株の姿で手入れを決める
アリッサムは小さな花が集まった花房を次々に咲かせます。咲き終わった花房は種を作り始めて次の花を減らすので、こまめに取るか、まとめて切り戻すかで対応します。株の姿を見て、どちらの手入れが必要かを判断します。
| 株の姿 | 手入れ | 時期 |
|---|---|---|
| 咲き終わった花房が点々とある | 花がら摘み | 気付いたときにいつでも |
| 茎が伸びて花が先端だけになった | 切り戻し | 3月・5月下旬・9月 |
| 株の中心が茶色く空いた | 強めの切り戻し | 5月下旬〜6月上旬 |
| 満開でつぼみも多い | 何もしない。薄い液肥 | 開花中 |
花色と品種で咲き方が違う
白花は生育が旺盛で、広がりも花数も一番多い基本の色です。桃や紫の品種はやや小型で、暑さにやや弱い傾向があります。近年は夏の暑さに強い品種や、株が大きく広がる品種も出ています。寄せ植えの縁や花壇の手前に植えると、こぼれるように咲いて他の草花を引き立てます。
| 品種のタイプ | 花の特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 白花の一般種 | 広がりが大きく花数が多い | 花壇の縁取り。最初の一株 |
| 桃・紫花 | やや小型。色が映える | 寄せ植えの差し色 |
| 暑さに強い系統 | 夏も咲き続ける。株が大きい | 夏越しをねらう |
| 這い性の強い系統 | 横に垂れて広がる | ハンギング。鉢の縁 |
色を混ぜる場合は白を多めにすると、白が広がって他の色をつなぐ形になり、まとまりが出ます。
花がら摘みの手順
花房の下から順に咲き、上まで咲き終わると茎が伸びて種のさやが並びます。この状態になった茎を、下の葉の付け根にある新しい芽の上で切ります。花が小さく数が多いので一輪ずつは追えません。週に一度、目に付いた咲き終わりの茎をまとめて切る程度で十分です。
- さやが並んだ茎を探す
- 花が全部終わって小さな丸いさやが並んだ茎を探します。まだ先端につぼみが残っていれば、そこは残します。
- 新しい芽の上で切る
- 茎をたどって、葉の付け根から小さな芽が出ているところのすぐ上ではさみで切ります。そこから新しい花茎が伸びます。
- 切ったら薄い液肥
- まとめて切った後に規定の二倍に薄めた液体肥料をやると、二〜三週間で次の花がそろって咲きます。
香りを楽しむなら、花がら摘みを少し遅らせても構いません。ただし種ができ始めると株が疲れるので、さやが茶色くなる前には切ります。
切り戻しで株を若返らせる
茎が伸びて花が先端だけになったり、株の中心が空いたりしたら、株全体を三分の一から二分の一の高さに刈り込みます。三月なら春の満開に向けて、五月下旬なら夏越しに向けて、九月なら秋の花に向けて行います。切った後に薄い液肥をやれば、二〜三週間で新芽がそろい、一か月ほどで再び咲きます。
- 葉を残して切る
- 株の下の方に葉が残る高さで切ります。葉を全部落とすと回復が遅れるので、必ず緑の葉が残るところで止めます。
- 傷んだ部分は根元から
- 茶色く枯れ込んだ枝は、切り戻しと一緒に根元から取り除きます。残しても新芽は出ません。
- 肥料と水で戻す
- 切った翌日から薄めた液体肥料を二週間おきにやります。水は土の表面が乾いてからで、切った直後にやりすぎると株元が傷みます。
香りと寄せ植えの楽しみ方
アリッサムは晴れた日の午後に蜂蜜のような甘い香りを漂わせます。玄関の脇や通路の縁に植えると通るたびに香りが楽しめます。寄せ植えでは、パンジーやビオラ、チューリップの足元に植えて、こぼれるように咲かせる使い方が定番です。ミツバチをよく集めるので、果樹や野菜の近くに植えると受粉の助けにもなります。
寄せ植えでは、アリッサムが他の草花より早く広がって覆いかぶさることがあります。主役の株元が隠れ始めたら、アリッサムの側を切り戻して主役に日を当てます。逆に主役が大きくなってアリッサムが日陰になったら、鉢の外側へ枝を引き出してやります。
| 場面 | 組み合わせ | こつ |
|---|---|---|
| 寄せ植えの縁 | パンジー・ビオラ | 鉢の縁に植えて垂らす |
| 球根の足元 | チューリップ・ムスカリ | 秋に一緒に植えると春に同時に咲く |
| 通路の縁取り | 単植で一列に | 株間15センチで途切れなく |
| 野菜の近く | イチゴ・ブルーベリー | ミツバチを呼んで受粉を助ける |
花が減ったときの原因と直し方
花が減る原因は、花がらの放置、肥料切れ、日不足、暑さのどれかです。さやが並んで種ができているなら花がら、葉が黄ばんでいるなら肥料、茎が細長く伸びているなら日不足、六月以降に減るなら暑さです。株を見て順に確かめます。
- さやがあれば切り戻す
- 種のさやが目立つなら、株全体を三分の一ほど切り戻して薄い液肥をやります。三週間で花が戻ります。
- 葉が黄ばんでいれば肥料
- 葉が黄色っぽく花が小さいなら肥料切れです。規定の二倍に薄めた液体肥料を二週間おきに再開します。
- 六月以降は夏の休み
- 六月に入って花が減るのは暑さのためで、手入れでは戻りません。切り戻して半日陰で夏を越させるか、次の秋に作り直します。
アリッサムの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
アリッサムの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアリッサムの育て方にまとめています。
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