症状から原因を見分ける
アスターは病気にかかりやすい草花として知られますが、そのほとんどは土の菌による立枯病と萎凋病で、連作を避ければ大半は防げます。株全体が急にしおれるのは土の病気、葉の一部が傷むのは虫か葉の病気です。まず株全体を見て、どちらかを見分けます。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 株元が黒く腐り急にしおれる | 立枯病 | 抜いて捨てる。同じ場所に植えない |
| 下葉から黄色くなり片側だけしおれる | 萎凋病 | 抜いて捨てる。土を入れ替える |
| 新芽やつぼみに小さな虫 | アブラムシ | 水で流す。草花用の殺虫剤 |
| 葉が白くかすれて裏に小さな点 | ハダニ | 葉裏に水をかける。殺ダニ剤 |
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 傷んだ葉を取り、風を通す |
| 葉に茶色の斑点が広がる | 斑点病 | 傷んだ葉を取り、雨のはねを防ぐ |
| 花びらや葉が緑のまま奇形 | ウイルス病 | 抜いて捨てる。アブラムシを防ぐ |
立枯病と萎凋病は土から来る
立枯病は株元が黒く細くなって腐り、株全体が数日で倒れます。萎凋病は下の葉から黄色くなり、株の片側だけがしおれてから全体に広がります。どちらも土の中の菌が根や茎から入り、水はけの悪い土、連作した土、深植えした株で出やすくなります。一度出た土は三〜四年、アスターに使えません。
- 出た株はすぐ抜く
- しおれた株は根ごと抜き、周りの土も少し取って袋に入れて捨てます。隣の株に広がる前に済ませます。
- 周りの株の水を控える
- 同じ花壇の株は、しばらく水やりを控えめにし、株元にわらを敷いて雨のはね返りを防ぎます。
- 来年は場所を変える
- 同じ場所には三〜四年アスターを植えません。鉢なら土をすべて捨てて、鉢を洗ってから新しい土で育てます。
- 耐病性品種を選ぶ
- 毎年出るなら、種袋に耐病性と書かれた品種に替えます。完全ではありませんが、被害はかなり減ります。
立枯病は水のやりすぎで一気に進みます。株がしおれたからと水を足すと逆効果なので、株元を見て黒ずんでいれば水は止めます。
アブラムシとウイルス病
五月から七月、新芽とつぼみにアブラムシが群がります。吸われた葉は縮れ、さらに困るのはアブラムシが運ぶウイルス病です。感染すると花びらが緑色のまま奇形になったり、葉に濃淡のまだらが出たりして治りません。アブラムシを早めに抑えることがウイルス病の予防になります。
- 週に一度、新芽を見る
- 新芽の裏とつぼみの付け根を裏返して見ます。数匹なら指でつぶすか水で流します。晴れた日の午前中に見ると見つけやすいです。
- 増えたら殺虫剤
- 群れになっていたら草花用の殺虫剤を表示どおりに使います。てんとう虫がいれば任せても構いません。
- 奇形の株は抜く
- 花や葉に奇形やまだらが出た株はウイルス病です。治らないので抜いて捨て、周りのアブラムシを退治します。
ハダニとうどんこ病
七月から九月の乾燥した時期、葉が白くかすれて裏に小さな赤や黄の点が動いていればハダニです。水を嫌うので、葉裏に霧吹きで水をかけると減ります。うどんこ病は風通しの悪い場所で葉に白い粉が広がる病気で、傷んだ葉を取って株を透かします。
| 時期 | 困りごと | 対策 |
|---|---|---|
| 7〜9月の乾燥期 | ハダニで葉が白くかすれる | 葉裏に水をかける。増えたら殺ダニ剤 |
| 6月と9月 | うどんこ病の白い粉 | 傷んだ葉を取り、株間を空ける |
| 梅雨〜秋の長雨 | 斑点病の茶色い斑点 | 下葉を取り、株元にわらで雨のはねを防ぐ |
病気ではない不調の見分け
葉が黄色い、株が倒れる、花が小さいといった不調は、病気ではなく管理の問題であることも多いです。肥料過多で茎葉が茂って倒れる、日不足で徒長する、水のやりすぎで下葉が黄色くなる、が代表です。病気との違いは、株元が黒く腐っていないことです。
徒長(日不足でひょろ長く伸びること)した株は、風で倒れやすく、そこから病気も入りやすくなります。日当たりの改善と同時に、支柱で支えておきます。
| 見た目 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 茎が太く葉が茂って倒れる | 肥料過多 | 追肥を止め支柱で支える |
| 茎が細長く倒れる | 日不足 | 日当たりへ移す。間引く |
| 下葉が黄色いが株元は健全 | 水のやりすぎ | 土が乾くまで水を止める |
| 昼にしおれ夕方に戻る | 暑さと乾燥 | 朝の水やり。株元にわら |
翌年に持ち越さないための片付け
アスターの病気の多くは土と残った株で越年します。花後は株を根ごと抜き、落ち葉も集めて畑の外で捨てます。病気が出た鉢は土を捨て、鉢を洗って日に干します。花壇は三〜四年アスターを休ませ、その間は別の科の草花を植えます。この片付けを守るかどうかで、翌年の病気の出方がまったく変わります。
- 根ごと抜く
- 株元を持って根ごと引き抜き、根に付いた土も落とさずに袋へ入れます。堆肥にはしません。
- 鉢は洗って干す
- 病気が出た鉢は土を全部捨て、鉢をたわしで洗って数日日に当てます。翌年は新しい培養土を使います。
- 花壇は別の草花で休ませる
- 翌年はマリーゴールドやサルビアなどキク科以外の草花を植えます。アスターは別の区画で育てます。
アスターの長く咲かせるコツは作物ページに
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