植え替えの時期と必要かどうかの判断
コノフィツムの植え替えは、休眠から目覚める直前の九月上旬から、新しい葉が動き出す十月上旬までが適期です。この時期は根が新しく出るので、切っても回復が早いです。生育の盛りの冬や、休眠中の真夏に植え替えると根が動かず、腐ることがあります。
| 状態 | 判断 | 急ぐ度合い |
|---|---|---|
| 頭が増えて鉢の縁からはみ出す | 根詰まり。次の九月に株分けを兼ねて植え替え | 中 |
| 水が土にしみ込まず表面にたまる | 土が固まっている。次の九月に植え替え | 中 |
| 三年以上植え替えていない | 土の劣化。次の九月に植え替え | 中 |
| 秋になっても皮が割れず縮んでいる | 根が枯れている可能性。九月に抜いて確かめる | 高 |
| 購入から一年以内で群生が締まっている | 急がない。次の秋まで待つ | 低 |
土は細かめで水はけのよい配合に
コノフィツムは根が細く、大粒の土だと根が土をつかめず乾きすぎます。市販の多肉植物用培養土を使うなら、細粒の赤玉土を三割ほど足します。自分で配合するなら、細粒の赤玉土五割、細粒の鹿沼土二割、軽石の小粒二割、腐葉土一割が目安です。
肥料は元肥(植えるときに土に混ぜる肥料)として、緩効性の粒状肥料を土一リットルにひとつまみの半分程度入れます。多いと葉が大きくなって割れやすくなります。
- 鉢は浅めの小さいもの
- 根の深さは五センチもあれば十分なので、二号から三号の浅い鉢を選びます。大きな鉢は土が乾かず、休眠期に腐りやすくなります。
- 素焼き鉢とプラ鉢の使い分け
- 素焼き鉢は乾きが速く、休眠期の管理が楽です。プラスチック鉢は冬に水持ちがよく育ちがよい反面、夏は断水を徹底します。
- 鉢底に軽石を一センチ
- 鉢底ネットを敷き、小粒の軽石を一センチほど入れます。浅い鉢なので底石は薄くて構いません。
植え替えの手順
作業は皮がまだ乾いているうちに行います。土は一週間ほど前から乾かしておくと、根から外しやすくなります。群生している株は、このとき頭を分けて増やせます。
- 株を抜いて土を落とす
- 鉢の縁を軽く叩いて抜き、乾いた土を指でほぐして落とします。太い根の先に付いた細い根は多くが枯れているので、無理に残しません。
- 根の色を見て切る
- 白から薄茶で硬い根は生きています。黒く柔らかい根、糸のように細い枯れ根は根元から切ります。生きた根も長すぎる分は三分の一ほど詰めます。
- 皮は残して植える
- 茶色い皮は新しい葉を守っているので、植え替えのときもむきません。株元に付いた古い皮のかすだけ、ピンセットで取ります。
- 浅く植えて土を固める
- 根を広げて置き、頭の付け根が土の表面に少し出る深さに植えます。深植えすると株元が蒸れます。割り箸で軽く突いて根の間に土を入れます。
- 一週間乾かして水を始める
- 植え替え後は明るい日陰に置き、一週間ほど水をやりません。そのあと夕方に少量から始め、皮が割れて葉が張ってきたら通常の水やりに移ります。
群生株を分けて増やす
コノフィツムは一つの頭が二つ、四つと分かれて群生します。植え替えのとき、根が付くように分ければそのまま新しい株になります。分けるなら三頭以上を一かたまりにすると、根が多くて失敗しにくいです。
- 根が付くように分ける
- 土を落とした株を手で持ち、頭の付け根の根元をたどって、根が付いた単位でひねって外します。外れないところは清潔なナイフで切ります。
- 切り口を二日乾かす
- 切り口のある株は風通しのよい日陰に二日ほど置いて乾かしてから植えます。根が付いたままの株は乾かさずに植えて構いません。
- 根のない頭は挿す
- 根が付かなかった頭は、切り口を三日乾かしてから細かい土の上に置き、一か月ほど明るい日陰で発根を待ちます。
分けた直後の株は根が少ないので、最初の冬は水を通常より一回少なめにするのが目安です。
植え替え後に動かないときの原因と直し方
植え替え後、十月中旬になっても皮が割れないときは、根が出ていないか、水が足りていない可能性があります。抜いて根を見れば判断できます。白い根が出ていれば水を少し増やして待ち、根がなければ挿し直します。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 十月中旬を過ぎても皮が割れない | 発根していない、または水が足りない | 抜いて根を確かめ、根があれば夕方に少量与えて待つ |
| 株元が黒く柔らかい | 深植えか、乾かす日数の不足 | 黒い部分を切り、残った頭を乾かして浅く挿し直す |
| 新しい葉が出たがしわが戻らない | 根が少なく水を吸えない | 水を増やさず明るい日陰で待つ。一か月で張りが戻る |
| 土が常に湿っている | 土の粒が細かすぎる | 軽石を一割から二割足した土で植え直す |
植え替え直後の株を直射日光に当てると、根が水を吸えないうちに葉がしぼみます。明るい日陰で一週間ほど様子を見て、葉に張りが戻ってから元の場所へ戻します。
コノフィツムの植え替えに使うもの
植え替えは鉢を大きくする作業ではなく、根と土を新しくする作業です。同じ鉢に戻す選択もあります。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 鉢(ひと回り大きいもの)探す言葉「植木鉢 8号 スリット」
- 規格の目安
- 直径で 3cm(1 号)だけ大きいもの。スリット鉢は根が鉢底で回りません。
急に大きくすると、根の届かない土が湿ったまま残り、根腐れの原因になります。1 号ずつが原則です。
- 培養土探す言葉「観葉植物 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 観葉植物用、または多肉・サボテン用。水はけ重視の配合。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、6 号鉢で約 3L、10 号鉢で約 15L。
古い土は粒が潰れて水はけが落ちています。土を替えることが植え替えの目的の半分です。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネット入りなら次の植え替えでそのまま取り出せます。
鉢底の穴が土でふさがらないようにするためです。ネット入りは繰り返し使えます。
- 根切りばさみ・割り箸探す言葉「根切りばさみ 園芸」
- 規格の目安
- 刃の厚いはさみ。根鉢をほぐすのは割り箸や竹串で足ります。
固まった根鉢は、外側を切ってほぐさないと新しい根が出ません。土をかむので、普通のはさみは傷みます。
- 同じ鉢に戻すなら、新しい鉢は要りません。根を整理して土を替えるだけで十分です。
- 鉢底ネットは、スリット鉢なら要りません。
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