水は根付いた後ほとんど要らない
コスモスは乾燥に強く、花壇に根付いた後は雨だけでほぼ育ちます。水をやりすぎると茎が軟らかく伸びて倒れ、根も浅くなって風に弱くなります。真夏に十日以上雨がなく、朝になっても葉がしおれたままのときだけ株元にたっぷり注ぎます。
| 場面 | 水やりの目安 | 見て決める合図 |
|---|---|---|
| 発芽までの一週間 | 表土が乾いたら朝に | 土の表面が白く乾く |
| 花壇・根付いた後 | 基本やらない | 朝も葉がしおれたまま |
| 鉢・プランター | 表土が乾いてから底から出るまで | 鉢を持ち上げて軽い |
| 開花中の鉢 | 朝一回、真夏は夕方も | 花びらが昼にしおれて戻らない |
昼間に葉が少ししおれるのは暑さへの反応で、夕方に戻れば水切れではありません。夕方まで戻らないときだけ水をやります。
肥料は基本的に足さない
コスモスはやせ地に向く花で、窒素分が多いと茎ばかり太く伸びて葉が茂り、花が少なく遅くなります。元肥は前作の残りで十分で、追肥(育ちの途中で足す肥料)は原則不要です。葉が黄ばんで明らかに元気がないときだけ、規定の倍に薄めた液体肥料を一回与えます。
鉢やプランターは土の量が限られるので、開花が始まったら二週間に一回、薄い液体肥料で補います。それでも葉が濃い緑で茎が太くなってきたら止めます。肥料をやめても花は減りません。
- 葉の色で判断する
- 葉が黄緑で薄く、下葉から黄ばむなら不足です。濃い緑で葉が大きく茎が親指ほど太いなら過多で、しばらく何もしません。
- 与えるなら花用を薄く
- リン酸の多い花用肥料を規定の倍に薄め、株元の土にかけます。野菜用や芝用の窒素の多い肥料は使いません。
- つぼみが見えたら止める
- つぼみが上がり始めたら肥料はやめます。この時期の窒素は開花を遅らせ、花色を薄くします。
倒れを防ぐ土寄せと支柱
草丈が伸びる普通種は、秋の台風や長雨で根元から倒れます。草丈が三十センチを超えたら株元へ土寄せをし、五十センチを超えたら支柱を立てます。群れて植えている場所は、一株ずつではなく周囲に杭を打って麻ひもで囲うと手早くすみます。
- 草丈三十センチで土寄せ
- 雨上がりに株元へ周囲の土を三センチほど寄せて押さえます。茎の下部から出る根が土をつかみ、ぐらつきが減ります。
- 五十センチで支柱か囲い
- 一株なら株の外側に支柱を斜めに刺して八の字に結びます。群植なら四隅に杭を打ち、腰の高さと膝の高さの二段にひもを張ります。
- 倒れたら起こさない
- 根元から倒れた株は無理に起こすと根が切れます。倒れたまま先端が上を向くのを待つか、寝かせたまま花を楽しみます。
支柱を立てる手間を省きたいなら、六月から七月にまいて草丈を七十センチ以下に抑えるか、矮性種を選びます。
花がら摘みで秋まで咲かせる
コスモスは一輪の花が一週間ほどで終わり、放っておくと種を作って次の花が減ります。咲き終わった花を、花茎の付け根の葉のところで切り取ると、脇から次々とつぼみが上がって十一月まで咲きます。まとめて週に一度、切り花ばさみで一周するだけで十分です。
花が全体に小さくなり、株が疲れてきたら、株全体を三分の一ほど切り戻します。二、三週間で新しい枝が出て、また花がそろいます。九月下旬までに切り戻せば十月に二度目の盛りが来ます。
- 花びらが落ちたら切る
- 花びらが散って中央だけ残った花を、花茎の付け根の葉の上で切ります。花首だけ切ると茎が残って見苦しくなります。
- 種を採る花は残す
- 種を採りたいなら形と色のよい花を数輪残し、茶色く乾いてから採ります。残しすぎると次の花が減るので、一株に二、三輪までにします。
- 疲れたら三分の一を切り戻す
- 花が小さくなり葉が黄ばんできたら、株の高さの三分の一を目安に全体を切り戻します。切った直後に薄い液肥を一回与えます。
葉ばかりで咲かない、倒れるときの立て直し
九月になっても花が見えず葉ばかり茂っているなら、肥料と水の与えすぎです。両方をきっぱり止め、株の半分ほどを切り戻すと、日が短くなるにつれて花芽がつきます。前作で肥料をたくさん使った野菜の跡地は、この症状が特に出やすい場所です。
花壇全体が雨でなぎ倒されたときは、そのままにしておくと倒れた茎の途中から芽が上を向いて咲きます。見栄えを直したいなら、倒れた株を株元から二十センチで切り戻し、新しい枝で咲かせます。関東平野部なら九月中旬までの切り戻しで十月に間に合います。
| 症状 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 葉が大きく茎が太いのに咲かない | 肥料・水の過多 | 止めて半分に切り戻す |
| 花が小さく色が薄い | 株の疲れ・密植 | 三分の一を切り戻し株間を空ける |
| 雨風で全体が倒れる | 草丈の伸びすぎ・浅い根 | 二十センチで切り戻すか寝かせたまま |
| 下葉が黄ばんで落ちる | 自然な老化か水の過多 | 水を控え、落ちた葉を片付ける |
コスモスの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
コスモスの長く咲かせるコツは作物ページに
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