切りどきの見きわめ
つるが鉢の縁から三十センチ以上垂れ、株の内側の葉が減ってきたら切りどきです。この植物は刈り込みにとても強く、少々深く切っても株元から新しい芽が出ます。ためらわずに切るほうがきれいに保てます。
切る時期は四月から十月までの生育中に限ります。十一月から三月に深く切ると、新芽が出ないまま冬を越すことになり、春までみすぼらしい姿が続きます。寒い時期は飛び出した枝を整える程度にとどめます。
はさみは切れ味のよいものを使います。切れないはさみで茎をつぶすと、切り口が乾いて茶色くなり、そこから枯れ込みが下へ広がります。
| 姿 | 切る量 | 時期の目安 |
|---|---|---|
| 少し乱れた程度 | 飛び出した枝だけ | 四月から十月の生育中はいつでも |
| 中がすかすか | 全体の三分の一 | 四月から六月 |
| 伸びきって形が崩れた | 株元から十センチ残す | 四月から五月 |
丸く整える切り方
鉢の縁に沿って球の形を思い浮かべ、そこからはみ出た茎を切っていきます。一本ずつ切るのではなく、はさみを寝かせて刈り込むほうが早く、仕上がりも自然になります。
- 外形を決める
- 鉢の直径のおよそ一倍半を目安に、球の輪郭を決めます。迷ったら大きめに切り、後から少しずつ詰めるほうが失敗しません。
- はさみを寝かせて刈る
- 刃を株の表面に沿わせ、輪郭からはみ出た茎をまとめて刈ります。枝先を切ると、その手前から二本三本と枝分かれします。
- 中の枯れ枝を抜く
- 刈り終えたら株の内側に手を入れ、茶色い枯れ枝を引き抜きます。風が通るようになり、蒸れによる枯れ込みが減ります。
切った茎はそのまま挿し木に使えます。長さ十センチほどに切って、下半分の葉を落として湿らせた土に挿しておきます。
垂らして仕立てるとき
棚や吊り鉢で垂らす仕立てなら、丸く刈らずに長さをそろえるだけにします。垂れた茎の先だけを切ると、そこから枝分かれして裾が厚くなります。
垂らす仕立ては株元がすかすかになりやすいので、年に一度は思い切って半分の長さまで切り、株元から出てくる新しい芽を育て直します。切る時期は四月から六月が安全です。
- 長さをそろえる
- 垂れた茎の先端をそろえて切ります。まっすぐ水平に切ると人工的になるので、中央を長め、両端を短めにすると自然に見えます。
- 株元の芽を残す
- 株元から出ている短い新芽は切りません。ここが一年後の裾になるので、上の枝に隠れて弱らないよう周りを間引きます。
切った後の管理
刈り込んだ直後は葉が減り、水を使う量も減ります。今までと同じ間隔で水をやると根が傷むので、土の乾き方を見ながら少し間隔を延ばします。
- 半日陰に置く
- 切った直後は強い日ざしを避け、明るい日陰で二週間ほど休ませます。新芽が動き出したら元の場所へ戻します。
- 水を少し控える
- 葉が減った分だけ土が乾きにくくなります。表土が乾いてから与える、という基本を守り、量ではなく間隔で調整します。
- 芽が動いたら肥料
- 新芽が伸び始めたら、薄めた液体肥料を二週に一度与えます。切る前に与えると、伸びた枝をすぐ切ることになって無駄になります。
- 切りくずを片づける
- 株元に落ちた葉や茎をそのままにすると、湿って腐り、虫のすみかになります。刈り終えたら鉢の表面をきれいにします。
切りすぎたときの立て直し
深く切りすぎて葉がまったく残らなくても、株元の茎に緑があれば戻せます。慌てて肥料を足したり、日なたへ出したりすると、かえって芽が出る前に株が乾きます。
- 茎の緑を確かめる
- 残った茎を爪で軽くこすり、緑が見えれば生きています。全体が茶色く乾いていれば、根元まで切って新芽を待つしかありません。
- 明るい日陰で待つ
- 土を乾かしすぎない程度に湿らせ、明るい日陰に置きます。生育中の時期なら二週間から三週間で芽が動きます。
- 一か月動かなければ
- 根鉢を抜いて根を見ます。黒く崩れる根ばかりなら回復は難しいので、残った枝を挿し木にして作り直すほうが早いです。
支柱やリースに仕立てる
細い茎がよくしなうので、輪にした針金やハート形の支柱に巻きつけて仕立てられます。伸びの速さがそのまま利点になり、二か月ほどで形が埋まります。
仕立て物は形を保つのが仕事なので、こまめに刈るのが前提です。伸びるにまかせると輪郭がぼやけ、内側が枯れて元に戻せなくなります。
- 支柱を先に挿す
- 株が小さいうちに支柱を土へ挿します。育ってから挿すと根を切ることになり、しばらく生育が止まります。
- 茎を巻きつける
- やわらかい茎を二本か三本選び、支柱に沿わせて緩く巻きます。きつく縛ると茎が食い込んで枯れるので、ゆとりを残します。
- 月に一度整える
- 輪郭からはみ出た茎を月に一度刈ります。切るたびに枝分かれするので、回数を重ねるほど密になります。
ワイヤープランツの剪定・仕立てに使うもの
室内の植物は、切ることで形を保ちます。切った枝がそのまま挿し木の材料になるのも鉢ものの利点です。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 小型 室内」
- 規格の目安
- 刃渡り 4〜5cm。バイパス式(刃が交差するもの)。
生きた枝を切るならバイパス式です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。
- 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
- 規格の目安
- 濃度 70〜80%。
株を変えるたびに刃を拭きます。切り口から入る病気は、道具が運ぶことが少なくありません。
- 支柱・ヘゴ棒探す言葉「ヘゴ棒 支柱 観葉植物」
- 規格の目安
- 鉢の深さ + 植物の高さ。つる性のものは水を含む素材の棒が向きます。
つるを這わせる植物は、支えがあると葉が大きくなります。垂らしたままだと葉が小さいままのことがあります。
- 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き 薄手」
- 規格の目安
- 手のひらにゴムを張った薄手のもの。
切ると白い汁の出る植物があり、かぶれることがあります。厚い手袋だと細かい作業ができません。
- 柔らかい茎なら、指で摘めばはさみは要りません。
- 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、鉢の観葉植物には要りません。
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