子株の大きさで外す時期を決める
アガベは親株の根元や地下茎から子株を出します。小さすぎる子株は外しても発根に時間がかかり枯れやすいので、下の表を目安に大きさを見て判断します。外す時期は根が動く四〜六月と九月が適しています。真夏と冬は避けます。
| 子株の大きさ | 判断 | 扱い |
|---|---|---|
| 直径三センチ未満 | まだ早い | 親株に付けたまま育てる |
| 直径三〜五センチ、葉が五枚以上 | 外せる | 根がなくても乾かして植える |
| 直径五センチ以上、根が付いている | 適期 | 外してすぐ植えてもよい |
| 親株が花を咲かせた後の子株 | 親は枯れる | 早めに外して育てる |
アガベは一生に一度花を咲かせて親株が枯れます。花茎が伸びたら、残った子株を確実に外して次の世代にします。
子株の外し方
- 一週間前から水を止める
- 土が乾いていると株が抜きやすく、切り口も乾きやすくなります。植え替えと同じ要領で、外す予定の一週間前から水を止め、作業の日は晴れた午前中を選びます。
- 親株を鉢から抜く
- とげが鋭いので厚手の手袋をし、鉢を軽くたたいて抜きます。土を落として子株のつながりを確かめます。
- つなぎ目を切る
- 子株と親株をつなぐ茎を清潔なカッターかはさみで切ります。手でねじると傷が大きくなるので刃物を使います。
- 切り口を乾かす
- 外した子株は日陰で三〜七日乾かします。切り口が乾いて固くなったら植え付けます。直径が五センチを超える大きな子株は切り口も大きいので、一週間以上かけてしっかり乾かします。
植え付けと発根まで
乾かした子株は、水はけのよい多肉植物用の土に浅く植えます。根がない場合は株元が土に触れる程度に置き、倒れるなら周りに軽石を置いて支えます。植えて一週間は水を与えず、その後は土が乾いたら軽く与えます。発根には二週間から一か月ほどかかります。
- 明るい日陰に置く
- 発根までは直射日光を避け、明るい日陰に置きます。強い光に当てると葉から水分が抜けてしわが寄ります。
- 発根を確かめる
- 三週間ほどして株を軽く引き、抵抗があれば根が出ています。葉に張りが戻ってきたら日に慣らし始めます。
- 根が出たら通常管理へ
- 発根後は親株と同じ場所で管理します。肥料は二か月後から薄い液体肥料を月一回程度で十分です。
種から育てる場合
種はまき方が難しくありませんが、大きく育つまで数年かかります。春の四〜五月に、清潔な細かい土に薄くまき、乾かさないように霧吹きで湿らせます。二十度前後で一〜三週間で発芽します。発芽後は徐々に光に慣らし、本葉が三〜四枚になったら小さな鉢に移します。
- 種まきの手順
- 種を一時間ほど水に浸してから、種が隠れる程度に薄く土をかけます。ラップで覆って湿度を保ち、発芽したら外します。
- 苗の水やり
- 小さな苗は乾燥に弱いので、成株より頻繁に水を与えます。表面が乾いたら霧吹きで湿らせる程度にします。
うまく増えないときの原因と直し方
子株が発根しない原因の多くは、切り口を乾かさず植えて腐ったか、発根前に強い光に当てて水分が抜けたかのどちらかです。株元が柔らかく黒くなっていれば腐りです。白い部分が出るまで削り、乾かし直して再挑戦できます。しわが寄っただけなら株は生きているので、日陰で待ちます。
- 腐った株元を削り直す
- 黒い部分をカッターで削り落とし、一週間乾かします。殺菌剤を切り口に塗るとより安全です。
- しわが寄ったら
- 日陰に移して土を軽く湿らせます。根が出れば張りが戻るので、一か月は様子を見ます。
花が咲いた親株と、増やし方で迷うとき
アガベは葉の一部から芽が出ないため、葉挿し(葉を土に挿して増やす方法)はできません。増やす手段は子株と種の二つに限られます。親株に花茎が伸びたら、その株は花のあとに枯れるので、根元の子株を残さず外して次の世代にします。花茎が出た年は、子株がいつもより多く出るのが普通です。
- 花茎が伸びたら
- 花茎は数か月かけて数メートルに伸びます。切っても親株は助からないので、そのまま咲かせて楽しみ、根元の子株が直径三センチを超えたら順に外します。
- 子株が少ない種類なら
- 春の植え替えのときに根を軽く整理し、少し小さめの鉢で乾かし気味に育てると子株が出やすくなります。肥料を多く与えても子株は増えません。
| 場面 | 向く増やし方 | 理由 |
|---|---|---|
| 親株の根元に子株が並んでいる | 子株を外す | 親と同じ姿で早く育つ |
| 子株がまったく出ない種類 | 種か、株元を傷つけて子株を促す | チタノタなど子株の少ない種類がある |
| 花茎が伸び始めた | 子株を全部外す | 親株は開花後に枯れる |
| 珍しい種類を数多く育てたい | 種 | 一度に多く得られるが親と姿が違うことがある |
子株を促すために親株の中心を傷つける方法もありますが、親株の姿が崩れるので、観賞用の株では行いません。
アガベの挿し木・株分けに使うもの
鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。
- 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
- 規格の目安
- 鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
- 規格の目安
- 口の細いガラス容器。中が見えるもの。
根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。
- 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
- 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。
アガベの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアガベの育て方にまとめています。
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