水やりは乾いてからたっぷり
アリッサムは乾燥には強く、水のやりすぎで株元が蒸れて枯れることの方が多い草花です。地植えは根付いてしまえば雨だけでほぼ足ります。鉢植えは土の表面が白く乾いてから、鉢底から流れるまでたっぷりやり、受け皿に水をためません。花に水がかかると傷むので、株元の土に向けてやります。
| 場面 | 水やりの目安 | 気を付けること |
|---|---|---|
| 地植え・植え付け後1週間 | 表面が乾いたら | 根付くまでは切らさない |
| 地植え・根付いた後 | 雨だけ。晴れが2週間続いたら | 夕方にしおれたままなら翌朝 |
| 鉢植え・秋〜春 | 表面が白く乾いたらたっぷり | 受け皿の水は捨てる |
| 鉢植え・冬 | 表面が乾いて2〜3日後の午前中 | 夕方の水やりは凍る |
| 鉢植え・5〜6月 | 毎朝。土に向けて | 花や葉に水をかけない |
肥料は薄く長く
アリッサムは花期が長いので、肥料を切らすと花が小さくなり株が間延びします。元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)を少量入れたうえで、開花中は追肥(育ちの途中で足す肥料)として規定の二倍に薄めた液体肥料を二週間に一回やります。緩効性の粒状肥料なら月に一回、株元に少量置きます。真冬と真夏はやりません。
- 植え付け二週間後から
- 根付いて新しい葉が出てきたら、薄めた液体肥料を二週間に一回始めます。粒状肥料なら一株ひとつまみを月に一回です。
- 冬は止める
- 十二月から二月は株が休むので肥料はやりません。三月に芽が動き出したら再開すると、春の花が一気に増えます。
- 葉の色で加減する
- 葉が濃く大きく茂って花が減っているなら肥料の効きすぎです。一回飛ばして様子を見ます。葉が黄ばんで花が小さいなら規定どおりに戻します。
鉢植えは水やりで肥料が流れやすいので、液体肥料の方が調節しやすいです。地植えは粒状で足ります。
蒸れを防ぐ日常の手入れ
アリッサムが突然枯れる原因のほとんどは、株の内側に湿気がこもる蒸れです。株が広がって隣と重なったら、重なった部分の枝を数本抜いて風の通り道を作ります。地面に着いて黄ばんだ葉や、咲き終わって茶色くなった花がらも、見つけたら手で取ります。特に梅雨入り前の手入れが夏越しを左右します。
- 重なった枝を抜く
- 隣の株と枝が重なっている部分で、下になっている枝を根元から切ります。株の中心に指が入るくらいまで透かします。
- 黄ばんだ葉を取る
- 地面に着いた葉や、株の内側で黄色くなった葉を手でむしります。週に一度、株元をのぞく習慣を付けます。
- 株元に水をかけない
- 水やりのときに株の中心に水をためないよう、株の外側の土に向けてやります。雨のあとは株を軽く揺すって水を落とします。
冬の管理
アリッサムは関東平野部の露地で冬を越し、暖かい日には冬でも少しずつ咲きます。強い霜が続くと葉が紫がかったり、ふちが傷んだりしますが、株の中心が生きていれば三月に回復します。鉢植えは霜の当たらない軒下に移し、水は控えめにします。寒冷地では室内の明るい窓辺で越冬させます。
| 場面 | 冬の管理 | 目安 |
|---|---|---|
| 地植え・関東平野部 | そのまま越冬。霜柱は押し戻す | 株元が持ち上がったら |
| 鉢植え | 軒下へ。水は乾いて2〜3日後 | 暖かい日の午前中に |
| 寒冷地 | 室内の明るい窓辺 | 暖房の風は当てない |
| 寒風の強い場所 | 不織布を軽くかける | 葉先が茶色く乾いたら |
夏越しの考え方
アリッサムは本来多年草ですが、日本の夏の高温多湿で株が傷むため、一年草として扱うのが一般的です。夏を越させたいなら、六月に株を半分に切り戻し、鉢なら風通しのよい半日陰に移します。それでも枯れることは多いので、翌年は種か苗から作り直す前提で、越せたら幸運と考えます。
- 六月に半分に切り戻す
- 梅雨入り前に株全体を半分の高さに刈り込みます。株の内側まで風が通り、蒸れによる枯れ込みを減らせます。
- 鉢は半日陰へ
- 午後の日が当たらない、風の通る場所に移します。コンクリートの上に直接置かず、鉢台に乗せます。
- 水は控えめ、肥料はなし
- 真夏は土の表面が乾いてから朝に水をやり、肥料はやりません。九月に涼しくなって新芽が動いたら再開します。
元気がないときの原因の切り分け
花が減った、株が広がらない、突然枯れたといった不調は、水と肥料と蒸れのどれかが原因です。まず株元をのぞいて茶色く溶けていないかを確かめ、次に土の湿り気を触り、最後に肥料の履歴を思い出します。この順に見れば原因は絞れます。
| 症状 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 株元が茶色く溶けて急に枯れる | 蒸れ・過湿 | 傷んだ部分を取り、透かして水を止める |
| 葉が茂って花が減る | 肥料過多・日不足 | 肥料を止め、日当たりへ |
| 花が小さく葉が黄ばむ | 肥料切れ | 薄い液肥を再開 |
| 茎が伸びて中心が空く | 花がらの放置・株の老化 | 切り戻して液肥 |
| 昼にしおれて夕方戻る | 乾燥 | 朝にたっぷり水をやる |
アリッサムの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
アリッサムの長く咲かせるコツは作物ページに
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