩分、乾いた空気株元は元気か見るくみ置き水、肥料を止める、葉水
下の葉から黄色くなり根元が柔らかい根腐れ土が湿ったままか触る水を止め、根を切って植え直す
葉に白いかすり模様が出るハダニ葉の裏を白い紙の上ではたく葉水と葉裏の洗い流し
葉の付け根に白い綿や茶色い殻カイガラムシ爪で押すと動くか見る歯ブラシでこすり落とす
斑が消えて緑になる光不足置き場所の明るさを確かめる明るい場所へ移す
葉が白く抜けて枯れる葉焼け直射が当たる時間を見るレース越しへ下げる

根腐れは最も多い失敗

オリヅルランの太い根は水をためる器官で、常に湿った土では呼吸できずに腐ります。水やりの回数が多い、受け皿に水がたまっている、鉢が大きすぎるといった条件が重なると、二〜三週間で株元から柔らかくなります。早く気づけば白い根を残して立て直せます。

根元を触って確かめる
葉が垂れているのに土が湿っているときは、株元を指で軽く押します。柔らかくぶよぶよしていれば根腐れが進んでいます。硬ければまだ根が生きています。
鉢から抜いて根を切る
株を抜いて土を落とし、黒く柔らかい根と茶色い根を清潔なはさみで切ります。白く硬い根だけを残し、切り口を半日ほど日陰で乾かします。
新しい乾いた土に植える
水はけの良い新しい土に植え、一週間は水を与えません。その後は表面が乾いてさらに数日待ってから与える調子で、根が回復するまで乾かし気味に管理します。
根がほとんど残らないとき
白い根が残っていなくても、株元が硬ければ再生します。子株を水に挿す要領で、株元を清潔な水に浸けて明るい日陰に置き、根が出てから土に植えます。

ハダニは乾燥期に増える

ハダニは葉の裏に付く小さな虫で、暖房の効いた冬の室内や真夏の乾いた環境で急に増えます。葉の表に白い点やかすり模様が出て、進むと葉全体が白っぽくなり、細いくもの巣のような糸が見えます。水に弱いので、葉水をこまめにすると防げます。

葉の裏を確かめる
白い紙を葉の下に置いて葉を軽くたたきます。紙の上を動く赤や黄色の小さな点があればハダニです。見えにくいので、虫めがねがあると確かです。
シャワーで洗い流す
鉢ごと浴室に運び、葉の裏に勢いよくシャワーをかけて流します。三〜四日おきに二〜三回繰り返すと、卵からかえった分も落とせます。
増えすぎたら薬剤を使う
洗い流しても収まらないときは、観葉植物用の殺ダニ剤を葉の裏を中心にかけます。同じ薬を続けると効きにくくなるので、種類を変えます。

ハダニは葉水を嫌います。冬の暖房期と真夏は、二〜三日に一度、葉の裏まで霧吹きをかけるだけで発生がかなり減ります。

カイガラムシとアブラムシ

カイガラムシは葉の付け根や葉の裏に付く白い綿状や茶色い殻状の虫で、風通しの悪い場所で増えます。動かないので病気と間違えやすく、放っておくと葉がべたつき、すす病で黒くなります。屋外に出した株には春から初夏にアブラムシが付くこともあります。

見つけたらこすり落とす
使い古しの歯ブラシや綿棒で、一匹ずつこすり落とします。殻のあるカイガラムシは薬が効きにくいので、物理的に取るのが確実です。
べたつきは洗う
葉が光ってべたついていたら、ぬるま湯を含ませた布でふき取ります。放置するとすす病で葉が黒くなり、光を受けられなくなります。
風通しを良くする
葉が込み合った株は古い葉を根元から切り、鉢の間隔を空けます。室内なら窓を開ける時間を作り、扇風機の弱い風を当てるのも効きます。
アブラムシは早めに落とす
新しい葉や子株に集まるので、見つけたら霧吹きの水で流すか、指でつぶします。数が多ければ観葉植物用の殺虫剤を使います。

葉先の枯れは育て方の障害

葉先だけが茶色く枯れる症状は虫や病気ではなく、水道水の成分、肥料の与えすぎ、乾いた空気などが原因です。株全体は元気なので枯れる心配はありませんが、見た目が悪くなります。原因を一つずつ外して、新しい葉の先端がきれいに伸びるか確かめます。

肥料を止めて洗い流す
肥料のあとに葉先が枯れたなら、一か月ほど肥料を止めます。水やりのたびに鉢底から多めに流し、土にたまった塩分を洗い出します。
くみ置き水に切り替える
水道水を一晩置いてから使うと改善することがあります。効果が見えるのは新しい葉が伸びてからなので、一か月ほど続けて判断します。
湿度を保つ
冬の暖房と夏の冷房で空気が乾いていると葉先から傷みます。葉水を朝に行い、エアコンの風が直接当たらない場所へ移します。

被害が広がったときの立て直し

葉の大半が傷んでも、オリヅルランは株元と根が生きていれば復活します。傷んだ葉を思い切って切り、生育期なら一〜二か月で新しい葉がそろいます。どこまで切るかは株元の硬さと根の状態で判断します。

傷んだ葉を根元から切る
半分以上傷んだ葉は根元近くで切ります。半分以下の傷みなら先端だけ斜めに切ります。株元の芽を傷つけないように、はさみの先を株元から離して切ります。
子株で更新する
親株が回復しそうにないときは、元気な子株を切り離して育てます。根付きの子株なら、親株と同じ大きさまで一年ほどで育ちます。
隔離して様子を見る
虫が付いた株は他の植物から離し、二週間ほど毎日葉の裏を確かめます。新しい虫が出なくなってからもとの場所へ戻します。

オリヅルランの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオリヅルランの育て方にまとめています。

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