株の姿で水を始めるか止めるかを決める
コノフィツムの水やりは、日付ではなく株の姿で決めます。秋に皮が割れて新しい葉が見えたら始め、春に葉がしわになって中に次の葉が見えたら減らし、皮が茶色く乾いたら止める、という流れです。この切り替えを間違えると、生育期に水切れで縮み、休眠期に水をやって腐ります。
- 秋の始めどきを見る
- 九月中旬から下旬、皮の割れ目から緑の葉が見えたら、夕方に土の表面が湿る程度の水を与えます。一週間ほどして葉に張りが出てきたら本格的に始めます。
- 冬の間は葉の張りで判断
- 土が乾いてから二日から三日待ち、葉を指で軽く触って張りが弱くなっていたら、鉢底から流れるまで与えます。
- 春の止めどきを見る
- 三月から四月に葉の表面がしわになり、割れ目から新しい葉がのぞいたら、間隔を倍に空けます。五月に古い葉が紙のように乾いたら止めます。
季節ごとの間隔の目安
下の表は関東平野部で屋外管理した二号から三号鉢の目安です。生育期は思いのほか水を好み、乾かしすぎると葉がしぼんで花が咲きません。逆に休眠期は一滴も要りません。実際に与えるかどうかは表よりも葉の張りと皮の状態で決めてください。
| 時期 | 株の状態 | 間隔の目安 |
|---|---|---|
| 6〜8月 | 茶色い皮の中で休眠 | 断水。月に一度、夕方に霧吹きで表面を湿らす程度なら可 |
| 9月中旬〜10月 | 皮が割れ新葉が出る | 少量から始め、月に2〜3回へ |
| 11〜2月 | 葉が張り、花が咲く | 土が乾いて2〜3日後。月に3〜4回 |
| 3〜4月 | 葉がしわになり脱皮が始まる | 月に1〜2回に減らす |
| 5月 | 古い葉が乾いて皮になる | 月に1回以下。下旬から断水 |
小さな一号鉢や、根の浅い株は乾きが速いので表より一回多めに。深い鉢や寄せ植えは一週間長く空けます。
生育期は冬でもたっぷり与える
十一月から二月は一番よく育つ時期で、多くの多肉植物が休んでいる季節にコノフィツムは水を求めます。土が乾いて二日から三日たち、葉の張りが弱まっていたら、暖かい日の午前中に鉢底から流れるまで与えます。夕方に与えると夜に凍ることがあります。
気温が氷点下になる予報の日は与えず、翌日以降の暖かい日を待ちます。土が湿ったまま凍ると根が傷み、春になっても新しい葉が動かない株になります。迷ったら一週間待つほうが安全です。
- 暖かい日の午前中に
- 最高気温が十度を超える晴れた日の午前中に与え、日中に表面が乾くようにします。曇りが続く週は一回飛ばします。
- 葉に水をかけない
- 葉の表面に水がたまると、そこから凍ったり、模様がにじんだりします。株元に細口のじょうろでそっと注ぎます。
- 受け皿の水は捨てる
- 鉢底から流れた水を受け皿に残すと、冬でも根が傷みます。流れ終わったらすぐ捨てます。
春は減らし、夏は断水する
三月に入ると古い葉がしわになり、中で新しい葉が育ち始めます。これが脱皮で、古い葉の水分を新しい葉が吸い取って入れ替わります。ここで水を与え続けると古い葉がしぼまず、新しい葉が二重に膨らんで割れることがあります。
五月中旬から下旬、古い葉が茶色く乾いて皮になったら完全に止めます。六月から八月は雨にも当てません。皮が乾ききってしわしわでも、中の葉は水を持っているので枯れません。
- 三月から間隔を倍に
- 葉の表面に細かいしわが出て、割れ目から新しい葉が見えたら、月に一回から二回に減らします。古い葉がしぼんでいくのを見守ります。
- 五月下旬に止める
- 古い葉が紙のように乾いたら水を止めます。まだ緑が残っているなら、月一回だけ夕方に少量与えて様子を見ます。
- 夏はしわを気にしない
- 皮が深くしわになっても水はやりません。どうしても心配なら月に一度、夕方に霧吹きで鉢の表面を湿らせる程度に留めます。
夏に皮の中まで縮んで硬くなった株は、九月上旬に一度だけ夕方に少量の水を与えると、皮を破るきっかけになります。
水やりの失敗の見分け方と直し方
水の失敗は、時期の間違いから起こります。休眠期に与えて腐るのが一番多く、次が生育期の水切れです。腐った株は元に戻りませんが、群生の一部なら健全な頭を切り分けて残せます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 夏に皮の中が黒く柔らかい | 休眠期の水やりか雨 | 腐った頭を取り除き、残りは乾いた土で乾かす |
| 冬に葉がしわになり花が咲かない | 生育期の水切れ | 暖かい日の午前中に底から流れるまで与える |
| 葉が二重に膨らんで割れる | 脱皮中の水の与えすぎ | 水を止めて古い葉をしぼませる。割れた葉は次の脱皮で入れ替わる |
| 秋になっても皮が割れない | 水を始めるのが遅い | 夕方に少量与えて一週間待つ。それでも動かなければ皮の先を少し裂く |
鉢を持ち上げて軽いと感じても、脱皮中の株には与えません。古い皮が茶色く紙のように乾いたころが、再開を判断する目安です。
コノフィツムの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
コノフィツムの上手に育てるコツは作物ページに
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