自分の株がいまどの時期かを確かめる
コノフィツムは南アフリカの冬に雨が降る地域の多肉植物で、日本では秋から春に育ち、夏は古い葉の皮の中で休眠する冬型です。この生育の向きが多くの多肉植物と逆なので、置き場所も水やりも「夏に休ませ、冬に育てる」を軸に組み立てます。
まず下の表で、株がいまどの姿かを確かめてください。同じ十月でも、皮を破って新しい葉が見えている株と、まだ茶色い皮に包まれた株では置き場所が違います。
| 株の姿 | 時期の目安 | 置き場所 |
|---|---|---|
| 茶色い皮に包まれ、中が動かない | 6〜8月の休眠期 | 雨の当たらない涼しい明るい日陰。断水 |
| 皮が割れて緑の葉が見え始めた | 9月〜10月上旬 | 午前中だけ日の当たる場所。少量の水を開始 |
| 葉がつやつやに張り、花が咲く | 10〜12月の生育期 | 屋外の日なた。凍る夜だけ取り込む |
| 葉が二つに割れ、中に新しい葉が見える | 3〜5月の脱皮の始まり | 日なた。水を減らし始める |
生育期の秋から春は日なたで締める
十月から翌四月までが生育期で、この間はできるだけ日に当てます。光が足りないと葉が縦に伸びて割れ、模様も薄くなります。関東平野部なら屋外の棚の上で、朝から午後まで日が当たる場所が理想です。雨は少しなら構いませんが、長雨には当てません。
冬の寒さには意外に強く、乾いていれば零下二度くらいまで耐えます。ただし葉に水が多い状態で凍ると透明になって崩れるので、氷点下の予報が出た夜だけ軒下の奥か玄関に入れ、朝に戻します。
- 十月に日なたへ移す
- 皮を破った新しい葉が出そろったら、午前中だけ日の当たる場所に一週間置き、そのあと終日日の当たる棚に移します。急に当てると葉が赤くこげます。
- 冬は日中だけ屋外
- 十二月から二月は日中は屋外の日なた、最低気温が零度を下回る予報の夜だけ取り込みます。暖房の効いた部屋に入れっぱなしにすると徒長(光を求めて茎や葉が間のびすること)します。
- 四月から光を少しずつ弱める
- 四月に最高気温が二十五度を超える日が出てきたら、午後の日が当たらない場所に移し、五月中に明るい日陰へ移します。
夏の休眠中は涼しい日陰に置く
六月から八月は古い葉が茶色い皮になって新しい葉を包み、株は完全に休みます。この間は雨の当たらない、風の通る明るい日陰に置き、水はやりません。皮が乾いてしわしわになっても中の葉は無事で、秋に皮を破って出てきます。
夏に一番怖いのは蒸れです。棚の上で鉢の下に風を通し、コンクリートの床に直置きしません。西日の当たる場所や、締め切った室内の窓辺は避けます。
- 六月に明るい日陰へ
- 梅雨入りの前に軒下の奥や、遮光率五割程度のネットの下に移します。直射日光は避けますが、真っ暗な場所は皮の中の葉が弱ります。
- 鉢を地面から浮かす
- すのこや金網の棚に載せ、鉢底に風が通るようにします。鉢の中の温度が四十度を超えると中の葉が煮えるように傷みます。
- 雨と夕立に当てない
- 休眠中の皮が濡れると中で腐ります。軒下でも吹き込む雨がある日は、さらに奥へ移すか箱をかぶせます。
皮をむいてはいけません。皮は夏の強い光と乾燥から新しい葉を守る役目があり、秋に自然に破れます。
室内で育てるなら窓際で風を通す
室内だけで育てる場合は、南か東向きの窓から三十センチ以内に置き、日中はレースのカーテンを開けます。生育期の冬は室内でも育ちますが、暖房で夜も暖かいと休まず伸びるので、できれば夜は暖房のない部屋か窓際の冷える場所に置きます。
室内で一番の問題は風の少なさです。土が乾きにくく、休眠期の蒸れも起こりやすいので、小さな扇風機の弱風を当てるか、日中は窓を少し開けます。
| 場面 | 室内での置き場所 | 気を付けること |
|---|---|---|
| 生育期の秋から春 | 南向きの窓から三十センチ以内 | 夜は暖房の効いた部屋から離す |
| 休眠期の夏 | 北向きか東向きの窓辺の明るい日陰 | 冷房の風が直接当たらない場所 |
| 窓が北向きしかない | 植物育成用の照明を株の上二十センチに | 一日十時間ほど点灯。夏は照明を弱める |
| 春の脱皮の時期 | 窓際でよく日に当てる | 水を減らして古い葉をしぼませる |
置き場所の失敗と立て直し
コノフィツムの不調の多くは、季節に合わない置き場所から起こります。伸びてしまった株は次の脱皮で締まった葉に更新されるので、光と水を正しく戻せば一年で見た目が回復します。腐った株だけは戻らないので、早く切り分けます。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が縦に伸びて割れ目が深い | 生育期の光不足 | 日なたへ移し水を控える。次の脱皮で締まる |
| 葉の表面が赤茶色にこげる | 急な直射日光 | 一段階日陰に戻す。次の脱皮で入れ替わる |
| 皮の中が黒く柔らかい | 夏の蒸れか雨 | 腐った株を取り除き、他の株を風通しのよい場所へ |
| 冬に葉が透明になって崩れる | 凍結 | 透明な葉を取り、残った株は乾かして様子を見る |
コノフィツムの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
コノフィツムの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコノフィツムの育て方にまとめています。
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