症状から原因を見分ける
アリッサムは丈夫な草花で、病害虫で困ることは多くありません。突然枯れる原因のほとんどは高温多湿による蒸れで、次に多いのが水のやりすぎです。虫は春のアブラムシと初夏のハダニ、そしてアブラナ科なのでアオムシやコナガの幼虫が付くことがあります。まず症状を見て原因を絞ります。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 株元が茶色く溶けて急に枯れる | 蒸れ・過湿 | 傷んだ部分を取り、透かして水を止める |
| 新芽や花茎に小さな虫の群れ | アブラムシ | 水で流す。草花用の殺虫剤 |
| 葉が白くかすれて裏に小さな点 | ハダニ | 葉裏に水をかける |
| 葉に穴が開き緑の幼虫 | アオムシ・コナガ | 見つけて取る |
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 傷んだ葉を取り、風を通す |
| 葉が黄色く下から枯れる | 水のやりすぎ・肥料切れ | 土の湿りを確かめてから判断 |
蒸れによる枯れ込みが一番の敵
五月下旬から九月、株が密になったところに湿気がこもると、株元から茶色く溶けるように枯れ込みます。灰色のかびが見えることもあります。防ぐには梅雨入り前に株を半分に切り戻して風を通し、水やりを株元にかけないことです。出てしまったら傷んだ部分を全部取り除き、健全な枝を残して様子を見ます。
- 傷んだ部分を全部取る
- 茶色く柔らかくなった枝と葉を、健全な緑の部分が見えるまで根元から取り除きます。取ったものは畑に残さず捨てます。
- 残った枝を透かす
- 残った枝が重なっているところを抜き、株の中心に風が通るようにします。土が乾くまで水やりを止めます。
- 広がるなら殺菌剤
- 梅雨の長雨で枯れ込みが次々に出るときは、草花用の殺菌剤を株元にかけます。使用回数と間隔は表示に従います。
株の大半が溶けてしまったら、無理に夏を越させず片付けます。秋に種か苗から作り直す方が確実です。
アブラムシとアオムシ
三月から五月、新芽と花茎にアブラムシが群がります。吸われた葉は縮れ、排せつ物で葉が黒くすす状に汚れます。アリッサムはアブラナ科なので、四月から六月と九月から十月にモンシロチョウのアオムシやコナガの幼虫が葉を食べることもあります。どちらも早めに見つければ手で対処できます。
- 週に一度、新芽を見る
- 新芽と花茎の付け根を裏返して見ます。アブラムシが数匹なら指でつぶすか、霧吹きの強い水で流します。
- 増えたら殺虫剤
- 群れになっていたら草花用の殺虫剤を表示どおりに使います。開花中はミツバチが来るので、夕方に使います。
- アオムシは葉の裏を探す
- 葉に穴が開いていたら葉の裏と株の内側を探して、幼虫を割り箸で取ります。近くにモンシロチョウが飛んでいたら卵も探します。
ハダニとうどんこ病
五月から九月の乾燥した時期、葉が白くかすれて裏に小さな赤や黄の点が動いていればハダニです。水を嫌うので葉裏に霧吹きで水をかけると減ります。うどんこ病は風通しの悪い場所で葉に白い粉が広がる病気で、傷んだ葉を取って株を透かせば広がりは止まります。
| 時期 | 困りごと | 対策 |
|---|---|---|
| 5〜9月の乾燥期 | ハダニで葉が白くかすれる | 葉裏に水をかける。増えたら殺ダニ剤 |
| 4〜6月・9〜10月 | うどんこ病の白い粉 | 傷んだ葉を取り、株を透かす |
| 梅雨〜秋の長雨 | 灰色かび | 花がらと傷んだ葉をこまめに取る |
病気ではない不調の見分け
葉が黄色くなる、株が広がらない、花が少ないといった不調は、病気ではなく水や肥料、寒さが原因のことが多いです。冬に葉が紫色になるのは寒さへの反応で春に戻ります。下の葉が黄色くなるのは水のやりすぎか肥料切れで、土の湿り気を触って見分けます。株元が茶色く腐っていなければ、病気ではありません。
| 見た目 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 冬に葉が紫色になる | 寒さ | そのまま。春に戻る |
| 下葉が黄色く土が湿っている | 水のやりすぎ | 土が乾くまで水を止める |
| 下葉が黄色く土が乾いている | 肥料切れ | 薄い液肥を再開 |
| 茎が細長く伸びる | 日不足 | 日当たりへ。切り戻す |
| 昼にしおれて夕方戻る | 暑さと乾燥 | 朝に水。半日陰へ |
翌年に持ち越さないための片付け
枯れ込みが出た株や虫が付いた株は、そのままにせず片付けます。株を根ごと抜き、落ちた葉も集めて捨てます。鉢の土は、蒸れで枯れた程度なら他の草花に使えますが、かびが目立った場合は捨てて鉢を洗います。こぼれ種で翌年勝手に芽が出ることも多く、それは丈夫な株になるので育てて構いません。
- 根ごと抜いて捨てる
- 株元を持って根ごと引き抜き、周りに落ちた葉も集めます。かびが出た株は堆肥にせず袋に入れて捨てます。
- 鉢は洗って干す
- かびが目立った鉢は土を捨て、たわしで洗って数日日に当てます。翌年は新しい培養土を使います。
- こぼれ種は育ててよい
- 秋に勝手に出た芽は、株間十五センチほどに間引けばそのまま育ちます。色は白に戻りやすいですが丈夫です。
アリッサムの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアリッサムの育て方にまとめています。
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