方法を株の状態で選ぶ
コノフィツムは葉挿しができない多肉植物です。増やすなら、群生した頭を根付きで分ける株分けか、根のない頭を切って挿す挿し芽になります。どちらも休眠明けの九月上旬から中旬が適期で、この時期に根が新しく出ます。
始めるかどうかは株の姿で判断します。皮が乾いてまだ割れておらず、押すと硬いころが目安です。皮が割れて葉が張ってからでもできますが、根が動いている分だけ傷めやすくなります。
| 株の状態 | 向いている方法 | 成株までの目安 |
|---|---|---|
| 頭が五つ以上に群生している | 株分け(根付き) | 翌年の秋には単独の群生に |
| 分けたら根が付かなかった頭がある | 挿し芽 | 一か月で発根、翌年には花が咲く |
| 花が咲いて実ができた | 種まき | 開花まで三年から四年 |
| 株元が腐り、上の頭だけ硬い | 挿し芽で救出 | 切り口を乾かして発根を待つ |
株分けの手順
株分けは植え替えと同時に行います。根が付いた単位で分ければ、乾かさずに植えてすぐ生育に入れます。三頭以上を一かたまりにすると根が多く、失敗しにくいです。
- 土を落として根をたどる
- 鉢から抜き、乾いた土を落として、頭の付け根から根がどう出ているかを確かめます。根が付いた単位でひねって外します。
- 外れない部分は切る
- 付け根がつながっている頭は、清潔なナイフで切り分けます。切り口のある株は二日乾かし、根付きで切り口のない株はそのまま植えます。
- 浅く植えて一週間待つ
- 細かめの土に、頭の付け根が表面に少し出る深さで植えます。一週間は水をやらず、明るい日陰で根を落ち着かせます。
- 皮が割れたら水を始める
- 九月中旬から下旬に皮が割れて緑が見えたら、夕方に少量から水を始めます。最初の冬は通常より一回少なめにします。
根のない頭を挿す手順
株分けで根が付かなかった頭や、株元が腐って上の頭だけ硬く残ったものは、挿し芽で発根させます。切り口が白く硬いことが条件で、茶色や柔らかい部分が残っていると腐ります。
- 切り口を白くする
- 頭の付け根を清潔なナイフで切り、切り口を見ます。茶色や柔らかい部分があれば、白く硬いところまで切り戻します。
- 三日から一週間乾かす
- 風通しのよい日陰に切り口を上にして置き、切り口が乾いて薄い膜が張るまで待ちます。太い切り口ほど長く乾かします。
- 細かい土の上に置く
- 細粒の赤玉土か鹿沼土を入れた浅い容器に、切り口を軽く土に触れさせて立てます。埋めずに置くだけで十分です。
- 一か月ほど発根を待つ
- 明るい日陰に置き、一週間に一度、夕方に霧吹きで土の表面を湿らせます。軽く引いて抵抗があれば発根しています。
- 発根したら鉢に植える
- 根が一センチほど伸びたら小さな鉢に浅く植え、通常の生育期の水やりに移ります。冬までに根が張れば翌年に花が咲きます。
挿し芽の成功率は品種で差があり、太い頭の品種ほど発根が遅いのが目安です。皮が割れて葉が張れば成功しています。
種から育てる
秋に咲いた花に別の株の花粉を付けると、翌年に小さな実ができ、中に細かい種が入ります。種まきは九月から十月で、発芽は二週間ほど、開花までは三年から四年かかります。品種を増やすというより、実生の楽しみとして取り組む方法です。
- 実を乾かして種を取る
- 実は雨に当たると開いて種を飛ばします。乾いた実を摘み取り、水に浸けると開くので、中の種を紙の上に出して乾かします。
- 細かい土の上にまく
- 細粒の鹿沼土を入れた浅い容器に種をばらまき、覆土はしません。底面から水を吸わせて表面を湿らせます。
- 乾かさずに発芽を待つ
- 明るい日陰に置き、ラップをかけて湿度を保ちます。二週間ほどで緑の粒のような芽が出たらラップを外し、霧吹きで乾かさないようにします。
- 一年目は断水しない
- 苗が小さいうちは休眠が浅いので、一年目の夏は月に二回ほど夕方に霧吹きで湿らせます。二年目からは親株と同じ管理にします。
うまく増えないときの原因と直し方
株分けや挿し芽がうまくいかない原因の多くは、時期、切り口の乾燥、水のタイミングの三つです。腐ったものはすぐ取り除き、残りに広がらないようにします。時期さえ九月に合っていれば、根付きの株分けはほとんど失敗しません。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 切り口が黒く溶ける | 切り口を乾かさなかった、または柔らかい部分が残った | 白いところまで切り戻し、乾かし直す |
| 一か月たっても根が出ない | 時期が遅く生育期に入った、または切り口が厚い | そのまま冬まで待つ。皮の中の葉が硬ければ春に出ることもある |
| 分けた株が秋に皮を割らない | 根が少なく水を吸えない | 夕方に少量の水を与え、皮の先を少し裂く |
| 発芽した苗が夏に消える | 一年目の断水 | 一年目は月二回霧吹きで湿らせる。二年目から断水 |
コノフィツムの挿し木・株分けに使うもの
鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。
- 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
- 規格の目安
- 鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
- 規格の目安
- 口の細いガラス容器。中が見えるもの。
根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。
- 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
- 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。
コノフィツムの上手に育てるコツは作物ページに
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