明るい日陰がいちばん合う
ワイヤープランツはニュージーランド生まれのつる性の低木で、細い針金のような茎に小さな丸い葉が並びます。強い日ざしも耐えますが、葉が硬くなって色があせるので、日なたよりも明るい日陰のほうがきれいに茂ります。
目安は、日中に新聞の文字が無理なく読める明るさです。直射日光が朝の二時間ほど当たり、あとは明るい日陰になる場所がいちばん向いています。
| 場面 | 置き場所の目安 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 屋外の春と秋 | 半日陰か木もれ日の下 | 風が抜ける場所に置く |
| 屋外の真夏 | 北側か東側の日陰 | 西日と鉢の温度上がりを避ける |
| 屋外の真冬 | 軒下や壁ぎわ | 霜と乾いた寒風を避ける |
| 室内 | レースのカーテンごしの窓ぎわ | 暖房の風が直接当たらない所 |
屋外で育てるときの置き方
関東平野部なら、霜に当たらない場所を選べば一年じゅう屋外で育てられます。地面に直接鉢を置くと乾きにくくなりますが、ナメクジが入りやすいので、レンガや台を一つかませて浮かせておくと安心です。
- 東側の壁ぎわに置く
- 午前中だけ日が当たり、午後は日陰になる場所が理想です。半日は明るさがほしいので、建物の北側だけの日陰では茎が間のびします。
- 台に載せて浮かせる
- 鉢底を地面から浮かせると、風が通って蒸れにくくなります。受け皿に水をためたままにしないことも根腐れを防ぎます。
- 夏は場所を変える
- 梅雨明けから九月上旬までは、日陰か寒冷紗の下へ動かします。鉢の温度が上がると、水をやっていても葉が茶色く縮みます。
つるが地面に触れるとそこから根を下ろして広がります。庭に直接植えると増えすぎるので、鉢で育てるほうが手に負えます。
室内で育てるときの置き方
室内なら、レースのカーテンごしの明るい窓ぎわに置きます。部屋の奥に置くと、茎だけが長く伸びて葉と葉の間があき、いわゆる徒長(日ざし不足で茎が細長く伸びること)の姿になります。
室内は屋外より乾いた空気になりやすく、ハダニがつきやすい環境です。週に一度は霧吹きで葉の裏まで湿らせると、発生をかなり抑えられます。
- 窓から一歩の距離
- 窓ガラスから一メートル以内に置きます。それより奥だと明るさが足りず、下葉から落ちて枝の付け根がすかすかになります。
- 鉢を時々回す
- 二週間に一度、鉢を半回転させます。片側だけに光が当たると、その方向にだけ茎が伸びて形がくずれます。
- 暖房の風から外す
- エアコンの吹き出し口の正面は、一日で葉が乾いて縮みます。風の通り道から外し、加湿器があれば近くに置きます。
季節ごとの動かし方
この植物は氷点下に近づくと葉を落としますが、根が生きていれば春に芽を吹き直します。とはいえ葉のある姿を保ちたいなら、霜が降りる前に軒下か室内へ入れるのが確実です。
| 時期 | 屋外での置き場所 | 室内での置き場所 |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | 日なたから半日陰へ | 明るい窓ぎわ |
| 6月〜9月 | 日陰か寒冷紗の下 | 直射の入らない窓ぎわ |
| 10月〜11月 | 半日陰から日なたへ | 明るい窓ぎわ |
| 12月〜2月 | 軒下か室内へ取り込む | 窓から少し離して冷えを避ける |
葉が落ちたり色があせたときの切り分け
ワイヤープランツの不調は、置き場所と水のどちらが原因かで手当てが変わります。茎を指でしごいてみて、緑が残っていれば立て直せます。茶色く乾いてぽきぽき折れる茎は、根元から切り落としてかまいません。
- 落ち方を見る
- 全体が一気にちりちりになったなら水切れです。下のほうから順にぱらぱら落ちるなら、明るさ不足か根詰まりを疑います。
- 葉の色を確かめる
- 葉が白っぽく色あせて硬いなら日ざしが強すぎます。半日陰へ移し、傷んだ葉は無理に取らずに新芽が出るのを待ちます。
- 茎の緑を確かめる
- 葉が落ちても茎が緑なら、株元から十センチほど残して切り戻します。明るい日陰に置いて土を乾かしすぎなければ、二週間ほどで芽が動きます。
冬に室内へ入れた直後、環境が変わって一度だけ落葉することがあります。これは順応の途中なので、水を控えめにして置き場所を固定し、様子を見ます。
庭に地植えするときの注意
ワイヤープランツは寒さにそれなりに強く、関東平野部なら庭に植えても越冬します。ただし地面に触れた茎から次々に根を下ろし、数年で思わぬ範囲まで広がるので、植える場所は慎重に決めます。
花壇の縁取りや石組みのすき間に使うと美しくまとまりますが、隣の草花を押しのけることがあります。広がってほしくない場所には、板や仕切りを土に埋めておくと安心です。
- 半日陰の場所を選ぶ
- 一日じゅう日が当たる場所は葉が硬くなり、色があせます。午前だけ日が差す場所か、落葉樹の下が向いています。
- 仕切りを埋める
- 植える範囲の周りに、深さ二十センチほど板や根止めのシートを埋めます。地下からの広がりをかなり抑えられます。
- 年に二回刈り込む
- 六月と九月に、はみ出した部分を刈り込みます。放っておくと隣の株の根元をおおって、そちらが弱ります。
ワイヤープランツの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
ワイヤープランツの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はワイヤープランツの育て方にまとめています。
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