まず自分の部屋の条件を見て置き場所を選ぶ
アロカシアは熱帯アジアの林床に自生し、木漏れ日と高い湿度の中で大きな葉を広げます。日本の室内では光より温度と湿度が足りないことが多く、置き場所を決めるときは窓の向きだけでなく、冬の夜の温度と冷暖房の風の当たり方を先に確かめます。
同じ品種でも、暗い部屋では葉柄が間延びして倒れ、乾いた部屋では葉の縁から茶色くなります。下の表で自分の部屋に近い行を見て、そこに書いた注意点から読み進めると失敗が減ります。
| 場面 | 起きやすいこと | 先に整える点 |
|---|---|---|
| 南向きの窓辺にレースなしで置く | 葉焼けの白い斑点 | レースカーテンを一枚挟む |
| 部屋の奥の棚の上に置く | 葉柄が長く伸びて倒れる | 窓から一メートル以内へ寄せる |
| エアコンの風が直接当たる | 葉の縁が乾いて茶色になる | 風向きを変えるか位置をずらす |
| 冬に夜の室温が十五度を切る | 葉が次々黄変して休眠に入る | 夜だけ部屋の中央へ動かす |
光はレース越しの明るさが基準
適した明るさは、レースカーテン越しの窓辺か、東向きの窓の朝日だけが当たる場所です。照明を消しても手元の文字がはっきり読める明るさがあれば、葉の色つやは保てます。直射日光は初夏でも数時間で葉に白い焼け跡を作ります。
アロカシア・アマゾニカのように葉が濃い緑で光沢のある品種は比較的暗さに耐えますが、斑入りや葉の薄い品種は光が足りないと模様が消えます。品種の葉の厚みを見て、薄いほど明るい側に置きます。
- 窓からの距離を測る
- 窓から一メートル離れると光は半分以下に落ちます。壁際の飾り棚より、窓辺のサイドテーブルのほうが葉のためには良い場所です。
- 鉢を週に一度回す
- 葉は光の方向へ傾いて開きます。週に一度、鉢を四分の一回転させると葉が一方向に偏らず、葉柄が斜めに伸びて倒れるのも防げます。
- 夏は一段暗くする
- 七月から八月は窓辺の光が強すぎるため、窓から五十センチほど奥へ下げるか、レースを二枚重ねにして光を弱めます。
温度は二十度以上を保つ
生育に向くのは二十度から三十度で、十五度を下回ると葉を落として休眠に入り、十度を切ると球根状の根茎まで傷みます。冬の窓辺はガラスからの冷気で日中より五度以上低くなるため、夜は窓から離すのが基本です。
暖房で温度は保てても、温風は空気を乾かします。暖房の風が直接当たらない位置に置き、加湿器か水を張った受け皿を近くに置いて湿度を補います。
| 時期 | 置き場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 5〜6月 | レース越しの窓辺 | 生育が始まり光を使う |
| 7〜8月 | 窓から五十センチ奥 | 強光と高温で葉が焼ける |
| 9〜10月 | レース越しの窓辺へ戻す | 日射が弱まり光が足りなくなる |
| 11〜4月 | 昼は窓辺、夜は部屋の中央 | 窓際の夜の冷え込みを避ける |
冬に葉が全部枯れても根茎が固ければ生きています。春に暖かくなってから芽が動くので捨てずに管理します。
湿度は五十パーセント以上を目標にする
アロカシアは湿度が四十パーセントを切ると、新しい葉が開ききらずに縁が裂けたり、葉先が茶色く枯れたりします。冬の暖房した部屋は三十パーセント前後まで下がるため、湿度計を一つ置いて数値で確かめると管理しやすくなります。
- 葉水を朝に行う
- 霧吹きで葉の表と裏を朝に湿らせます。夜に濡らすと低温と重なって葉に斑点が出るので、昼までに乾く時間帯に行います。
- 鉢をまとめて置く
- 観葉植物を数鉢寄せて置くと、葉から出る水分で周りの湿度が上がります。一鉢だけ離して置くより葉先の枯れが減ります。
- 受け皿に小石と水
- 受け皿に小石を敷いて水を張り、鉢底が水に触れない高さに置くと周りの空気が湿ります。鉢底を水に浸けると根腐れになるので高さを確かめます。
屋外に出すときの慣らし方
最低気温が二十度を超える六月から九月は、屋外の明るい日陰でも育てられます。風に当たると葉柄が締まり、室内より葉が厚くなりますが、直射と長雨は避けます。
- 木陰か軒下から始める
- 室内から出した直後に明るい場所へ置くと確実に焼けます。まず軒下や木陰で一週間置き、様子を見て少しずつ明るい場所へ移します。
- 雨に当てすぎない
- 梅雨の長雨に当たると鉢が乾かず根茎が腐ります。雨が続くときは軒下へ移し、鉢の表面が乾く間隔を保ちます。
- 秋は早めに取り込む
- 最低気温が十八度を切るころには室内へ戻します。取り込む前に葉の裏を洗い、ハダニやカイガラムシを持ち込まないようにします。
姿がおかしいときの見分け方と戻し方
| 見た目 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 葉に白く乾いた斑点が出る | 直射による葉焼け | 光を弱め、焼けた葉は残して次の葉を待つ |
| 葉柄が長く伸びて倒れる | 光不足 | 窓辺へ寄せ、次の葉が出るまで待つ |
| 葉の縁から茶色く枯れる | 乾いた空気か根の傷み | 葉水と加湿を増やし、土の湿りも確かめる |
| 下の葉から黄色くなる | 低温か水のやりすぎ | 夜の置き場所を暖かくし、水やりの間隔を空ける |
葉が一枚新しく出ると古い葉が一枚枯れるのは、小さな鉢では普通のことです。葉数が急に減るときだけ原因を探します。
アロカシアの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
アロカシアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアロカシアの育て方にまとめています。
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