種からか苗からかを決める
アリッサム(スイートアリッサム)は種からでも苗からでも育てやすい草花です。種は秋の九月下旬から十月にまくと、冬の間に株が育って三月から五月に満開になります。春に三月から四月にまくと五月から六月に咲きますが、暑さで早く終わります。急ぐなら十月と三月に園芸店に並ぶポット苗を植えるのが手早いです。
| 方法 | 時期 | 開花 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 秋まき | 9月下旬〜10月中旬 | 3月〜5月 | たくさん株を作りたい |
| 春まき | 3月〜4月上旬 | 5月〜6月 | 秋を逃した。短い花期でよい |
| 秋の苗 | 10月〜11月 | 11月から咲き、春に満開 | 寄せ植え。確実に咲かせたい |
| 春の苗 | 3月〜4月 | 植えてすぐ〜6月 | 花壇の縁取りを急ぐ |
寒冷地では秋まきは避け、春に苗を植えます。暖地では十一月上旬まで秋まきできます。
細かい種を薄くまく
アリッサムの種はごまより小さく、一袋に数百粒入っています。まきすぎると苗が密集して弱くなるので、育苗トレーやポットに一か所二〜三粒を目安に置きます。種は光があった方がよく発芽するので、土はごく薄くかけるか、かけずに軽く押さえるだけにします。発芽温度は十五〜二十度で、四〜七日で芽が出ます。
- 土を先に湿らせる
- 種まき用の土をポットに入れ、まく前にたっぷり水をかけて湿らせます。まいた後に上から水をやると細かい種が流れます。
- 紙を折って種を落とす
- 白い紙を二つ折りにして種を乗せ、指で軽くたたきながら一か所二〜三粒ずつ落とします。指でつまむより量を調節しやすいです。
- 土はかけないか、ごく薄く
- 種が隠れるかどうかの薄さで細かい土をふるいかけるか、かけずに手のひらで軽く押さえます。厚くかけると発芽がそろいません。
- 霧吹きで湿らせ続ける
- 発芽までの四〜七日、土の表面が乾かないよう霧吹きで湿らせます。明るい日陰に置き、芽が出たら日当たりに移します。
苗の選び方
園芸店の苗は、葉が密で株元が締まっているものを選びます。花がたくさん咲いている苗より、つぼみが多く葉が青々している苗の方が植えた後に長く咲きます。株元が茶色く柔らかいものや、葉が黄ばんでいるものは根が傷んでいるので避けます。花色は白が基本で、桃、紫、杏色などがあり、混ぜて植えても白が一番よく広がります。
- 株元を触る
- 株元を軽く押して固く締まっていれば健全です。ぐらついたり、下の葉が溶けていたりする苗は蒸れているので避けます。
- つぼみの多い苗を選ぶ
- 満開の苗は店で力を使い切っています。つぼみが多く、葉がつやのある苗なら、植えてから長く咲き続けます。
植え付けの手順と株間
植える場所は日当たりと水はけのよいところです。花壇なら植える一週間前に腐葉土を一〜二割と、緩効性の元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)を少量混ぜておきます。株間は十五〜二十センチで、一株が直径二十〜三十センチに広がって隙間を埋めます。深植えは株元が蒸れるので、根鉢の上面を地面と同じ高さにします。
- 根鉢は軽くほぐす
- 根がポットの中でぎっしり回っていたら、底の根を指で軽くほぐしてから植えます。新しい根が土に伸びやすくなります。
- 株間十五〜二十センチ
- 苗を並べてから穴を掘ります。花壇の縁取りなら一列に、面で埋めるなら互い違いに配置します。
- 浅く植えて水をやる
- 根鉢の上面が地面と同じ高さになるように植え、株元にたっぷり水をやります。一週間は土の表面が乾いたら水をやります。
鉢植えは六号鉢(直径十八センチ)に一株、六十センチのプランターなら四〜五株が目安です。ハンギングにも向きます。
苗の育て方と間引き
芽が出たら日当たりのよい場所で育てます。本葉が二〜三枚になったら一か所一本に間引き、細い苗ははさみで根元から切ります。本葉が五〜六枚、株の直径が五センチほどになったら植え付けの時期で、まいてから四十〜五十日が目安です。秋まきなら十一月中に植え終えると、霜の前に根が張ります。
| 時期 | 苗の姿 | 作業 |
|---|---|---|
| 発芽後1週間 | 小さな双葉がそろう | 日当たりへ。水は霧吹きで |
| 本葉2〜3枚 | ポットが込み合う | 1本に間引く |
| 本葉5〜6枚 | 株が直径5センチに | 植え付け。秋まきは11月中に |
発芽しない・苗が育たないときの原因
種が発芽しないのは、土をかけすぎて光が届かないか、乾いてしまったかのどちらかがほとんどです。芽が出たのに細長く倒れるのは日不足の徒長(ひょろ長く伸びること)で、根元から腐るのは水のやりすぎです。姿を見て原因を切り分けます。
| 症状 | 原因 | やり直し方 |
|---|---|---|
| 1週間たっても芽が出ない | 土のかけすぎ・乾燥 | 土をかけずに湿らせてまき直す |
| 芽が細長く倒れる | 日不足 | 日当たりへ。間引いて風を通す |
| 芽が根元から溶ける | 水のやりすぎ・密集 | 薄くまき直し、表面が乾いてから水 |
| 植えた苗が広がらない | 根が張る途中・寒さ | そのまま待つ。春に一気に広がる |
種まきの手順
アリッサムは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
アリッサムの種まきでよくある質問
アリッサムの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
アリッサムの種はどうやってまく?
育苗が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
アリッサムの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
アリッサムの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
アリッサムは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
アリッサムの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
アリッサムの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
アリッサムの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアリッサムの育て方にまとめています。
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