自分の鉢の乾く速さを先に知る
アロカシアの失敗で最も多いのは水のやりすぎによる根茎の腐りです。地下に球根のような根茎を持ち、そこに水をためる性質があるため、土が湿り続けると根茎から傷みます。カレンダーで水やりを決めず、鉢の乾き具合を触って決めます。
乾く速さは鉢の材質と置き場所で二倍以上違います。下の表で自分の鉢に近い行を選び、そこに書いてある目安から始めて、土の乾きを見ながら調整します。
| 鉢と置き場所 | 乾く速さ | 水やりの目安 |
|---|---|---|
| 素焼き鉢を窓辺に置く | 速い | 表面が乾いた翌日に与える |
| プラスチック鉢を部屋の奥に置く | 遅い | 表面が乾いて三日ほど待つ |
| 鉢カバーに入れている | 底に水が残りやすい | カバーから出して与え、水を切って戻す |
| 冬に十五度以下の部屋に置く | ほとんど乾かない | 月に一回か二回、少量にとどめる |
乾き具合を確かめる三つの方法
アロカシアは葉が大きく蒸散も多いので、夏の窓辺では一日で表面が白く乾くこともあります。それでも中まで乾くには数日かかるため、表面の色だけで決めず、必ず指か割り箸で中の湿りを確かめてから与える習慣をつけます。
- 指を第二関節まで入れる
- 土に指を入れて第二関節まで乾いた感触なら与えます。表面が白く乾いても中が湿っていることが多く、表面だけで判断すると与えすぎます。
- 鉢を持ち上げて重さを覚える
- たっぷり与えた直後の重さを覚えておき、明らかに軽くなったら与えます。小さい鉢ほど重さの差で分かりやすい方法です。
- 割り箸を挿して色を見る
- 鉢の縁に割り箸を土の深さの半分まで挿し、抜いて湿った跡を見ます。跡が濃いうちは待ち、乾いた色なら与えます。
葉柄が垂れても、土が湿っていれば水切れではありません。湿っていて垂れるときは根茎の傷みを疑い、水を止めます。
季節ごとの間隔の目安
生育期の五月から九月は水を多く使い、気温が下がると急に減ります。特に十月以降は鉢の乾きが目に見えて遅くなるため、秋のうちに間隔を空ける癖をつけると冬の根腐れを防げます。
| 時期 | 室温の目安 | 水やりの間隔 | 与え方 |
|---|---|---|---|
| 5〜6月 | 20〜25℃ | 表面が乾いたら | 鉢底から流れるまで |
| 7〜9月 | 25℃以上 | 三〜四日に一回 | 朝か夕方に。葉水も毎朝 |
| 10〜11月 | 15〜20℃ | 表面が乾いて二〜三日後 | 回数を減らして慣らす |
| 12〜4月 | 15℃前後 | 二〜四週間に一回 | 暖かい日の午前に少量 |
表は五号から六号鉢の目安です。大鉢は長め、小鉢は短めに空けます。
与え方は鉢底から流れるまで
与えるときは鉢底の穴から水が流れ出るまで注ぎ、土の中の古い空気と余分な肥料分を押し出します。少量を毎日足すと上だけ湿って下が乾き、細い根が枯れます。回数を減らしても一回の量は減らしません。
- 受け皿の水を捨てる
- 流れ出た水は三十分以内に捨てます。受け皿の水に鉢底が浸かると、根茎の下から腐りが始まります。
- 水温を室温に合わせる
- 冬の冷たい水道水は根を冷やします。汲み置きして室温に戻すか、手で触ってぬるいと感じる程度にしてから与えます。
- 葉に水をためない
- 新芽の巻いた部分に水がたまると腐ることがあります。株元に注ぎ、葉の付け根に水が残ったら軽く傾けて落とします。
冬は葉が落ちたら水をほぼ止める
室温が十五度を下回ると葉が順に黄色くなって落ち、根茎だけの姿で休眠します。この状態で今までどおりに水を与えると、吸わない水が土に残って根茎が腐ります。葉が全部落ちたら、土が完全に乾いてから月に一度ほど表面を湿らせる程度にします。
二十度以上を保てる部屋なら葉を残したまま冬を越せます。その場合も間隔は秋の倍以上に空け、暖かい日の午前中にだけ与えます。
- 根茎の固さを確かめる
- 月に一度、土の表面から根茎を指で押します。固ければ休眠中で健康です。柔らかいときは掘り上げて腐った部分を切り、乾いた土で管理します。
- 春の再開はゆっくり
- 四月以降、根茎から新芽が見えたら水やりを再開します。最初は少量から始め、葉が二枚開いたら通常の間隔に戻します。
症状から原因を切り分ける
葉の付け根や葉先から水滴が落ちるのは、根が吸った水を葉から押し出す働きで、健康な株ほどよく見られます。床が濡れて困るときは水やりの量を少し減らすだけで、病気ではないので薬などは要りません。
| 症状 | 土が湿っているとき | 土が乾いているとき |
|---|---|---|
| 葉柄が垂れる | 根茎の傷み。水を止めて鉢を乾かす | 水切れ。鉢底から流れるまで与える |
| 葉が黄色くなる | 過湿。土を替え小さい鉢に移す | 肥料切れか低温。置き場所と肥料を見直す |
| 葉先から茶色くなる | 根が傷んで水を吸えていない | 空気の乾燥。葉水を増やす |
| 葉先から水滴が垂れる | 水が多い。次の水やりを遅らせる | 健康な株の自然な現象。問題なし |
迷ったら鉢から抜いて根茎を見ます。白い根が多く根茎が固ければ水の管理を続け、黒く柔らかければ腐った部分を切り取ります。
アロカシアの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
アロカシアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアロカシアの育て方にまとめています。
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