乾いたかどうかは鉢の重さと割り箸で確かめる
カトレアの根は太く、空気に触れながら育ちます。植え込み材が湿り続けると根の外側の白い層が腐り、水を吸えなくなります。水やりの前に鉢を持ち上げて重さを確かめ、割り箸を鉢の奥まで刺して湿り気を見るのが確実です。表面が乾いてもまだ中は湿っています。
- 鉢を持ち上げて重さを比べる
- 水やり直後の重さを覚えておき、明らかに軽くなったら水やりの合図です。慣れるまで毎日持ち上げて感覚を身につけます。
- 割り箸を刺して抜く
- 鉢の縁に沿って割り箸を奥まで刺し、抜いて湿り気を見ます。しっとりしていればまだ待ち、乾いていれば与えます。
- バルブのしわを見る
- バルブ(葉の付け根の太い茎)に浅い縦じわが寄ったら水を欲しがっています。深いしわは根の傷みを疑い、鉢から抜いて確かめます。
季節と生育の段階で間隔が変わる
春に新芽が伸び、その根元から新しい根が出る時期は水をよく吸います。バルブが完成して花芽を作る時期と、冬の休んでいる時期は乾かし気味にします。以下は水苔植えの四号鉢を関東で育てた場合の目安で、鉢の重さで前後させてください。
| 時期 | 水やりの間隔 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 3月〜5月 新芽が動く | 乾いたら4〜7日に一度 | 新根が出始めたら少しずつ増やす |
| 6月〜9月 バルブが太る | 乾いたら2〜4日に一度 | 夕方に与え、日中の高温時は避ける |
| 10月〜11月 花芽の準備 | 乾いてから2〜3日待って | 乾かし気味にして花芽を促す |
| 12月〜2月 休んでいる | 乾いてから3〜5日待って10〜14日に一度 | 暖かい日の午前中に常温の水で |
与えるときは鉢底から流れるまでたっぷり
少しずつ何度も与えると植え込み材の一部だけが湿り続けて根が傷みます。与えるときは鉢底から勢いよく流れるまで注ぎ、古い水と肥料の残りを洗い流します。受け皿にたまった水は必ず捨てます。水苔が乾き切って水をはじくときは、鉢ごと水に十分ほど浸けて戻します。
- 常温の水を使う
- 冬に冷たい水をそのまま与えると根と葉が傷みます。汲み置きして部屋の温度に近づけた水を使います。
- 新芽の中に水を入れない
- 伸びかけの新芽の葉の重なりに水がたまると芯から腐ります。鉢の縁に沿って静かに注ぎます。
- 受け皿の水を捨てる
- 受け皿に水が残ると鉢底の根が常に濡れて腐ります。水やりの三〇分後には必ず捨てます。
植え込み材で乾く速さが違う
水苔は保水力が高く乾きが遅い、バークは水はけがよく乾きが速い、という違いがあります。カトレアは乾き気味を好むので、水やりを忘れがちな人は水苔、毎日見られる人はバークが合います。素焼き鉢は乾きやすく、プラ鉢は乾きにくいので、鉢と植え込み材の組み合わせで自分に合う乾き方を作ります。
| 鉢と植え込み材 | 乾く速さ | 向いている環境 |
|---|---|---|
| 素焼き鉢と水苔 | 中間 | 一般的な家庭、迷ったらこれ |
| プラ鉢と水苔 | 遅い | 乾燥する室内、水やりが少ない人 |
| 素焼き鉢とバーク | 速い | 風通しのよい屋外、毎日見られる人 |
| プラ鉢とバーク | 中間 | 屋外の棚で夏を過ごす株 |
葉水で湿度を補う
空気中の湿度も根から吸う水と同じくらい大切です。乾燥する冬の室内や夏の暑い日中は、霧吹きで葉の表裏を湿らせる葉水が効きます。夜に葉が濡れたままだと病気が出るので、午前中に行い、夕方までに乾かします。葉水は水やりの代わりにはならず、あくまで湿度の補いです。
葉水はあくまで湿度の補助で、根への水やりの代わりにはなりません。葉水だけで済ませていると植え込み材の中は乾ききり、根の先が茶色く枯れ込みます。鉢の重さで乾きを確かめる習慣は葉水をしていても続けてください。
- 午前中に葉の表裏へ
- 朝に霧吹きで葉の表裏を湿らせます。新芽の中心には入れないよう、葉の外側に向けて吹きます。
- 鉢の周りに水皿を置く
- 冬の乾いた室内では、鉢の周りに水を入れた皿や濡れたタオルを置いて湿度を上げます。鉢を水に浸けないよう注意します。
根腐れと水切れの見分けと戻し方
水切れも根腐れも、バルブにしわが寄り葉が黄色くなる点は同じです。見分けるには鉢から抜いて根を見ます。白か薄緑で先が緑や赤に色づき、触って固い根は健康です。茶色でぶよぶよしていたり、外側の皮が抜けて糸のような芯だけになっていれば根腐れです。
| 状態 | 見分けるポイント | 戻し方 |
|---|---|---|
| 水切れ | 根は白く固い、植え込み材がからから | 鉢ごと水に十分浸け、間隔を短くする |
| 根腐れ | 根が茶色く柔らかい、鉢が重いのにしわ | 腐った根を切り新しい水苔に締めて植え直す |
| 肥料焼け | 根の先が黒く縮む | たっぷりの水で二〜三回流し肥料を止める |
| 低温による傷み | 冬に葉が黄色く根は無事 | 水を減らし暖かい場所で春を待つ |
根腐れで植え直した株は、一週間ほど水を与えず切り口を乾かしてから通常の水やりに戻します。新根が出るまでしわは残りますが、株は回復します。
カトレアの水やりに使うもの
水やりの失敗は、回数ではなく「乾いていないのに与えた」ことで起きます。判断する道具と、与える道具に分けて考えます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口 外せる」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口の外せるものを選びます。
外して株元に注ぐと、葉や花を濡らさずに土だけへ届きます。病気の広がり方が変わります。
- 水分計(土壌水分計)探す言葉「土壌水分計 鉢植え」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。乾き・適・湿の 3 段階が読めれば十分です。
表面が乾いていても中は湿っていることがあります。何日おきと決めるより、測って決めるほうが確実です。
- 底面給水鉢・受け皿探す言葉「底面給水 プランター」
- 規格の目安
- 水をためる部分が下にある鉢か、深めの受け皿。
留守にする日があるとき、乾きの速い夏の鉢を持たせられます。ただし常時ためたままにはしません。
- 自動潅水装置は、鉢の数が増えてからで十分です。
- 受け皿に水をためたままにするのは、根を傷める原因になります。屋外では受け皿を使わない選択もあります。
カトレアの長く咲かせるコツは作物ページに
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